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脱薬人間

前の記事でも書いたが、睡眠導入剤及び抗うつ剤を完全に排除する生活に成功した。結果から言うと本当にこんなものは飲まないに越した事はない。飲みまくっていた前半期を今回顧すると投薬による変な精神状態に陥っていたとなんと無く自覚できる。もちろん投薬が必要なぐらいメンタル面が崩れていたという現実もあるかもしれないが、オーガニックである事が如何に健全かを自覚してしまう。

昔、ちょっとしたお遊び感覚で風邪も引いてないのに風邪薬を飲んでたりしたことがあったが、特に解熱や鎮静成分を含むものは体調を崩してもないのに飲んだ途端「風邪を引いている時のようなあの倦怠感と離人感」に襲撃されたことがあった。俺は風邪を引いた時の辛さは体内に侵入する己の免疫故だと漠然とそれまで思っていたが、この実験によりあの風邪ひいてる時の感覚というには薬理成分によりもたらされているとなんと無く発見してしまった。

それと同じように睡眠やメンタルに伴うドラッグというのは、離脱した今思うと完全に投薬によってそこら辺のセンサーが悪い風に振れていくのだと理解してしまう。薬というのは本当レッドブルやモンスターエナジーの強化版ぐらいで、常用化すると「疲れや疲労がある」状態がデフォルトのようにどこか精神の奥深く根を張るような悪性の作用がある事は間違いない。自分の精神状態の客観性を喪失させるというか、やはり精神依存的な側面がメリットよりもデメリットの方が多い気がしてならない。

投薬を中止して一カ月ぐらい経ったが、明確に自分の中のメンタリティで変化あったなあと思った現象としては、「世の中に関心を持たなくなり、それに付随する負の感覚を捨て去れるようになった」というのが1番デカい。まあ端的に言うと「細かい事を気にしなくなった」というのが適切な表現である。無駄にネットの世界に漂流する悪意などに触れていって嫌な世界だぜとニヒルに自己嫌悪に陥ることも無くなったのだ。世界と相対するように自分の状態を卑下することが多かったが、なんかそんな細かな繊細な感覚が消え失せたのが凄い自覚的である。

しかしそのような今思うと陰のメンタリティからは解放されたのだが、副作用的に如何に怠惰に暮らしていても罪悪感を抱く事無くヘラヘラ生存してしまったという現状がある。これに対して自虐的に自戒する感情も無くなり、ただ肯定感を持ちながら日々過ごすようになってしまう。

これの原因としてはやはり睡眠が完全に改善されたというのがある。いつでも気持ちよく睡眠できるメンタリティが復活し、かつ一回寝たら全てリフレッシュして昨日までを忘却できるということもあり、大局的な感覚としては「寝ればいいじゃないですか」で全ての諸問題が解決するようになったのだ。怪我の功名かよくない副作用かどうか判断しづらいが、今までの不健康部分は改善されたのと同時にまた別ジャンルの不健康が染みてる感じもある。そして完全なる健康体など存在しないと真理に少し近づく。

とりあえず朝寝て夕方起きるという完全なる昼夜逆転状態になってしまっているのでサイクルを戻して行きたい。俺はもう結構健康な人間であるが、一般的な概日リズムに従えないという新たな試練が訪れた。30超えてからこんな怠惰な生活し始めるのは凄い意外性があり、人生の奥深さを理解している。

ここ最近はひたすらにMLBの動画を未漁っている。野球ってもう一試合丸々鑑賞することなんてここ10年ぐらいないけど、切り抜きに適したスポーツである事は間違いない。好プレー珍プレーなんて番組が存在するようにアーカイブ的にショート動画の価値が凄まじく高い競技だと思う。前後の文脈がはっきりしてなく知らない外国人が戯れていたとしてもそこで起きる現象の面白さの濃度が非常に高い。プレーが連続的で無く、静と動のスポーツならではな編集点を入れ易いというのが大きなポイントであるし、これからの時代というかスマホで見る動画としてはここにきて凄まじくマッチするコンテンツになっているだろう。「試合は観ないが切り抜きは観る」みたいな潜在的な層は多分1番増えていると思う。

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