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【今日の一曲】かけがえないひと/トブトリオトス



今日の一曲、という名目を使い、今一人でも多くの人に聞いていただきたいバンドを紹介させてください。ジャストナウ。

かけがえないひとはバンド、トブトリオトスのファーストe.p.に収録されている。
vo.のケントヒロセ氏がバンド活動を再出発させる際の顔となるような曲がこの「かけがえないひと」だ。
歌詞だけを追うと、失恋ソングにカテゴライズされるような曲だが、ケントヒロセ氏のとにかく明るい人柄が曲にも滲み出ていて、「つらい」「苦しい」のインプットを嫌味なく爽やかにアウトプットされている。
直接的な慰めの言葉はなくとも、失恋した私の背中を押してくれているみたいだ。
セカンドe.p.の「産声」も同じく上記に当てはまるだろう。
明るく元気で誰からも好かれるような人柄の彼にだって、人間は誰しも黒くて汚れたナニかを抱いていて、だからこそ考えさせられる詩が書ける。
しかし彼の抱える薄暗い部分を模した詩も、ナーバスな感情しか残らないような曲ではなく、「かけがえないひと」のように励ましてくれる作品として作り上げるのは、ケントヒロセ氏の才能なのだろう。

笑顔が似合う彼が「僕は考え過ぎてしまう事がある」とおっしゃっていた時は正直その言葉をすっと飲み込めなかった。
何故なら私もかなり考え性なので。ネガティヴはこんなもんじゃないぞ、と心の中で皮肉ってた事は内緒だ。
しかし、この曲を聴くと彼のセリフに納得できる。
自己分析が出来ている分、私より幾分も前向きで、考え過ぎてしまう事はネガティヴとイコールでないと気付かされた。
人間誰しもナニかを抱えても尚、ステージに立つと元気はつらつに、ダイナミックに歌うケントヒロセ氏の姿は、表現者ではない者でも憧れてしまう。
トブトリオトスのYouTubeには上記の動画しかないのだが、べらぼうに明るい曲もおすすめ。とにかく楽しい。
どのアーティストも同じかと思うが、聴ける環境にある人はトブトリオトスは特にライブハウス、生の歌声で聞いていただきたい。
特に「ハイウェイ」(ファーストミニアルバム収録)など、彼がハンドマイクで歌う曲は圧巻だ。
無邪気なパフォーマンスに口角が上がる事間違い無い。
あとステージのペットボトルの水が溢れないか心配なくらい動き回る。若い。


*  *  *


トブトリオトスはバンド編成であるが、正式メンバーはvo.のケントヒロセ氏のみ。
ギター、ベース、ドラムのサポートメンバーを迎えて活動しつつ、メンバー編成を変えてアコースティックライブなどもしている。

私が何故、今聞いて欲しいかと言うと、彼は今、配信に力を入れているからだ。
時折こっそりと覗きに行っているが、閲覧しているお客様を大事にしている姿は思わず応援したくなる。
今、音楽はCDだけじゃなく、サブスクやQRコードの読み取りなどと多様な姿に変化している。
YouTubeでもMVだけじゃなく、音楽から一歩離れたアプローチで、よりバンドの曲、そして存在を愛してもらおうと模索している様子が窺える。
知識のない一消費者から見ても、バンドマンは音楽だけで勝負する時代はとっくに終わっているのだと感じるし、雲の上のアーティストの私生活を垣間見れるようなコンテンツは、非常に嬉しいものである。
今や当たり前となっているが、Twitterで憧れのアーティストが今日のお昼ご飯などと他愛のないことを呟き、それに返事が送れる。下手したら返信が返ってくる可能性だってある。
これって、「当たり前」ではないんですよね。
音楽を売りとしている人は正直こんなことしなくても良いんだろう。
ただそれは売れるために、もしくは、純粋に自身のファンに喜んでもらいたい、バンドマンの努力であり気遣い、そして人柄なのだ。
トブトリオトスは将来へ繋がる知名度の向上のために楽天ライブで毎日配信を行なっている。
しかし同時にファンも楽しい時間を過ごせているのだから、まさしくwin-winだろう。
公式ライバーになって間もないが、とてもいい成績を残しているとのことだが、今日と明日でまだまだ登り詰めたいらしい。
アコースティックギター一本と自慢の声で勝負するトブトリオトスのケントヒロセ氏に、もし興味を持っていただけたのなら見て欲しい。
そしてライブハウスで、配信のさらなる上を行くバンドサウンドを目に焼き付けて欲しい。
あがっている動画より、現状格段にレベルアップしている、これは一ファンの私も太鼓判を押せる事実だ。




3/14日がイベントの最終日となっているそうです。

ケントの部屋ってまさか、ルールル、ルルル、ルールル、ルルル、ルールールールールールル、なのか?真相は己の目で確認せよ。

先ほどもちょこっと話したが、YouTubeチャンネルには「かけがえないひと」ライブver.しかあがっていないが、Eggsでは数曲無料で聞くことが出来るので「かけがえないひと」を聞き比べしてみるのもいいかもしれない。



余談だが、トブトリオトス以上にシビれたバンド名は出会った事がない。
なにがどう、と言われたら、だって飛ぶ鳥落とすだよ?としか言えないが。(全く説明になっていない。)
私が彼らを好きになったのは、一目惚れなのかもしれないな。



云寺


3/19 0:20 編集:曲名の訂正「かけがえない人」→「かけがえないひと」
トブトリオトス、ケントヒロセさんおよび関係者の皆様、大変申し訳ございません。





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