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ミルクシェイク



昨日は久しぶりに
フライデーズへ行ってきた

ここのミルクシェイクは
すこぶる美味しい

濃厚で甘ったるくて
後味に微かな爽快感がある

絶妙なバランスだ

以前 カウンター席に座った際に
店員さんが
シェイクを作っているところを
観察することが出来たのだが


業務用の特大サイズパッケージから
バニラアイスを
ドサッとミキサーに落とし入れていた 

「あれが入っているなら
   美味しくないわけがない」

ひとり静かに
カウンター席で納得したことを思い出した


いつかの海外の記事で

「なぜ『ジョーカー』など
 いわゆる『映画の悪役』が
 牛乳を美味しそうに飲むシーンは
 観客の嫌悪感を掻き立てるのか」

という興味深いものがあった

記事によると


「牛乳」というものは
「汚れなき無垢な幼少時代の象徴」らしく


それと相反するようなことをしてきた人物が
美味しそうにそれを口にしてしまうシーンは
どうしてもグロテスクに映ってしまうそうだ

作品の演出手法として
敢えてそのような描写を
取り入れることもあるらしい


「なるほどなぁ」と思った


牛乳を無心で飲んでいる時は

何というか
俗世の色んなものから解き放たれて
無条件に赦されたような気持ちになるものなぁ

さしづめ
サイコパスでも連続殺人犯でもない私は

後ろめたい気持ちなど持つことなく
一心不乱に
ミルクシェイクを飲み干すことが出来たのだった

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