豊かな暮しの源泉　（良い人生をつくる）

結局人の人生において最も大切にすべきは何なのでしょうか。
私は、次の一点だと思っています。
「心の豊かさ」です。

今日一日、これをしている時こそ別天地、我を忘れて夢中になれる。
このレコードを聴いている時、このコーヒーを飲んでいる時が至福の時だ、などは、全て心の豊かさに帰するものなのです。

では、その心の豊かさとは何か。
昔の懐かしい情景がよみがえったり、懐かしい顔が浮かび上がって来る。
あるいは、思い出深い場所や人といつも一緒に生きているような、そんな感覚をいうのです。
「思い出」です。

だから良い思い出を沢山つくることこそ、良い人生をつくることなのです。
言い換えれば人間は、良い思い出をつくる為に生きているといえるのではないでしょうか。

時間や空間を越えて、自由にこの宇宙を飛翔（ひしょう）することが、人間にとって最も大きな豊かさといえるのです。