授業中眠たくなる理由
授業中眠たくなる理由は「睡眠不足」です。
よって「睡眠不足」を解消しなければならないのですが、これにはいくつかのハードルがあって、解決するのが難しくなっています。
1. 授業がつまらない問題
授業がつまらないと眠くなりやすいので、授業中眠たくなるのは教師のせいだと考えてしまう子どもは、「睡眠不足」を意識しにくいです。
しかし、睡眠時間バッチリの小学生は授業をつまらないと感じたときに「寝る」という行為をせずに、「よそ見をする」「手をいじる」「筆記用具をいじる」などの行為をします。
「授業中眠たくなる」=「授業がつまらない」とはならないということを大人が教えてあげる必要があります。
2. 立っているときを基準にする
立ちあがれて、歩くことができれば「睡眠時間は十分だ」と考える子どもがいます。
しかし、もともと立って寝ることは至難の業です。立ったまま寝てしまうのはかなりの睡眠不足です。24時間寝ないくらいでは立ったまま寝ることはできないのではないでしょうか。
本来、座って寝ることは難しいことです。
睡眠時間バッチリの小学生に「座ったまま寝てみて」と言ったら「できない」と言われます。
座って寝ることができる異常さを大人が教えてあげる必要があります。
3. やることが多すぎる
学校に加え、部活動、宿題、予習、テレビ、インターネット、ゲーム、読書、SNS、音楽鑑賞、……など、やることが多すぎて、全部をやろうとすると睡眠時間を削らざるを得ません。
これも大人が「全部やる必要がない」「全部やってはならない」と教えてあげなければなりません。子ども自身は削った睡眠時間であるにも関わらず、「睡眠時間は十分だ」と思っています。
「睡眠時間は十分だ」と思っている間は、できる限り全部やろうとするはずです。
4. 大人も異常さ気づいていない
上記1〜3について、残念ながら多くの親、教師が理解していません。なぜなら、「自分も同じようにやってきた」からです。彼らが唯一やったことがないのは、SNS(インターネットもかな?)です。だから、「SNSはダメ!」となります。
自分が経験したことは「異常」ではなく「当たり前」になってしまうんです。
授業がつまらなくて眠たくなることはありましたし、立ちあがって歩ける程度であれば十分寝れたと思いましたし、やることが多いなか、睡眠時間を削った経験もありました。もしかしたら、大人になった今も睡眠時間を削って何かをしているかもしれません。
電車やバスのなかで朝から寝てる人はたくさんいますしね。事情はどうあれ、不健康だと僕は思います。
5. 健康第一
まず、健康第一であることを大人がわかっておく必要があります。
「睡眠時間は削ってはならない」
これは共通認識にしましょう。
6. 優先順位を決める
残った時間で何をやるかの優先順位を決めましょう。一番に来るのが勉強なのか、部活動なのか、自分の趣味なのか、友だちとのコミュニケーションなのか。
僕は、できれば一つに絞ったほうがいいと思っています。なんでもできたほうがいいというのは、確かに理想です。
僕は僕自身がそこまで万能ではないので、子どもに「両方やれ」「全部やれ」と言えないです。自分が子どもだったらパンクしますし、実際にパンクしました。
全部できる有能な人は、僕みたいに能力のない子どももいるんだということを知っておいて欲しいです。
優先順位の一番に来るのが勉強でないならば、授業中寝るのはある程度仕方がないと思います。授業中に寝てスッキリしたぶん、他の活動に集中できているんだと思います。
一番に来るのが勉強ならば、「授業中に眠気を感じないようにしっかり寝てくる」ようにしないといけません。
このあたりのことを、子どもとしっかり話し合うことは大事だと思います。
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