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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(32:高知〜高松〜明石)

第32日目

今日1日は過酷な1日になりました。土讃線に全くと言っていいほど普通列車が走っていないので、非人道的な旅程を強いられることになりました。1日の始まりは快活クラブの滞在時間的に6時前には店を出ておきたかったのですが、別にこれ、こんなに早く出る必要ないのに、料金パック体系的にこの時間に出なければならないのが、貧乏旅行って感じです。

朝は、ちょうど快活クラブの目の前にすき家がありましたので、前々から気になっていた350円の朝食セット的なのを食べてみました。僕はアホなので、こういう健康そうなメニューがあったら頼んでしまいます。美味しくいただけました。オクラと卵と牛肉を白米の上に乗っけるのは分かったのですが、カツオブシはどう使えば正解なんですかね。上にパラパラと振りかけるのならわかりますが、ちょっと量が多いような気がします。

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快活クラブの最寄駅が高知駅から西に2駅ほど行った円行寺口駅という駅なのですが、もし快活クラブなどなかったら、一生使わないような駅です。今までも聞いたことのないような駅から始まる日がありました。秋田の羽後牛島駅や網走の呼人駅など、今後来たとしても、宿の最寄りである以外に使う理由が見当たらないです。まずは、ひとまず高知駅で下車しました。

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今日の最初の観光地は龍河洞です。土佐山田駅からバスで20分ほどのところにあります。この龍河洞を訪れることによって日本三大鍾乳洞を制覇したことになります。この旅で色んな日本三大〇〇を制覇してきましたが、鍾乳洞もその1つです。日本三景、日本三大夜景などは確かに公共交通機関で行けそうなのが想像つきますが、三大鍾乳洞も訪れるのにそこまで苦労しない交通機関が整備されていることには驚きです。雨の中歩いて行った岩手の龍泉洞、寝過ごして地獄を見た山口の秋吉洞に引き続き3つ目の鍾乳洞です。

龍河洞の営業時間が8時半からなので、高知駅の待合室でゴロゴロして、時間になったら列車に乗り、途中後免駅で謝られて、土佐山田駅に到着しました。今まで行った3つの鍾乳洞の中で、龍河洞は1番狭かったです。よくここを観光開発しようと思ったなってレベルです。あと、鍾乳洞としての高低差が大きく、入口と出口でビル20階分もの高低差があるそうです。確かに、入ってみるとところどころ急な階段が連続しているところがありました。道も細すぎて、痩せてる体型の人しか通れないんじゃないか?というところもあります。腰を屈めれば通れるというレベルではなく、完全にしゃがみながら歩く感じ。マリオで言うと、十字ボタンの下を押しながら歩く感じで動かなければいけない箇所もありました。

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相変わらず中は涼しく、外に出た瞬間メガネが曇ることはいつものことです。龍河洞観光の後は再びバスで土佐山田駅に戻るのですが、なんと次の普通列車まで2時間以上駅で待たねばいけません。見てください。これが土佐山田駅の時刻表です。

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下り線は高知方面に向けて通勤通学に使う客が多いのか1時間に1本は少なくとも普通列車が走っていますが、上り線は1日に4本しか走っていません.元々この旅行を計画した時は、四国若者フリー切符という特急も自由席乗り放題となるきっぷを使って3日間旅行をするつもりだったのですが、めんどくさくなって結局青春18きっぷ、普通列車のみの旅になってしまっています。バスで駅に戻ってきたのが10時半過ぎで、列車の発車が13時43分ですから3時間ほど暇なわけです。高知に来てやり残すことはないかと考えたところ、やはり昨日もひろめ市場で食べることができなかったカツオのたたきを食べようと言うことになったのです。

高知駅に戻って、どこかお店に入ってカツオを探すと言う手もあったのですが、高価になることは目に見えています。カツオのたたき定食は大体1000円以上します。そこで土佐山田駅周辺のGoogleマップを見ていると、駅の近くにスーパーマーケットがあるのを見つけました。そこなら確実に地元の人向けに安く売っているだろうと思ったら、案の定売ってました。セブンイレブンで使えるカップヌードルの100円引き券も持っていたので、それらで昼ごはんにしました。

