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マーケティングと陰陽五行と。 其の参:徳を積みたければ儲けなさい

「徳を積みたければ儲けなさい」
かなり香ばしいタイトルですね。
果たしてどういう意味なのでしょう??


徳を積む思想、陰陽五行

陰陽五行論は帝王学のベースとなっている思想です。
帝王学というと、「すごい力を入れられるようになる」というイメージがあるかも知れませんが、その本質は「いい統治をして、臣民を幸せにする」というところにあるんですよね。

だから道徳は大事。徳がないと、臣民に高い税金をかけて圧政を敷くようになってしまいますから。

実際、僕は先生から「在り方が大切」と口を酸っぱく言われています。其の壱でも書きましたが、帝王学では運命=(宿命+環境)x在り方ですから、在り方がめちゃくちゃ大切なわけです。

究極、陰陽五行論を学ぶのは徳を積むためなんじゃないかと今のところ思っています。

・・が、その陰陽五行の先生が、「とっとと金と地位を手に入れなさい」というわけです。

なんででしょう??

道徳とお金儲け〜キリスト教の場合〜

道徳的に言うと「金儲け(利潤の追求)は罪悪だ」みたいなイメージってありますよね。
でも「金儲け、結構、結構。大いにやりなさい」という宗教があります。

それがプロテスタント(キリスト教の一派)です。

有名なのが稀代の社会学者マックスウェーバーが書いた「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という本です。

簡単にいうと、「経営者であっても、マネージャーであっても、労働者であっても、プロテスタントとして禁欲的にがんばっている人は成功しているよね。(世俗的)労働も神様の意向に沿っているんだから」。
ということです。

アメリカはこの考え方を後ろ盾に資本主義に爆進して、世界最大の経済大国になって今の地位を得たと言われています。

では、陰陽五行論ではどう考えるのでしょう?

徳を積みたければ儲けなさい

実は陰陽五行論の考え方は少し違います。

やっぱり「お金欲しい〜」と思うのは自我(エゴ)であり、煩悩だと考えています。

人は最終的には徳を積んで社会のお役に立つことが大切だという考え方が基本です。

でもやっぱりお金欲しいじゃないですか。
なぜ欲しいか?

答えは簡単です。


それはお金が十分にないからです。

お金が十分にあったら、「お金が欲しい」という煩悩から解放されるやすいですよね。

貧しいまま、清貧、清貧と唱えながら煩悩を手放そうとするよりもずっと簡単です。

地位も一緒です。地位はある種の承認欲求というエゴです。承認欲求って人が最後まで捨てられない煩悩の一つですから、これを手放すのは難しい。

だったら地位や影響力を先に手に入れてしまえ、ということです。

そうすると影響力があるので、世界のお役に立ちやすいですし。

つまり
「煩悩を捨てて徳を積むことが大事。ならばいっそ、煩悩を満たしてしまえ、そしてより大きく社会のお役に立ちなさい。煩悩を満たすためのノウハウも帝王学では教えてあげるから」
ということです。

これはかなり目からウロコというか、衝撃的な考え方でした。
だから「徳を積みたければ儲けなさい」と。

あの超大物の◯◯も!

とはいえ、その考え方を始めて聞いたわけではありませんでした。

実は作曲家の秋元康さんがまったく同じようなことを話していたのを聞いたことがあるんです。

何かのインタビュー番組かなにかで
「若くして大成したので、プレッシャーとか大変だったんじゃないですか?」みたいな質問をされ、

「逆です。特にプレッシャーは感じなかったですし、逆に皆が必死になって求めるお金とか名声に捕らわれることなく、好きなことができるようになってよかった」と。

秋元さんといえば、古くはとんねるず、おニャン子クラブ、美空ひばり。最近でいうと48、坂道などの作詞・プロデューサーとしても大ヒットを生み続け、大きなエネルギーを動かし、人々を幸せにしている人です。

秋元さんが陰陽五行論を学んだことがあるかどうかは知りませんが(企業経営者、政治家などのトップの人材でその考え方を取り入れている人たちは実は多い)、完全に同じ発想だな、と思いました。


そういうわけでこのnoteでは、一人でも多くの方が徳を積めるように(儲かるように)、僕の学びをシェアしていきたいと思います!



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