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グチャグチャなくらしから本当の理想へ  #294

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』(高橋和巳著・筑摩書房)という本があります。

『子は親を救うために「心の病」になる』と同じ著者の本です。こちらの本を読み、私は自分を深く理解できたので、『消えたい~~~』の本があることは知っていましたが、もういいや~と思っていました。

それが最近、あるきっかけがあり読んでみようと本を手にしてみたら・・・

もっと深く自分を理解するものであり、いまの自分でないと読めなかった本であったように…思いました。

小さい頃からの「心理的ネグレクト」、つまり、愛着関係の欠如であった。

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』より

母親は人間理解の浅い人だった。炊事・洗濯・掃除と子育ては一通りきちんとできていた。だから「ネグレクト」ではない。しかし、心理的なケアができない母親であった。絵本を与えることはできるが、それを読み聞かせたり、子供の感想を聞いてあげられない。ご飯を作ることはできるが、「美味しいかい?〇〇ちゃんはお肉が好きだね」と言ってあげられない。

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』より

心理的な交流がないと、子どもは自分が何が好きで、何が美味しくて、何を我慢しなくてはならないのかが、分からないままに育つ。

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』より

ネグレクトとも、心理的虐待とも異なる、心理的ネグレクトである。

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』より


虐待された記憶はないから、自分とは関係のない本だと思っていました。が、まさしく上記の文章と私の状況は重なりました。

最近まで何かがおかしいとわかってはいましたが、ここまで具体的なものではありませんでした。

私が20代後半で夫を亡くして、幼かった我が子2人と母子3人でのくらしが始まってからのことを振り返ると、これまた重なります。

何も聞いてもらえませんでした。

それでも私は実家家族に「愛がある」と信じていた…信じていたかった…



いつも、ある父子家庭のパパさんの note を読んでいます。若くして奥様を亡くされてご実家に戻り、ご両親のそばで子育てをされてる方の記事です。
ご両親が父子家庭のパパを懸命に支えている様子、、、どこもかしこも愛がいっぱいで、いつも羨ましくなるばかりでした。私の理想でした。

私の実家家族もその理想に近いものを持ち、遠くで心配しているから、私がしっかりしなくては…とずっと思い続けていました。
でも私の実家家族は、その理想とはかけ離れた人たちであったのだと、『消えたい~~~』の本と出合い、私はそう受けとめました。

ずっとそれを確かめるのが怖かったから、長い歳月をかけてしまったのだとも思えます。

これまでは本当にグチャグチャな2人の我が子とのくらしでした。もう成人している我が子ですが、こうして私は自分を深く理解することが出来たので、これから本当の理想の家族(最小単位の我が子との)として生きていけそうな気配を感じています(*^^*)


いまの自分を整理するための文章になってしまいましたm(__)m
長文にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございましたm(__)m



娘と歩きに出かけた先で見つけた白梅

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