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micro:bitとGROVE Inventor Kitを使ったものづくり入門(7) 明るさセンサー編

この記事はmicro:bitの基本的な使い方をすでに学習した人が、GROVE Inventor Kitを使ってステップアップするためのものです。前回の記事では回転センサーを紹介しました。今回は明るさセンサーの使い方を紹介します。
前回の記事はこちらです。
(この記事はものゼミのために執筆しています。)

明るさセンサーは本体とGrove両方に!

今回はGroveの明るさセンサーとmicro:bit本体についている明るさセンサーの両方を紹介して、2つを比べてみようと思います。

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Groveキットの方は透明な明るさセンサーの素子を採用しています。LEDによく似ていますが、これは"Linear Light Sensor"として売られている素子になります。
一方、micro:bitの方は赤で囲んだLEDディスプレイをライトセンサーとして利用しています。これはLEDをフォトダイオードのように用いているのですが、詳細の仕組みについてはここでは割愛します。

Groveキットの明るさセンサを動かしてみる

では、実際に動かしていきましょう。まずは上に載せた写真のようにGroveキットに明るさセンサーを接続しましょう。明るさセンサーはP0, P1, P2端子に接続することができます。

明るさセンサーは特に拡張機能を追加することなく使えます。
今回もconsole.logを使って値を表示してみましょう。
まずはGroveキットに付属のセンサーからです。

スクリーンショット 2020-06-24 21.07.02

実際に動かした動画がこちらになります。

今回はセンサー値は4~621の範囲で取得できました。暗めの部屋でもずっと上限に張り付く様です。ライトで照らしてもそれ以上計測値が上がりませんでした。手をかざすと0付近まで値が小さくなります。上限と下限については、センサーの個体差があるかと思いますので、ぜひ手元のセンサーで一度上限と下限を測っておくといいと思います。うまく使えば、明るさを使って距離を測ることもできそうです。

話は少しそれますが、センサー値が上限に張り付くことをサチュレーションと言って、電気界隈ではこの状態を”サチる”とよく言います。センサー値がサチっていると目的の環境変化が取れなかったり、制御に影響するので、センサーのレンジはよく考えて選ぶ必要があります。

micro:bit本体の明るさセンサを動かしてみる

次はmicro:bit本体の明るさセンサーを使ってみましょう。
動かし方は簡単で、特にピンを指定する必要もありません。

スクリーンショット 2020-06-24 21.44.33

実際に動かしてみるとこのようになります。

こちらのセンサーのレンジは0~255になります。暗い部屋だと25程度の値になっています。iPhoneのライトで照らしてみると、結構強めに当てるとサチるようです。先ほどと違い、室内で普通に置いておく分にはサチらないので、日光の検出などにも使うことができそうですね。

今回はGroveキットとmicro:bit本体の2つの明るさセンサーの比較を行いました。2つのセンサーで明るさの感度が違うので、うまく使い分けできるといいと思います。
次回はLEDテープを紹介する予定です。




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