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先生のいないヨガの意外な効果|タペストリー交換日記 015

けいさん

やー、夏だ。すがすがしくて爽やかな、でも学校が長らく休みで苦しい、シアトルの夏。時がたつのはあっという間だっていつも言ってる気がする、ってよく分かるよ。

今回は、なにかを決心した時にそれが良かったのかどうか、どうやって判断してるか、って聞かれてたね。いやー、その判断してくれる白雪姫の鏡みたいなの、売ってたら買いたいっ!

最近ね、新しい会社に就職したのよ。仕事内容はフリーのころから変わらないんだけど、1つの会社で正社員になってみることにしたの。

その決断にたどり着くまでにたくさんの職場をのぞいて、自分なりに納得して出した答えだったんだけど、それでもやっぱり新しい仕事でいろいろ起こると、『あれ、これで良かったんだっけ?』と思うこともあって。

どこにあるのよ、真実の鏡!!!
…ってその都度思ってる。

実は仕事以外にも最近新しく始めたことがあるの。アシュタンガっていう、ちょっと変わったヨガでね。前でお手本を見せながら一緒にやってくれる先生がいなくて、みんな好きな時間に来て自分のペースで黙々と練習をするの。不思議な光景よ。

シアトルの夏の恒例、週1ヨガの会@ガスワークス公園。青空がきもちいい(これはアシュタンガではないけれど)

始めたばかりのころはどうにも不安で、『次は何やるんだっけ?あれ、てか今何やってたっけ??』てな具合に、大混乱&不安炸裂どっかーん。

でも週に何回も同じことをしていると、そのうち体が覚えるのね。で、意外だったのは、頭もがらりと切り替わったってこと。

自力で練習するようになったら、間違ってもいいやと開き直れるようになったのよ。誰のためでもなく自分のためだけに練習してるわけだし、『間違いも学習のうちだ、ふふーん』ってね。今までは前にいる先生のお手本をひたすら真似するばかりだったから、それと自分を比べて合ってるかなってドキドキしたんだけど、お手本がないことに慣れたら、むしろその自由に爽快感すら感じるようになったのよ。

よく考えたら、人生にもキャリアにも、これを真似さえすればOK!なんていうお手本なんてないもんね。お手本がないと最初は混乱するし不安だけど、それを乗り越えたら、『どんな決断だっていいんだわ、ふふーん』ってなるのかも。

でもけいさん、本当はね、ヨガの先生は全くいないわけじゃなくて、実は部屋の隅からいつも見ていて、行き詰まっているときに背中を押しに来てくれるのよ(心理的にじゃなくて、リアルにね)!いいでしょう!

けいさんにも、そんな人いたりする?そしてその人は、どんな時にどうやってけいさんの背中を押しに来てくれる?(こちらは多分、リアルじゃなく心理的に・笑)

お返事、楽しみに待ってるわ!

ゆうこ

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