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【キャリコン実技面接】口頭試問に挑む(JCDA限定)

前回は面接試験15分間のロールプレイについての記事だったので、今回はロールプレイが終わったあとの5分間の口頭試問について書いてみたいと思います。

前提として

JCDAのホームページ、試験要項の中の出題形式の部分に記載されていますが、口頭試問では「自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える」ことになっていますので、聞かれたことにシンプルに答えることを意識しましょう。聞かれたこと以上に答えてしまうと質問の後ろの方で苦しくなってくるかもしれません。ロールプレイの勉強会の中では比較的頻度の高い質問で練習しますが、どんな質問が来るかは面接試験本番になるまでわからないということは理解しておきましょう。

できた点、できなかった点

できた点あるいは良かった点は、「具体的なワード、場面、行動などを一つでいいから盛り込みながら話す」といいです。勉強会では「相談者の感情に寄り添うことができました。」いったような抽象的に答える方が多いです。これだとどの感情に寄り添えたのかわかりませんし、追加で質問が来る可能性も出てきます。試験官に隙を見せないためにも具体的に、たとえば「相談者の辛いという気持ちに対して頷きや相槌をしっかり入れれたので、寄り添う姿勢が示せたと思います。」みたいな、これはあくまで一例ですのでこう答えればいいというものではありませんが、具体的なワード、場面、行動を一つ盛り込みながら答えるといいです。

できなかった点あるいは悪かった点は、「リアルにできなかったことは言わない」方がいいと思います。たとえば「相談者の○○という気持ちを受け止められませんでした」みたいな答え方をすると、試験官からは「それキャリアコンサルタントとしてどうなの?」という印象を与えかねないので、これもあくまで一例ですが「相談者の○○という気持ちに至った具体的な経験をこの時間内では聴けませんでした。」というような答え方が無難だと思います。

相談者が訴えている主訴

主訴は「相談者がこの15分の中で何が語られたか」ということになります。キャリアコンサルタントの想像や仮定といったものは入れないで答えます。これも一例として書きますが、「相談者は○○でここに来られましたが、お話を伺っているうちに、△△という状況について✖✖という気持ちであるとお話されていました。」みたいな、相談者の本質的に訴えたかったこと答えるといいです。

ただ、最近の試験において主訴を聞かれることは減ってきているそうです。

相談者の問題点は?

僕は相談者の問題点には2つあると思ってまして、①「相談者自身が問題と思っている問題点」、②「キャリアコンサルタントから見た問題点」の2つが考えられると思います。つまり①は相談者の自己概念が揺らいだ経験、②はいわゆる見立てと言われる部分になるかと思います。僕自身の最近の考え方として、問題点と言うから混乱するんじゃないかと考えていて、それなら「相談者の心の中でひっかかっているポイント」と置き換えると考えやすくなるのではないかと考えています。

ただ、この質問も聞かれることは減ってきているそうです。

今後どのように支援していきますか?

60分の面談を想定しているので、残り45分どのように支援するかという今後の展開になりますが、できなかった点で答えたこと、相談者の心の中でひっかかっているポイントに対してどのように支援していくのかを丁寧に答えます。答え方が論述試験の問4にリンクしているので、そちらを参考にしてもいいかもしれません。

資格をどのように活かしたいか?(将来展望)

JCDA特有のこの質問は、口頭試問で唯一事前に準備できるものです。一度文字に起こして何度も見返し自分のものにしましょう。その中で結論を前に持ってくると、より伝わりやすくなると思います。そして将来展望を語る際は、自分の想いに魂を込めて熱く語りましょう。「キャリアコンサルタントとしてこういうことをしたいんだ!!」「この資格を私に渡さず誰に渡すんだ!!」「つべこべ言わずに私によこせ!!」という強い気持ちを持って(実際に言わないでくださいね)、試験官に「この人にキャリアコンサルタントになってもらいたい」と思ってもらえるような答え方を準備しましょう。

最後に

主訴や問題点といった質問は減っている一方で、相談者の今の気持ちや価値観、人物像などといった質問が増えてきているそうです。そういった意味では最初に書いた通り、どんな質問が来るかは面接試験本番になるまでわからないので冷静に対応するためにも、15分間のロールプレイでは相談者のお話をしっかり集中し聴くようにしましょう。

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