【第48回】あなたはなぜ円安が続いているか説明できますか?
こんにちは。副業サラリーマン兼投資家のたらしです。
最近金融ニュースを読むと、「円安 24年ぶりの水準」なんて見出しを見つけました。
さて、そんな新聞の見出しを賑わす「円安」になった理由を説明できますか?また円安が自分にどういう影響を与えるか理解できていますか?
もし、少し不安があるようであれば、今回の記事を読んでもらえれば誰かに説明できるレベルまでなれます。ぜひ最後までお付き合いください。
それでは、お金の授業スタートです。
①そもそも円安ってなに?
一言で簡単に答えるなら、外貨に対しての円の価値が落ちることです。
例えば、ハンバーガー1個3ドルを買うことを想定しましょう。
1ドル100円の時、ハンバーガーが3ドルの場合は300円です。
1ドル140円の時は、ハンバーガーが3ドルの場合は420円です。
その差額120円です!
そのため円安の時に海外旅行に行くと、円高の時と比べると不利になるわけですね。
もう少し大きなスケールで見た時の話として、輸入と輸出があります。
現在のような円安では、円の価値が下がっているので輸入は不利です。反対に輸出は有利になります。つまり日本で商品を使って海外に輸出している場合は儲かるわけです。
上記のようにトヨタは売上高を過去最高と予想していたりします。
ここからわかることとして、自分が日本で作った商品などを販売している人であれば、海外市場に売る方法はないのかを模索することは円安を味方につける方法になり得るということです。
②そもそもなぜ円安になっているのか?
理由は、世界各国の「利上げ」です。
日本の銀行の金利は「0.001%」程度と預けていてもほとんど利子がつきません。これはゼロ金利政策と言って金利の利率を低い設定にしているからです。
そのため金利を上げた国にお金を預けたほうが、利子が多くもらえますので、お金が利子の多い通貨に流れるのです。
「じゃあ日本も利上げすればいいじゃないか?」と疑問になる人も多いと思います。
しかし、利上げをするということは、貸し付ける金利も高くなります。
利上げが与える影響は何がある?
例えば、企業にお金を貸し付ける事業ローンの金利がUPします。すると企業は積極的な投資ができなくなります。すると新たな雇用や新商品が出なくなるので、景気は停滞してしまいます。
また住宅ローンの金利なども上がっていきます。
日本の住宅ローンは変動金利であれば、0.5%以下というようなものもあります。これを読んでいる人も住宅ローンを組んでいる人がいるかもしれません。
そんなあなたにちょっと怖い話をします。
まずは図をご覧ください。
こちらは、アメリカの住宅ローンの金利上昇の図です。2021年に3%以下だった金利が右肩上がりで急激に上がっているのがわかると思います。現在の平均は6.7%にもなっています。(2022年9月末時点)
例を挙げると、この凄さがわかります。
①3000万円を金利3%で30年固定で借りた場合
月の支払いは、約12,6万円 総返済額 約4,553万円
②3000万円を金利6%で30年固定で借りた場合
月の支払いは、約17,6万円 総返済額 約6,475万円
いかがでしょうか?とんでもない差ですよね。
日本でここまで一気に金利が上がることはないと思いますが、変動金利で住宅ローンを組んでいる人は、情報をチェックしておく必要はありますね。
③円安の時の株式投資はどうなのか?
こちらは、米国株などに投資する場合は不利に働きます。
理由は米国株などを購入する際は、円をドルに換えて株式を取得するからです。この金利差は海外の株式を買うときには、大きく影響するので為替リスクはしっかりと考慮すべきですね。
一般的に株式7の為替3ぐらいの割合と言われます。株価の価格・為替の状況をしっかりと見ながら投資していくとより大きなリターンを受けることができます。
ただつみたてNISAなどをしている人は、特に投資額を変更したりせずに淡々と積立て行くことをオススメします。
そのときに重要なのが長期保有です。理由がわからない人はこちらの記事もどうぞ。
まとめ
本日は、「円安」についてお届けしました。経済ニュースなどを見ていると円安という言葉が最近はよく目にするようになりました。
円安の理由が各国の利上げであることや、日本が利上げをできないのは景気後退リスクがあるからなどについて書きました。
今回の内容を理解しておけば、これから日本経済がどのように動いて行くかが予想できる力が身につきます。
ぜひ、しっかりと理解してこの荒波を乗り越えていきましょう。
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