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【雑記】世界で最も流動かつ不動なモノ

世の中のあらゆるモノは「動いて」いる。
諸行無常という言葉の通り、世の中のモノで、そのままの佇まいで居てくれるものはそうそう見つからない。
特に最近だと『日本の政治事情』『国際情勢』『芸能情報』は動きが激しくて、しかもニュースで取り沙汰されがちなため、考えるたびにハラハラしてしまう。これはメンタルヘルスを保つ上でも重大な問題で、丁寧に扱わないと自分を傷つける羽目になるな…と思っている。
 ちなみに、ここではメンタルヘルスを『正常に物事を捕らえ、文脈に左右されずに判断できること』として勝手に定義しており、意図的に情報から遠ざけろうとしているのだが……それがうまくいかない。だからあえて考えを巡らしている。

逆に、「動かないモノ」とは何だろう?
私は『経済』なんじゃないかと思っている。

「経済なんて流動性の代表じゃないか」と思われそうだけど、私の場合そうは思わない。むしろ残酷なまでに動かない。動くモノに対して徹底的に『くっついて動かない』と思う。例えば、

  • 『国際情勢』が悪化すると、軍需関連の株式の株価が上がる。(※三菱重工、細谷火口、石川製作所とか)

  • 『日本の政治事情』が変化すると、政策関連銘柄の株価が上がる(※日本郵政、NTT、INPEXとか)。

  • 『芸能情報』がニュースになれば、関連銘柄の株価がだいたい下がる(※アミューズ、PR TIMESとか)。

金商法に触れたら嫌なのでここまでにする。こういうしょうもないカキコミだって、金融庁は見てたりするんだから。

とにかくそれが人を傷つけるニュースであっても、経済は表裏一体さを見せつけてくる。まるで経済の方から「今、世の中的には●●が売れるよ!」「●●は今後が売れなくなるよ!」と、しつこい営業電話を掛けてくるITコンサルみたいに情報を押し付けてくる。くっついて離れてくれない。こっちはメンタルヘルスを守りたいというのに。

ただ、そうした不動なポジションだからこそ、情報自体を販売する企業が生まれたり、広告宣伝費をマシマシにする企業が生まれたりする。要は、この世が動けば動くほど、経済は「俺はここにいるぜ」と存在感を見せつけてくる。私だって会社員なので、そうした情報を取引先と交換したりする。そうやって会社を回している。そうやって生活費を稼いでいる。
そうやって経済を不動なものとすることに加担している。

note株式会社 2024年11月期第2四半期 決算説明資料

気になったので、noteのIR情報をライブラリーから引っ張って読んでみた。
もちろんnoteも企業なので、不動の経済の一旦を担っている。
いまの私みたいに、好き勝手に文章を書いているたった一文字が、ほんの数mmだけnoteの第3~4半期営業利益を底上げするらしい。「ああ、結局、経済はそこにずーっとあり続けるんだな」と思った。別に落胆はしていない。だって経済が連動しなくなったら、ごはんが食べられないんだから。

経済は『経世済人』(=世を經をさめ、民を濟すくふ)のはず。
それでもメンタルヘルスは救ってくれないときがある。
ああ、世の中……世の中よ…。
メンタルヘルスと経済と思考、この3つのバランスを上手に保つ手段を、今日も私は探している。

ちなみにどうでもいいが、メーカー出身者はすぐに「物」じゃなくて「モノ」って書く。私も意識的に「モノ」と書く癖が染みついている。私も、世の中の一部になっているのだなと再認識した。

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