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映画「無名」感想書き散らし

は〜〜〜〜〜〜〜おもしろかったな〜〜〜〜無名!

というだけのnoteです。
そこかしこにネタバレっぽいものがあるので、各自の判断で読んでください。

トニーレオンと王一博のダブル主演です!!!

2021年7月から中華沼にどっぷり浸かり、中華沼の必修科目『陳情令』も御多分に洩れず履修。

顔のいい俳優二人が並んで写ってるDVDも買ったし画集も買ったしなんなら郵便局コラボも買ったし自宅にはアクスタがいくつか棚に並んでいる。

その陳情令の藍忘機役:王一博くんが主演のひとりを務めてるので、界隈では上映開始前からずっと話題になってた。

ただ今回王一博くん目当てというよりもオリジナル版インファナルアフェアでトニーレオンが好きになった勢としてというか…インファナルアフェア以来のトニーレオンに会いたくて観に行った感じ…

トニーレオンいいんだよね…あのなぜか喜怒哀楽全てに哀が漂っているように見える演技はアジアのニコラスケイジだと勝手に思ってるよ…

ちなみに似たようなマフィアモノだとフェイスオフのニコラスケイジも好き。
戦闘シーンにクラシックをかける演出はここが親(私の中で)


それはそうと無名。
最初にメインクレジット流れてタイトルが来るんだけど「無名〜HIDDEN BLADE〜」って出てくるのいいよね…BLADEって単語は個人的に厨二心をめちゃくちゃくすぐってくるよね…それだけでニコニコしちゃうよ…昔観たBLADEっていうヴァンパイアの映画も好きだった。

そもそも私は黒社会やら暗殺者やらスパイをテーマにした作品が大好きなんだ…ちょっと違うけど仁義なき戦いとかも好きだよ…という個人の好きを満たしてくれるタイトルロールにご満悦。

それから、画面の作りが黒をとにかく強調して作ってあるのおもしろかった。
意図的に使ってるだろう鉄格子や窓枠の格子の描写とか、何気ないシーンでもちょっと彩度落として陰影のはっきりした画面作りになってるのは「はーーーーーーーーノワールーーーー」って感じでテンションあがる。

あと、たまたま今回「無名」観る前にアマプラで『暗殺の森』観てたのだけど、時系列のいじり方が似てるな、と思う。
暗殺の森は少し前にアマプラで配信開始になったフランス産スパイ映画。
スパイ映画好きとしては履修しておくかー、くらいの軽い気持ちで観たんだけど、独特の時系列。
これ観てたから、無名観た時もあんまり混乱せずに観れたのかもしれない。
暗殺の森自体はスパイ映画ではあるけど、フランス映画らしい情緖と機智に富んだ作品でもあるので、痛快爽快感を求めるとちょっと違うなと感じる人もいるかもしれない…ちなみに私はそもそもフランス映画と相性よくない(なぜかどのジャンルも途中でダレて観るのやめるか早送りしてしまう)ので、暗殺の森も途中から早送りしながら観てしまったすまない。

個人的にスパイ映画の醍醐味は演出上に散りばめられたバーバルとノンバーバルのギャップを見つけていくところでもあると思うんだけど、そういう意味でもひとつひとつの仕草がキャラの立ち位置や上下関係を示していたり、あるいは情勢によって変化する言葉の違いがあったり面白かった。

どんなに戦局が劣勢になっても、宴会のシーンで日本人が上座に座ってたりとかも、なるほどなあ!と。

話の中で一番気になったのは、太平洋戦争や第二次世界大戦の分岐となる時間について、とかく授業的には1931年の満州事変や1941年の真珠湾攻撃だったりが取り上げられがちなんだけど(私は高校の頃世界史B選択していたので、勉強せずに当時のうろ覚えの知識だけで今回鑑賞した感じでなんとかなった)、少なくとも今回の舞台になった上海では、1937年の上海事変がめちゃくちゃターニングポイントとして取り上げられていて、作中でも1937年以前、以後、みたいな文脈の会話が多かったのは興味深かった。

Wikiで見ると、1937年は第二次上海事変なんだね、なるほど。

あとはナントカ公爵が天皇陛下のマネしてみせたりとかするシーンも、なかなか皮肉なのか、風刺なのか、当時の様子をわかりやすく描こうとするとこうなるのか…少なくとも日本の国産映画じゃこの表現は出てこないだろうなあと思った。
マネをしても不敬にはならんよな、だって公爵だからいわゆる宮家筋ってことだもんなあ。

ただ、日本語話しているシーンも日本語字幕あったほうがいいなって観ながら思った。

作中の「華族」の言葉が一瞬意味わからなくて「家族」だと思って聞いていたから、そのあとの公爵発言でようやく「華」族ね!ってワンテンポ遅れて理解する感じだった。
あと公爵と侯爵も音だけじゃわかんなかったしな…

最後のエンドクレジットで、作中出演した🐶にちゃんとそれぞれ名前ついて流れていったのめちゃくちゃにっこりしちゃった…
小柴(柴犬)、みたいな感じで名前と犬種がセットになって流れてくるの、かわいすぎる。

そういえばED曲は王一博くんが歌ってるんだけど、良かったよ…歌詞がエモい。
陳情令で彼がシャオジャンと歌う忘羨を擦り倒した身からするとなんか不思議な感じではある。

王一博くん個人に関しての感想を言うと、なんかこう、陳情令でも時折見せていた、彼特有の笑う時に唇の両端があがるんでなく、まず片端が上がって笑う、っていう癖?みたいなものが今回の工作員役に温度を添えててすごくよかったなーと思った。
同じ笑い方でもどっちのニュアンスなのかが見る人の想像を掻き立てる、という意味でダークヒーローわんじースマイル何度でも観たいな…おかわり希望です!って感じ。

もう少しトニーレオンと王一博くんの絡みを観たかったけどこれは致し方なしだな…肉体言語で語り合ってくれたので良しとする。

観終わった後、帰宅して作業しながらDVD引っ張り出してインファナルアフェア観よ〜〜〜って気持ちになった。

それが今週水曜の話で、昨夜メイキング映像付き上映を予約したのでとりあえず明日2回目行ってくる☺️


グッズ買おうか悩んだけど、初回レイトで見たので物販レジ閉まってた。

だいたいそんなかんじ。

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