【教員の時短テクニック】Wordのルビ振りが面倒なあなたへ -現役エンジニアによる明日から使えるIT講座-

【この記事はこんなアナタにおすすめ！】
・国語の教員で頻繁にwordを活用する方
・テストを作成する際にwordを使う頻度の高い先生
・wordのマクロに興味があるけれど、なんだかよくわからないという方

【教員のIT時短マガジンについて】
この記事は教員の妻を持つ現役エンジニアが、教育に関するお仕事をされている皆様の生活を豊かにすることを目的に執筆しています。
教職員の皆様の雑務を効率化し、より教育だけに集中できる環境になるように願っています。よろしければシェアしていただけると嬉しいです🖊️

ルビ振りはとにかく時間がかかる

学校のテストの時期が近づいてくると、気持ちが億劫になってきます。なぜなら、私の妻（中学校の教師をしています）の帰宅が遅くなるからです。

特に国語科目では文章量が多く、あらゆる漢字にルビを振るのが大変だと聞きます。一つ一つの漢字に対して手動でルビを付けていくのは、非常に時間のかかる作業です。

例えば、次のような文章があったとします。

「山田太郎は学校へ向かう途中、美しい桜の花を見つけた。」

これに全てルビを振ろうとすると、以下のようになります。

「山田太郎（やまだたろう）は学校（がっこう）へ向（む）かう途中（とちゅう）、美（うつく）しい桜（さくら）の花（はな）を見（み）つけた。」

この短い一文でさえ、7箇所もの漢字にルビを振る必要があります。これが長文になると、その作業量は膨大なものになります。

教員の悩みとストレス

このような作業は、教員の方々にとって大きなストレスの原因となっています。本来、教材やテストの内容を考えることに時間を使うべきところ、ルビ振りという技術的な作業に多くの時間を割かれてしまいます。

また、この作業は単純作業であるがゆえに、ミスも起こりやすいのです。一つのルビを間違えただけで、生徒の理解に影響を与える可能性があります。そのため、細心の注意を払いながら作業を行う必要があり、これがさらなる精神的負担となっています。

ITの力で時短を

しかし、こういった悩みはITの力を借りることで大幅に解決することができます。特に、Wordのマクロ機能を使えば、ルビ振りの作業を自動化し、大幅な時間短縮が可能になります。

次の章では、実際にWordのマクロを使ったルビ振りの自動化について、具体的な方法をご紹介します。これを活用することで、本来の教育活動により多くの時間を割くことができるようになるでしょう。

Wordのルビ振り自動化マクロの紹介

Wordの文章に自動でルビ（ふりがな）を振れるマクロをご紹介します。このマクロを使用することで、手動でルビを振る時間を大幅に削減することができます。

詳細な手順とマクロのコードについては、以下のウェブサイトで詳しく解説されています。実際に試してみたところかなり精度が高いため、ぜひこちらのサイトをご参照いただければと思います。

Wordの文章にルビ（ふりがな）を自動で振れるマクロ | 福原将之の科学カフェWordの文章にルビ（ふりがな）を自動で振れるマクロ

このサイトでは、マクロの使い方や設定方法が丁寧に説明されています。マクロを使用することで、以下のようなメリットがあります。

1. 時間の大幅な節約：手動でルビを振る時間を劇的に減らすことができます。

2. ミスの削減：自動化によって、人為的なミスを減らすことができます。

3. 一貫性の確保：同じ漢字に対して常に同じルビが振られるため、文書全体の一貫性が保たれます。

4. ストレスの軽減：煩わしい作業から解放されることで、精神的な負担が軽減されます。

マクロ使用時の注意点

ただし、マクロを使用する際には以下の点に注意が必要です：

1. 初期設定が必要：マクロを使用するには、最初に適切な設定が必要です。上記のサイトの手順に従って、正しく設定してください。

2. 確認作業は必要：自動化されたとしても、最終的な確認は必ず行ってください。特に、同音異義語などには注意が必要です。

3. セキュリティ設定：Wordのセキュリティ設定によっては、マクロの実行が制限される場合があります。適切に設定を変更してください。

まとめ

Wordのマクロ機能を活用することで、教員の方々の作業効率を大幅に向上させることができます。特にルビ振りのような繰り返し作業において、その効果は絶大です。

この時間節約によって生まれた余裕を、教材の質の向上や生徒とのコミュニケーションなど、より創造的で価値のある活動に充てることができるでしょう。

ITツールを上手に活用することで、教育の質を落とすことなく、むしろ向上させながら、教員の方々の働き方改革にもつながります。ぜひ、このようなツールを活用して、より効率的で充実した教育活動を展開してください。