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男性のなかの愛の臓器

こんにちは!魔タリカ766歳、魂のR指定です!
すっかり春めいてきて、あちこちで桜が咲き始めています。
桜の開花は、日本人にとって新しい季節の到来を告げて、同時に艶かしい色っぽさをも思い出させてくれるような気がします。

「艶かしい」なんて言葉は大抵女性に向けて使うような気がしますが、最近は美しい男性も増えてきているので、女性だけの専売特許じゃなくなってきているのかもしれません。

と思いきや、日本男性の8割がEDだという記事を見ました。これは....ある程度予想はしていたけど、ここまで深刻だとは....。
優しくて穏やかな男性が増えるのは喜ばしいことですが、それだけじゃ勃起は維持できないようですね。

記事では飲酒がEDの遠因になっているのかを検証していますが、タオの房中的には飲酒後のSEXは完全にNGです。お酒を飲んだらリラックスするし、色っぽい話だって進みそうなもんですが、裏を返せば、それだけ普段緊張しているってことですよね。

アルコールはリラックスするけど、感度を鈍らせ、意識を濁らせます。
セックスの前に飲むなら、自然酒をお猪口に一杯くらいに留めておくのがギリギリのラインでしょうか。

そのED認定の指標ですが、こんな感じ。

日経ビジネス

うん。さすがセックスレス大国ジャパンです。
そりゃもう、共感力ゼロ、前時代的意識が更新不能のおじさん達が仕切っているこの国のことです。国のトップはその国の集合無意識の現れですよね。

続き…………………………..


イェール大学教授の成田悠介さんが「年寄りは集団自決を」なんて言って炎上してしまったのは、言葉選びが少々乱暴だったこともあるとは思うけど、ここだけの話、私は成田さんに共感ちゃうんですよ。
私だって集団自決を迫られる側の年代なのは明らかですが、長老が長老の役目を果たせず、尊敬の対象とはなっていないことは確かなんですからね。
最近の家父長制側の人たちの共感力や常識の欠如たるや、目を覆うほどです。

事実ほど、人を怒らせるってこともあると思うんですが、
最近は不機嫌で怒りっぽい人たちが巷にあふれているようです。Xの中を覗きにいくと、みんなが不機嫌で不寛容で、怒りに満ちているなと思います。
影に入った真実の暴露には、怒りという名の防衛力を高めて応戦するのが人の常です。「真実」という名の地雷の破壊力は凄まじいんだけど、真実でしか本当の癒しに到達することなんてできません。

寄り道しましたが、もう少し指標のグレードを下げると80%から30%までEDの割合が減るようです。

日経ビジネス

なんだか無理矢理感満載の苦肉の救済策ですよね。
出世欲、権力欲など、成功することに必死になっていれば、性欲は後回しか、無視されて当然です。外側の成功と引き換えに、内なる平和や愛、健康は消費されるということです。

血液の循環が妨げられることで、勃起自体が妨げられますが、一日中座っていれば、ペニスだって座ったまま立ち上がる気力もないってことですね。
自然な勃起は、紛れもなく健康の証です。EDや腰痛、そしてほとんどの病気は運動不足とストレスによって血流が妨げられることに加えて、元気、やる気などの「気」が減少して悪循環のサイクルを作りだすことが原因です。
色気も減少しますよね!岡本太郎の奥様、敏子さんの「男はセクシーじゃなきゃ!」という言葉に100%賛成です。岡本太郎は今の基準で決してイケメンとは言えないと思うんですが、よくモテたそうですね。

男性は、一回の射精で大陸一つ分の人口に匹敵する精子を放出するほどの、大きな力を秘めた存在です。ことさらに自分を証明しようとしなくても、自然体でいることで、十分に力強く素晴らしい存在なんだと思います。悲しいかな、男も女も色々と無理をしないと、一人前の認定を受けられない世の中です。だとしても、社会的地位も仕事も脇において、素の自分に戻る時間を持つことが大事なのだと、どれほど強調してもし足りないほどです。


タオでは、ペニスは男性性を表す陽の臓器ですが、睾丸は陰、女性性の臓器で男性の中の最も柔らかく、受容的な愛の臓器です。
女性器は、膣や子宮は陰ですが、卵巣は陽で、男性性の臓器だと言います。
一人の体の中に、二つの異なる性が存在しています。
だから私たちは、お互いに相手を内包する存在だというのは示唆深いことです。恋愛やセックスでは、この4名が複雑に絡み合うのだから、一方の性に無自覚であれば、うまくいくわけありません。

男性性が弱い男性は、性的に男性的役割を強調することで、男性としての欠如を埋め合わせようとする、と言います。男性性に自信がなければ、より出世して、より権力を持ち、より一層の成功を目指す傾向が強くなり、女性を支配しようとせずにはいられなくなるのです。
だからね、ハラスメントなおじさん達というのは、自分の男性としての能力に自信がないのだと言えるでしょう。

20代でも、EDに悩んでいる人が増えているのだそうです。
これは私個人の考えですが、家の中にSEXがない(レスな仮面夫婦のもとで育つ子供たち)と、彼らはセックスの甘美なエネルギーに触れずに育つことになります。
特にセックスの場面を見るとか見ないとか、そういうこととは関係ありません。目に見えない愛や喜びのエネルギー、雰囲気に触れずにいると、自分の中にそれがあったとしても、表現するのは難しいのではないかと思うのです。あれは発酵菌のように、どこからともなくやってきて、物事や人をも発酵させて、いい匂いを漂わせて、そばにいる人たちを発酵(成熟)させていくんじゃないかと思います。

エーリッヒ・フロムは著書「愛するということ」で

地がなければ、花は咲かない。
天が恵む雨と温もりがなくても、花は咲かない。
男女の結合によって世界が続くよう、神は人間に欲望を与えた。
神は万物に、他者を求める欲望を与えた。
昼と夜は表面的には敵同士だが、実は協力し合って仕事を成し遂げる。
万物は愛し合い、補いあって、仕事を成し遂げる。
夜がなければ、昼である男は稼いだものを費やす先がない。

愛するということ

古来より、多くの神話では男性は「天」、女性は「地」として表されてきました。
エジプト神話では逆だし、インドでもシヴァ神はカーリー女神の下に組み敷かれているので、どちらが天でも地でもいいのですが、二つの異なる陰陽のエネルギーが引き合い、混じり合い、第三のものを作り出すという錬金術が、「愛」じゃないでしょうか。
仕事や家庭、パートナーシップにおいても、この「愛」がなければ真の創造は起こらないのではないでしょうか。

同時にフロムは、愛は学ぶべき学問や技術と同じだ、と言います。
親子の愛はほとんど本能的なものですが、パートナーシップや仕事、家庭での愛は、学んで、検証して、失敗をリカバリーしながら成長させていかなければ、失敗の確率が高い事業なのだと。
そう思うと、私たちが性教育を受けていないのと同じように、愛について何の教育も受けていないことも確かです。

この戦いばかりの世界において本当に必要な教育とは、きっと「愛」のほかにないんじゃないでしょうかね。

Love♡

Tarika

2024 / 4月5日発行メルマガより


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