#75 おじいちゃん

今朝、おじいちゃんが亡くなりました。

前に二回ぐらいおじいちゃんについて投稿していましたが、病棟での緩和ケアから自宅での緩和ケア、ここ数日は急変のために病院ですごしていて、最後は病院で息を引き取りました。

朝、四時ごろ家の電話が鳴り響き、母が慌てて受話器を取り父に代わりました。いつもなら迷惑電話だろうとすぐ眠りにつくのですが、心臓がバクバクして寝れず聞き耳を立てて布団で横になっていました。

父の相槌の音が聞こえる

受話器を置いて、母の方を向いて亡くなりましたと一言

正直、まだ信じられません
まだ実感がありません

今から家に行ってインターホンを鳴らしたら
あの声で
はーい、どうぞー　お疲れさん
と言ってドアを開けてくれるんじゃないかと思っています。

もう最後の方は私のことは覚えていなかったけれど、一生懸命、覚えてるふりをしてくれたこと、忘れないよ
おじいちゃんの優しさはどんな病にも認知症にも襲われず、残っていたね

私が小さいころ、お人形を手作りしておじいちゃんに見せた時、たくさん褒めてくれて嬉しかったな

いつも寡黙でお正月に家族が集まった時も静かにおせちを食べていたけど、私たちがゲームをしようとしたらその準備を手伝ってくれたり写真を撮ってくれたりしたね

まだ、先のことだろう

どこかで死は来ないんじゃないかと思っていた自分がいる

まだ死んでないんじゃないか

まだ、名前を呼んでくれるんじゃないか

もうおじいちゃんと話せないと思うと、胸が苦しい

なんでもっと話さなかったんだろう

なんであの時、弱ってるおじいちゃんを見たくなくて会話をしなかったんだろう

こんなに人の死が辛くて悲しくて私は訪問看護師になれるのかな

大丈夫なのかな

看護師になる姿、見てほしかったな

高校卒業する姿見てほしかったな

大学受験に合格するところ見せたかったな

大学入学する姿見てほしかったな

きっとそばで見てくれてるよね

硬くなりすぎちゃだめだって私にくれた言葉、ずっと大切にするね

まだお葬式もお通やも先だけど、きっとここ数日はくよくよして泣いちゃうな

明日からの期末テスト頑張るからね

今までありがとう。絶対忘れないよ。そして、ずっとそばにいてね。
大好きだよ。