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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(30:松山)

第30日目

先に言っときますが、今日はこの旅を始めて1番満足度が高かった1日でした。今までで1番、時間をうまく使えたいい旅行になったと思います。僕が定義する「いい旅行」とは、タイムスケジュールが完璧で、一つの観光地に飽き始める時間にちょうど次の列車が来たり、ご飯を食べ終わって一服し終わる時間に次の列車が来たりと、とにかく世の中が自分たちの都合の良いように回ってくれているように感じれる旅程を組めた日は「いい旅行、いい1日だった」と言えるわけです。今日はその日でした。

今日は1日としての移動距離は0です。今日の夜も、また松山に泊まります。つまり、松山発着の日帰り旅行です。朝は快活クラブの利用時間的に6時半に店を出る必要がありましたが、快活のコインランドリーが故障していたため、近くのコインランドリーにまずは向かって洗濯することにしました。なぜか昨日泊まった防府の快活も洗濯機が故障していて2日連続で洗濯機があるのに使えないという緊急事態でした。

コインランドリーで洗濯して着替えたら、まずは道後温泉に向かいます。ちなみに今日1日は高校の友達とずっと一緒に行動しています。歩いて20分くらいで道後温泉に到着しましたが、その前に本日のビックイベント、大学の春学期の成績発表がありました。内容については、ここで書くことを控えますが、かなり満足のいく結果でした。道後温泉はコロナで臨時休業中であると聞いていたので、期待はしていませんでしたが、案の定足湯も閉まっていますし、坊っちゃん団子でも買って帰ろうかとしたその時、一緒にいた友達が唯一営業している温泉を発見したので、そこに浸かることにしました。しかも入湯料が400円と道後温泉本館に比べて安い気がするんですよね。前回来た時は本館で入ったのですが、700円くらいした気がします。

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フルーツ牛乳を飲んで、一服したら再び路面電車に乗って、松山市街に入っていきます。この後の旅程をざっくり先に書いておくと、松山から予讃線に乗って伊予長浜まで行き、そこから1日2便のみ出ている船で、猫の島・青島を訪れたあと、松山まで戻る途中、下灘という例のインスタ映え駅で下車し、松山に戻ってくるという行程です。典型的な松山市民の日帰り愛媛観光かもしれません(下灘に鉄道で訪れる人は少ないと思いますが)。

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松山駅に戻ってきて、お昼ご飯を食べるのですが、松山でご飯に困ったら駅に併設されているうどん屋へ行って、じゃこ天ぶっかけうどんを食べてください。これさえ食べておけば、松山に来てやるべきことはやったと言っていいでしょう。僕は前、松山に来た時にじゃこ天ぶっかけうどんを既に食べたことがあるので、今回は、すだちうどんを食べることにしました。

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今日は松山→伊予長浜、伊予長浜→下灘、下灘→松山という移動しかしないため青春18きっぷは使わない方がお得です。予讃線に乗って西へ進み、伊予長浜を目指します。ここら辺の車窓も、ずっと海が右手にあり、瀬戸内海の島々と中国山地からもくもくと発達する夏らしい雲が見えて素晴らしかったですね。道後温泉で買った坊っちゃん団子を食べながら車窓を眺めていると、1時間ほどして伊予長浜駅に到着です。

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駅から歩いてすぐの港から青島行きの船が出ています。1日に2便しか出ていないこの航路は青島観光の難易度を爆上げさせています。定員が30名ほどの船なのですが、1便に乗せた観光客分の数を2便の定員から差し引いて運航しないと、島に観光客が取り残されてしまうので、本当に訪れるのに事前リサーチが必要です。しかもちょっとでも風があり、波が高ければ運航さえしません。船は朝の8時台に伊予長浜を出るものと、14時半に出るものの2つがあり、もし朝の便で行くと8時間も狭い島で猫と戯れることになりますし、その領域になると猫と会話できる術さえ取得できそうなので、流石に選択肢としては削りました。そのために午前中、道後温泉や花園町通り(大学の授業で土木デザインに優れた通りとして学んだところで松山に来たら是非訪れたかった聖地巡礼的な意味を込めて訪れました。)などで時間を潰して、伊予長浜に訪れたわけです。

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また、午前中のうちに青島までの船を運航する会社に出航できるかと定員の問題に関して電話して、問題ないとのことでしたので、自信を持って船に乗ることができました。

青島に到着し、船を降りると、すぐ視界に大量の猫が入ってきます。もう猫がいすぎて自動的に笑いが込み上げてくるレベルです。猫たちは基本的には木陰に集まってくるのですが、まさに足の踏み場がないほどの猫が寝っ転がっています。しかも、ほぼ全ての猫が人間慣れしていて、別に近づいても離れていかないし、ずっと寝ています。中には餌を期待して自ら近寄ってくる猫もいますし、リアル猫踏んじゃったになりかねない場面をもありました。何気なく写真を撮るだけで1枚に15匹もの猫を収めることができます。

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島民4人に足して140匹以上の猫が生息していると言われるこの島ですが、島民は別に猫のことを手厚く保護しているわけでもなく、むしろ観光開発には消極的なようです。島中には廃墟となった家々の崩れた後や廃校となった小学校の跡などが残っており、立ち入り禁止のエリアの方が多いようです。猫は全て去勢されており、これ以上繁殖することはないとされています。この島がこのような形で観光できるのも時間の問題でしょう。島民が4人しかいませんから、10年後にこの島が今の形で残っているとは思えません.今のうちに来ておいてよかったと思いました。

1時間ほど猫と戯れたら、船で伊予長浜に戻ります。列車の発車まで40分ほどしかなかったですが、ここで夕食を食べておかないと、下手したら21時ごろまで飯にありつけることができなくなりそうだったので、飲食店がぽつぽつと営業しているこの伊予長浜で夜ご飯を食べました。Googleマップ上には表記されていない定食屋で腹ごしらえしたら、下灘へ向かいます。夕暮れ時の下灘を狙って訪れることができたのも今日1日の旅行としてのクオリティを高めにいっていますが、どうやら同じことを考えている観光客はたくさんいるようです。

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下灘に到着するとホームにはカメラを構えた観光客がずらり。鉄道マニアでもないだろうに、こんなにも多くの人がカメラを構えているこの夕暮れの下灘はやはり万人受けする観光地なんですね。下灘に到着したのが、17時50分。日の入りが18時半頃でしたから、本当にベストタイミングで来ることができました。完璧ですね.本当に今日は何もかもうまく行きました。

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たくさん写真を撮って、写真フォルダがうさぎと猫と夕焼けのオレンジで埋まりました。夕暮れ時なので、どこを撮ってもエモくなります。19時半頃に松山へ向かう上り線で松山に戻って今日1日が終わります。

明日は予讃線、予土線と乗り継いで高知へ向かいます。人生初の高知県でどきどきします。これだけ長い間旅行していても初めての土地には冒険心が芽生えますね。明日も楽しみです。

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