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10分でわかる海外ニュース 2024年1月30日

オーストラリア在住20年目、元豪州4大銀行員のtaroがお送りする海外暮らしのコラムと10分でわかる海外のニュース、オーストラリアの経済、不動産情報を翻訳&まとめ。
ニュースの参照はここからhttps://www.bloomberg.com/asia

【本日の独り言】

みなさまおはようございます。

好き、嫌い。
美味しい、美味しくない。
楽しい、楽しくない。

それを言葉にして発するのは誰の、なんのために?

おそらくそれは大きく2つに分けることができると思っている。

例えばそれは、知っておいて欲しいとか、共感して欲しい、教えたい、考え直してほしい。喜びを伝えたい、不快だと言うことを知らせたい。
言うなればそれは「言う」「伝える」ことで行う意思表示。

そしてもう一つは、求められたから、教えて欲しいと頼まれて行う情報の開示とか、共有。個人的には言葉にして与えるギフトのようなものだと思う。

意思表示と情報の提供というのには大きな違いがあり、世の中的には前者で溢れかえっている。
SNSでも、吊革広告でも、日常会話でもこちらが求めたわけでもない相手が発したい、伝えたいことを伝えるだけの言葉のシャワーを毎日頭からかぶせられている。ずぶ濡れだ。

相手が求めているコップ一杯の水を丁寧に注ぐように対話をするために。
求められてから話す。
許可をとって話す。
シンプルで誰にでもできる相手にいらないものを押し付けないための小さなステップだ。

【金融ニュース】

週明けの市場は、投資家が中央銀行による金利見通しの更新を控え、決算発表の洪水に備える中、慎重な展開となった。中東情勢が緊迫化する中、石油生産会社の株価はアウトパフォームした。

欧州のストックス600種株価指数は、エネルギー・セクターの上昇に支えられ、2022年1月以来の高値付近を維持した。S&P500とナスダック100の先物取引は堅調だった。

ブレント原油とウェスト・テキサス・インターミディエート原油は、日中取引で11月以来の高値をつけた後、値を戻した。米国は、イランの支援を受けた武装勢力が3人の軍人を殺害したと発表し、ジョー・バイデン大統領は報復を約束した。フーシ派の反政府勢力がロシアの燃料を積んだ船舶を攻撃したことで、原油は金曜日に上昇していた。

【ヘッドライン流し読みニュース】

■ロンドンの高騰する住宅価格、過去10年で最も手頃に

・ロンドンの住宅は2014年以来、最も手頃な価格になっているが、それでも英国の収入に比べれば圧倒的に高い。

オンライン販売ポータルZooplaのデータによると、ロンドンの住宅価格は現在、英国労働者の平均収入の13倍で、2016年のピーク時の15倍以上から下がっている。英国の欧州連合(EU)離脱と税制改正、住宅価格と賃金の変動がこの動きの原因である。

この数字は、多くの若年層にとって手の届かない住宅価格を押し上げた法外な成長の後、ロンドン市場が徐々に冷え込んでいることを示している。この7年間、取引が減少し、住宅価格の伸びも鈍化してきたロンドンでは、値ごろ感の改善が需要の回復につながる可能性がある。

■米国の住宅ローン金利、3年連続の上昇を止めるとの調査結果

・ブルームバーグ・マーケッツの最新のライブ・パルス調査によると、米国の住宅ローン金利は今年低下し、低迷する不動産市場に対する楽観的な見方を刺激する。

回答者236人の中央値によると、30年固定住宅ローンの金利は年末に5.5%まで下がると予想されている。これは現在の約6.69%から1ポイント以上低下し、3年連続の上昇後、初の年間低下となる。

借り入れコストの高騰により、中古住宅販売は過去30年近くで最低の水準に落ち込んでいる。そのため、購入者は買い控えを起こし、多くの所有者は売却物件の掲載を控えている。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年利下げの可能性を示唆していることから、借入コストが緩和されるというコンセンサスが広がりつつあり、回答者の57%が、2023年と比較して今年は不動産がより魅力的な投資対象になると見ている。

■ダーウィンの空室率は緩和、賃料は上昇

・ダーウィンは、賃貸価格が上昇傾向にあるにもかかわらず、2024年の首都の空室率は国内最高となった。

最新のPropTrack Market Insightレポートによると、12月のダーウィンの空室率は安定しており、2.65%を維持している。

PropTrackのシニアエコノミストでレポート作成者のEleanor Creagh氏は、ダーウィンの賃貸市場の状況は2023年にかけて「わずかに改善」したと述べた。

四半期を通して、ダーウィンの空室率は0.87%ポイント上昇し、首都の中で最大の上昇となった。

【最後に】

手頃な価格なロンドン、金利を引き止めるアメリカ。
まだまだ上がるオーストラリア。

2024年にはほとんどのパンデミックローンが通常金利に変わることからパニック売りが予想されているオーストラリア。
それでもまだ市場はタイトだし、売り物件が圧倒的にないと感じている。
この市場はどこまで行くのだろう。

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