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世界一周はこんな感じだった。

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2005年から2007年にかけて、会社をやめて海外長期旅行に出かけたときの顛末です。
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2015年6月の記事一覧

025 知らなかった国の知らなかった人の家で一人暮らし(ブダペスト)

アムステルダムから、飛行機でハンガリーの首都ブダペストに向かう。チケット代を節約するため深夜のフライト。しかも雪のためか出発が遅れる。

空港で出発を待つこと自体は何でもないのだけど、ハンガリーでは友人宅にお邪魔することになっている。あまりに遅くなると、迷惑をかけてしまう。ならば、電話のひとつでも入れておけばいいのだけど、国際電話は高いし、電話したところで何時に着くかわからないしなあ、などと思いな

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024 尿意と意思決定(アムステルダム)

パリから列車でアムステルダムへ。

黒人の母子と隣の席になる。子どもは2、3歳くらいで、身の回りのものすべてに興味があるらしく、落ち着かない。「トイレ行ってくるからちょっと見てて」と言い残してお母さんは去っていき、気がつけば自分が子守役になっていた。

ヨーロッパに来て、電車や飛行機でベビーカーとともに乗っている人をよく見かける気がする。

夕方に到着。アムステルダムといえば、マリファナ、売春が合

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023 クリスマス・パリ・キムチ

ベルリンから夜行列車でパリへ。最初は安いバスで行こうかと思っていたけど、満席だったので電車にした。電車は快適でよく眠れた。同じ車両の陽気なトルコ人と話しているうちにパリに到着。

パリでは韓国人の友人に会うことになっている。そして彼と一緒に韓国人向けの宿、コリアンホステルに泊めてもらうことになっている。携帯もないので待ち合わせがうまくいくか心配したけど、 幸いにも駅でうまく合流できて、そのホステル

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022 ロックイン事件(ベルリン)

ベルリンでホステルに泊まっていたときのこと。

朝、目を覚ますと、なぜか部屋に鍵がかかっていて外に出られない。同じ部屋の人が外出するときに、外から鍵をかけてしまったのだ。鍵は部屋にひとつしかないので、他の人がまだ中にいる場合は部屋に残していくべきなのだが、それに気づかなかったのだろう。

とにかく閉じ込められてしまった。内側からはドアが開かない。

とりあえずドアをドンドンとたたいて、「誰かー」

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