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"The LEPLI" ARCHIVE 130/“HAPPY CHAOS 2015”/ ”ファッション・ジェロントロジー”元年。

文責/ 平川武治:
初稿/ 2015年1月 4日:

 追記:2024年6月/
 僕がこの「人生90年プロジェクト」を独自の視点で発表した1年半後に、
ロンドンのビジネス・スクール教授のリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの二人が日本語翻訳で出版した本、『LIFE SHIFT100年時代の人生戦略』、この本がヒットし、日本ではその後、時の政治家達へ過大なる影響を与えて、「経済政策」化されるまでに至った。

 別紙、「"The LEPLI" ARCHIVE 130-2」をご一読ください。
これが、僕が彼らの本が出る2年前に提言した平川版「人生90年プロジェクト」です。
 僕のこのプロジェクト提言の根幹は、
『「少子高齢化」+「世界最初の現象」+「ポジティヴ発想」+「昔取った杵柄」』=
=「クオリティ・オブ・ライフの継続とトキメキある高齢化」=「暇つぶしビジネスの拡大」 という”キーワード”から発想した
新たなファッションビジネスのための「パラダイムシフト」でした。  
    
 後に、ベストセラーになった彼らイギリス人たちの『LIFE SHIFT100年時代の人生戦略』
との「差異」がここにありました。
先進諸国においては日本が初めて、この新たな社会状況の現実を背負い込む国になりました。
 ということは”追随するべき前例がない”という考えができます。
欧米諸国が構築し、既に、使い古されてしまった、
「西欧近代」の諸パラダイムでは通用しない時代性になったという発想も出来る視点でした。

 しかし、日本のファッションの世界の人たちの頭の硬さ
或いは、「”前例”がなければ主義」が災いしているからでしょうか?
この発想を理解できずに現在までに至っているのも事実です。
 その証拠が、この世界では「Z世代』から始まった、人口がどんどん現象化をたどってゆく
世代たちへ向けてのマーケティング手法が未だに、”主流でしかないのです。

 ここで、もう一度、
 「高齢者」+「アーカイヴ」+「暇つぶし」+「昔取った杵柄」
=「トキメキをいつまでも楽しむ。」
 と言う“マーケティング妄想“が今後、大いなる世界を生み出す可能性があることを妄想してください。

 新年、平成二十七年のご挨拶。/
 新たな、めでたき年の始まりにお祝いを申し上げます。
「あけまして、おめでとうございます。」
みなさまへ、良き、穏やかなる1年でありますように。

 早速ですが、 今年の僕は、「モードの眼差し」で、
「ジェロントロジー『人生90年プロジェクト』」を提言いたします。
 これからの僕たちの国体に大いなる影響を与えるこの新しい言葉、”ジェロントロジー”。
しかし、僕達の国が千便で新たに迎えるはずのこの社会問題に、
「モード/ファッションの世界」から視点を定めて社会へ提言が為されれいません。
 
 多くは、保険業、介護関係や福祉問題とアクセスとしての自動車産業と健康産業と金融機関が中心になって名乗りを上げ始めた、新たな時代性への経済効果が求められる”特区”です。

 新たな年を迎えた、今日までも、/
 モード/ファッションの世界は変わらず、”20世紀の価値観”を根幹にした、
ルールと方法論そして、”アーカイヴィス”の諸バリエーションの世界です。
 作る側も、報じる側も、商売をする側もそして、教育する側も、論じる側も
この”20世紀の価値観”とイメージングとパラダイムで、
もう既に、30年以上が経っています。

 これからの日本社会へ新たなる国力になり得るまでのこの視点、”ジェロントロジー”。
特に、世界の先進国に先駆けて激しい「少子高齢化社会」を迎える日本には、
この現実認識と社会化は”大いなる可能性”の一つです。
 
 これからの「あり得るべき規範」としての/
 そこでこの新しい時代に考えるべき問題の一つが「倫理観」です。
”金の豊かさ”を「倫理観」の第一義としてきた戦後70年は、”THE END"です。
これからの「あり得るべき規範」としての
”新たなる豊かさ”を
"QUOLITY OF LIFE"を
目指し、生活に、社会にコミットさせるために、
今まで置き忘れられて来たこの「倫理観」を再考する時代性が
今年のファッションビジネスの世界でも案外大切な「根幹と眼差し」だという発想です。

 エピローグ/
 30数年、パリモードを中心軸に、モードに接してきた僕の結論的発想の一つに、
「成熟された倫理観が洗練さを生む」という信念を持っています。

 この経験的発想と眼差しとセンスをこの迎えるべき新たな社会へ
僕が為すべき方法と実践でコミットして行きたく、
今年のお正月を迎えることができました。

 この視点、”ファッション-ジェロントロジー”に興味、関心あるいは、好奇心をお持ちの
皆様、別紙、「"The LEPLI" ARCHIVE 130-2」をご一読ください。

そして、今年も”バックアップ”とご指導ご鞭撻の程をよろしくお願いいたします。 合掌。
 相安相忘。

文責/ 平川武治。
初稿/ 2015年1月 4日。
追記/ 2024年06月01日。

 参考/『LIFE SHIFT100年時代の人生戦略』
発行: 2016/10/21:東洋経済新報社刊。


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