見出し画像

捨てきれなかった最後のプライド

うちの妻、スゴイんです。

いきなりそんなこと言われても困ってしまうかも知れませんが、本当にスゴイんです。

コーチやフォトグラファーとしては天才的なセンスを持っているだけでなく、目標を達成するための抜群の行動力もあり、破壊力、突進力も超一流。

だから起業をしても結果を残してきていますし、表現者としてもファンが多い。今立ち上げている新しいビジネスも、プロジェクトも多くの人に応援されながら、どんどん前に進んでいる。まあスゴイんです。

そのことは、僕もわかっていましたし、彼女が何かをしたいというときは、誰よりも応援してきました。


だから僕は誰よりも妻の本当のスゴさを知っていたつもりですし、そのことに敬意を払ってきたつもりでした。


・・が、最近、気づいてしまったんです。
実は僕が心の奥底では彼女のスゴさを認めきれずにいたんです。

その原因は「プライド」でした。

いやね、僕だっていらないプライドは捨てて身軽になっていたつもりだったんです。年取ってカッコつける必要がなくなって、人生楽になってきたつもりだったんです。


でも、最後に残されていたプライドというものがあったんですよ。

それが夫としてのプライドだったんです。

別に亭主関白ってわけじゃないんです。
むしろ世間的にみればリベラルというか、理解があるというか、あるいは尻に敷かれていると思っている人さえいるかも知れないくらいです。

それでもあるんですね、夫としてのプライドというものが。

これ、かなり無自覚だったんですが、意外な形で表れていたんです。


それは、「妻のアドバイスを聞かない」という形です。


妻は、僕が仕事とかで思い通りにいっていないと、親身に考えてくれて色々とアドバイスをしてくれていました。

14年間も夫婦をやっているので、誰よりも僕のいいところも悪いところも熟知していますし、コーチとしても一流ですから、それなりのアドバイスをもらってきたんだと思います。

中には僕自身納得して、がんばってみたこともそれなりにあったつもりです。

でも、心の奥底では「オレだって、それなりにスゴイはずだ!」というプライドがあったんです(なんか我ながら中途半端なプライドだけど)。そしてそれは「妻のアドバイスはきかない!」というサボタージュの形で表出しました。

だから妻が的を射たアドバイスをすればするほど、僕はそれをやらなくなり、どんどん成果がでなくなるということが起きていたんです。

もどかしく思う妻は、どうすれば僕が変わるのかと益々必死で考えアドバイスし、そして僕がことごとくサボタージュするという恐ろしい循環が起きていたんです。

いやー、人間の深層心理、潜在意識って恐ろしいですね。


でも潜在意識って恐ろしいだけじゃないんです。スゴイパワーも持っています。

僕が自分のプライド(嫉妬?)に気づいて、それを手放した瞬間(彼女を自分のメンターとして認めようと思った瞬間)、重しが取れたかのように人生が動き出してきました。仕事でも結果がでるようになってきました。

潜在意識が「動きたくない」と言ったら、ものごとは全然前に進まないのに、潜在意識が「動け」と言ったら、ものごとは急速に前に進む。

恐るべし。

いやあ、まさか自分が妻のアドバイスに抵抗していたなんて。

でも、これ僕にとって、今世紀最大の発見。

「抵抗」をやめて、「降伏する」(=委ねる)って、これなんだね。

"The answer is blowing in the wind."




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?