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南Q太『ボールアンドチェイン』1巻



久々に南Q太の新刊を読んだけど、ヒリッとしてる。
今の時代の社会の底に根強く横たわっている、いわゆる常識とか女の幸せとかジェンダー差別とか女性蔑視とかルッキズムとかエイジハラスメントとかモラハラとか諸々なんていうか、最近はうわー!ってうんざりすることばかりあちこちで目にするけれど、だからといって内面や見えない世界に全振りして朽ちていく肉体や孤独や虚しさを無いことにはできないし、人間で肉体が女性である以上私も俄然当事者で他人事としては捉えられないそれらを、作者はどう正面から扱って答えを出すのか、いや答えを出すというか、それらをどう考えて作者なりにどう描き進めていくのか、そしてどんなラストに辿り着くのか、とても楽しみ。南Q太の漫画だから何かしらの痛みは絶対に伴うのだろうなとは思うけど。
帯の「誰かに決められた〈幸せ〉は、いらない」って文章、じゃあ私の幸せは?ってことなんだと思うけど、なんでしょうね。
ダライ・ラマも、人生の目的は幸せになることです、と言っていたと記憶している。
幸せってなんでしょうね。
とか書くと大仰な感じになるけれど、逆に、自分にとって幸せじゃないことを考えてみると、結構わかりやすいかもしれないね。



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