ヨシタケシンスケ にげてさがして を読んで

みなさん、こんにちは。ヨシタケシンスケの「にげてさがして」の感想を書いていきます。

あらすじです

語り手が世の中には色んな人がいる。という前置きから始まり、人には誰もが、得意なものや苦手なものを持っている。と説明します。その中で想像力を働かせることが苦手な人がおり、自分が相手にどう思われるかを想像することが難しいので、時には人を傷つけることがあります。もし、その人から嫌なことを言われたり、不快な思いを受けたら、その場からすぐ逃げる。決して逃げることは悪くない。逃げるのは自分に合った環境や人など、探すためにあるものだ。という生きづらい世の中に対して、どうしていくのかについて、物語が進む・・・

感想です

逃げるのは臆病ものであり、逃げずに立ち向かっていくのが、本当に強い人間だ。という風潮のようなものがありますが、その信念に身を任せ、過剰になってしまうと、自分を追い込んでしまう可能性があります。そして事態は悪くなり「自分が死ぬことで、相手に分かってもらえるんだ」という悪い方向に進む恐れがあり、真面目な人、優しい人ほど陥りやすいと思います。

人間には手があり、足があります。それはなぜか・・・

にげることは はずかしいことでもわるいことでもない。
きみのあしは「やばいものからにげるため」についているんだ。

引用 にげてさがして 作 ヨシタケシンスケ 出版社 赤ちゃんとママ社


という言葉が印象に残り「逃げることは悪いこと」という悪いイメージを消し去ったように感じました。

無理をし過ぎて立ち向かい、ボロボロになるまで、自分を傷つけてしまうと、悪い方向に考えてしまいます。もしそれが原因で、死んでしまうと、残された人たちはどう思うのか、どういう気持ちで生きていけばいいのか。自分や相手含めて、後悔する可能性は高いと思います。

もしあなたが、限界を感じたら、逃げるか、現実逃避できるものを探しましょう。

あなたがこの先もずっと・・・生きることで、誰かを助けたり、誰かに影響を与えたりすることだってありますからね。

今コロナが再流行しているなか、逃げづらい状況ですが、事態は落ち着くことを念頭に置いて、今自分ができることを地道にしていきましょう。

読んで頂き、ありがとうございました。

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