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もっとお金を払えば、もっと美味しいかつおが手に入ることは分かっていますが、僕は基本的に何を食べてもうまいと思える(どちらかというと美味いのハードルが低い)幸せな人間なので、食べられただけでも満足です。これで高知でやり残すことはありません。数少ない普通列車に乗って香川を目指しましょう。

今日は体力的には全く消耗しないので、そういう意味では疲れないのですが、待ち時間と乗車時間でほとんど1日が終わってしまい、楽しみが食くらいしかないのが辛いです。土佐山田から阿波池田までまずは2時間、その後1時間の待って、阿波池田から琴平まで1時間、琴平からさらに1時間半揺られて高松に19時に着きます。昨日のように晴れてないので、パッとしない車窓でしたが、大歩危小歩危周辺を通る区間、吉野川の渓谷と並走するのですが、その区間は自然の中を駆け抜けるスペクタクルな車窓が展開されました。

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途中何駅かスイッチバックして停車する駅もあり、秘境駅で有名な坪尻駅では、車内の鉄道マニアがカメラを構えて入線する様子を撮影していました。そんなこんなで高松駅に到着です。何本特急に抜かれましたかね。おそらく5本くらいは特急を通過するのを待機する時間があったと思います。琴平駅に訪れるのは、今回が2回目なのですが、やはり下関の時もそうでしたが、1度訪れたある駅に来ると安心感を感じられますね。駅舎のデザインも木を基調としたホームの柱などが、門司港駅と近しいものに感じられ、レトロな感じが好きで、つい写真をたくさん撮ってしまいます。

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昨日自分が書いた記事を読んで、やけに語尾に「ね」が多かったので、意識的に少なくなるようにしましょう。高松駅は立派なターミナル駅でここから出るサンライズ瀬戸号にでも乗れば、余裕で明日の朝には東京に着いてしまいます。高松と東京は近いのです。駅前にある「めりけんや」といううどん屋ならこの時間までやっていましたので、ここで夜ご飯を食べます。ちなみにここに来るのは2回目で、去年の夏にも来ています。

僕は47都道府県で1番好きな県を香川と即答しているほど、香川が好きで、その理由はうどん、うどんの美味しさが病みつきになるからであります。いつも地元で食べるうどんと大して変わらんだろと舐めている人、一度でいいから香川県に訪れて、本場の讃岐うどんを食べてみてください。世界のどこにもないツルッとした腰のあるうどんが食べれますよ。僕の好きな香川県、本当は特急で訪れてたっぷり時間をとってうどんハシゴするつもりだったのですが、このような形になってしまったので、年内にはサンライズを使った日帰り香川旅行を実施するつもりです。日帰りで済まないくらいの魅力が詰まっていると思いますが、サンライズに乗れる理由にもなるので、香川旅行は必ずリベンジしたいと思います。

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うどん最高でした。香川のうどんは本当に世界を平和にしてくれる力があると思います。また食べたいです。香川県の1玉って東京とかの1.5玉に相当しないですかね。妙に量が多い気がします。サイズ小で1玉なのですが、少ないかと思ったら意外とありました。

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今日はうどんを食べてからも長いのです。ここからは今日の最終目的地、兵庫県明石駅を目指します。四国を抜けて、瀬戸大橋を渡り、淡路島の本州側の入り口である明石市まで行きます。19時40分に高松を出発する快速マリンライナーで夜の瀬戸大橋を物凄い速さで走行して岡山、岡山で乗り換えて姫路、姫路に着いたのが22時半ですが、ここからさらに30分乗って明石に到着です。今日はなんだかんだで9時間近く列車に揺られています。

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鍾乳洞入って、かつおとうどんを食べただけの1日でした。日本一周旅行もあも10日しないうちに終わってしまいます。徳島県をスルーしたかのように思われる人も居られると思いますが、ちゃんと明日、徳島に舞い戻ってくるので、心配無用です。

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