#1 子どもを理解する秘訣

2012年12月の日記より(長女9才、次女7才)

娘たちのことは、すごく良くわかる。
だって顔に書いてあるから。

子どもたちの顔に何て書いてあるかが読めなくなったとき。
そしてそれを放置してしまったとき。ある日突然のようにトラブルが起きる気がする。

親は、子が何を考えてるかわからなくて、動揺する。
でもそれは、子の顔を読み取ろうとしなくなった親の怠慢なのかも知れない。

子ども達は思ってる。

「どうせ関心ないくせに」
「どうせ分かってくれないくせに」
「どうせ怒ってくるくせに」
「どうせ否定するくせに」
「どうせ愛してないくせに」

その心の願いは、
どうか私を観てください。どうか私を愛してください。

顔色を窺い合うんじゃなく、顔に書いてあるココロを読み取り合える関係って、いいなぁと想う。

今のところ、私には手に取るように良くわかる。
何でだろう?って想って、気付いた。長女のおかげだ。

長女は、ほんとに大変だった。
全く、この子がどういう子なのかが分からなかった。
分からなくて分からなくて、今に至る。

未だに、長女がどういう子なのかさっぱり分からない。それが答えだった。

「この子はどういう子なのか、さっぱり分からないという子なんだ。
その時その時、いろんな違った面を手加減せずに出してくるから読めない。そういう子なんだ。」

そう納得してからすごく気が楽になったし、娘を観るのが面白くなった。
理解できていない自分を責める気持ちもなくなった。

人というのは、実に多様な多面性のある面白い生き物なんだと教えてくれていたんだ。

どんな人にも、どんな子にも、どんなレッテルも貼れない。

先入観も、観る人の勝手なフィルターも、ほんとに意味がない。
その時その時、ただその人の、ほんの一面が顔を覗かせているだけ。

分からないから、いつも観てる。
今日は、今は、どんな面が顔を出してるのかな?って。

すごく関心を持って、眺めてる。

いつでも分からないから、
分かろう、分かりたいと願って観てる。

だから、分かる。

それは当たり前のことなんだけれど。

相手に分かってるつもりでいられることも、
分かろうとしてらもらえないことも。

どっちも、私ならとても寂しいと感じるから。
一緒にいるのに寂しいのが、何より孤独だと想うから。

いつもココロを寄せていたい。
この手を離れて行く時も。

・・・2012年12月のmixi日記より。

今思うこと

私は2007年の夏から2012年12月までの5年程、mixi日記に娘たちとのことや、日々の中で気づいたことなどを投稿していました。一番最後に書いた記事が、この投稿でした。

古い記事を掘り起こし読み返してみて、今に繋がっていることがあったり、今子育てしている人たちに役立つことがあるかも知れないと思い、リライトしながら投稿してみることにしました。

現在、長女16才(2003年4月生まれ)、次女14才(2005年6月生まれ)。2人はそれぞれのタイミングで学校に通うのを止めてホームスクーリングとデモクラティックスクールで学び、自由に自分の人生を創る生き方を選んでいます。そんな彼女たちの幼少期の頃のことから、思春期の今を織り交ぜながら、私にとって大切だと感じることを綴っていきたいと思います。

今もやっぱり、私は2人にものすごく、興味があるんです。
大好きだから。愛しいから。

何を感じ、何を思い、何を考え、何を描いて、何を創造していくのか。
いつも楽しみだし、単純に2人のファンなんです。ほんとに面白いし、可愛いし、尊敬しています。

親は子ども達をお世話します。その子が育ちたいように育っていけるように。温室で支柱を何本も立て、まっすぐ育つように矯正し、人工的な栄養をたっぷり与え、雨風からガッチリ守ることもできます。

それができてしまうからこそ、親は、数多ある育児成功本よりも、目の前のたった1人のこの子を、しっかり見つめ続けることが大切なのだと思います。分かったつもりになって、本人の心を観ずに育てたいように育てていると、愛情をかけていても、相手には愛情として伝わっていないのです。

反抗期が不要なくらい、信頼し合える関係性が築けていること。
それが当時の私の目標でした。
自分の反抗期がとてつもなくしんどかったから(笑)

思春期の娘たちは、幼少期と全く変わらずに素直な自分を表現して見せてくれています。

一緒にmixi日記を読み返していた長女が言いました。

「大人の方が、子どもに反抗し過ぎやねん。」

確かに!

私が長女からもらってきた数々の厳しいコメントも、ここで皆さんにシェアしていきたいと思います。

3つのポイント

この子は〇〇な子だと決めつけない
・分かったつもりにならず、分からないから分かりたいと思って関わる。
・「あなたに関心がある」と伝わるような関わり方をする

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