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才能の見つけ方、うちの娘たちの場合

子ども達には、生まれて来るときに持ってきた才能の種があります。
それは、幸せの種でもあります。

自分も、周囲も幸せにする種。その子らしく、その子ならではのその種がすくすく育って実ったら、才能が発揮されて周囲の人の幸せに繋がり、その子自信も幸せ。そんな種。

子育ては、その種が育つための土壌を護り、水をやり、光が届くように環境を整えること。この親を選んで生まれてきたってことは、すでにその親の元に、ふさわしい土壌があるということ。そんなイメージを持っています。

我が家の娘たちは、どんな種を持ってやってきてくれたのでしょうか。
現在、長女は17才。次女は15才。
2人ともそれぞれのタイミングで学校に行かない選択をし、デモクラティックスクールASOVIVA!に通っています。

長女は小学校入学当初から学校にしんどさを感じ、高学年で通うのをやめました。スクール創設の準備段階から携わり、母体となっているNPO法人ASOVIVAの代表理事をしています。

・HSCで、とても感覚が鋭くて怖がり。
・完璧を求めるし、自分の選びたいものがピンポイントにはっきり分かっている。
・先延ばしにすることがイヤで、思ったことはその日その時にしないと気が済まない。
・思い通りにいかなかったり、怖いとき、気持ち悪いときなどは怒ったりパニックになる。
・写真のように瞬間瞬間を切り取って記憶する。細部まで記憶しているけど連続性は弱いので、1人で記憶を辿ることは少し難しい。
・とても器用で丁寧でハイセンス。
・色の見分けもとても細かいから、アートや創作はオリジナリティがある繊細なものを作る。
・レシピ通りに計量しないと不安だけど、人から教わるのは苦手

たくさん書いたけど、これらはぜ~んぶ、彼女の持つ幾つかの側面であり、才能とはまた違います。

私が彼女の中に見つけたメインの才能は、

『opener -開く人-』

話すこと、意思を表出すること、聴くこと、理解することで、相手の心を開いたり、新しい扉を開く人。1才の頃から聞こえてくる言葉に関心が強く、単語だけで話す時期はほとんどなく、2才前半から文章で話すようになった。

誰かとお喋りしている時、とても楽しそうだったり、集中力が高まって熱が入ったり、表情がとても豊かになる。
2才の頃、家の前にゴザを敷き、前を通る人たち全員に話しかけるという遊びを毎日のようにしていた。

「どこ行くん?」
「おばちゃん、何の仕事してるん?」

そうやって自分のコミュニケーション能力を発揮して、母親の私よりもご近所友達が多くなった。

幼稚園では、知らないうちに違う学年のママ達のお喋りの輪の中に入っていたことも。「ちあちゃんにめっちゃ励ましてもらった!ありがとう~」って、私が話したこともないママさんが、ちあにキャンディーをくれたりした。

イヤなことをしっかり表現できることも能力の1つ。
せっかくこんなに素晴らしい才能を持っているんだから、良い表現だけ褒めて、良くない(と私が思う)表現は禁止したり怒ったりしないようにしよう。

勝手に、私の狭い了見で、表現の良い悪いをジャッジしないように気をつけよう。

嬉しそうに楽しそうに人と話している姿、長女と関わった人たちの反応から、そんなことを感じていました。

私は彼女ほど、あっという間に人の心をオープンにしてしまう人を知りません。

次女は小学校生活はとても楽しみましたが、中学に入ってから疑問・違和感・しんどさが積もっていき、中2の始めから学校に行くのをやめました。
それから毎日ギターを練習するようになり、歌ったり、曲を作ったりしています。自分のイラストを使って雑貨を作って販売し、その利益を音楽活動に充てたりもしています。

・ものすごく負けず嫌いで頑固。
・日本語や身体の使い方がぎこちない。
・感受性が高く、気分の浮き沈みが大きい。

・甘え上手
・物忘れがひどい
・思考を挟まず、ダイレクトに直観と繋がっている。
・工作や絵を描くのが好き
・1つのことだけをやり続けるより、いろいろなことをしたい。
・動物が好き
・何となくの理解、表現で生きてる。多少の間違いがあっても、それもウリにしてしまえる陽気で大きな心があるから、人に対してもとても寛容。

次女にもいろ~んな側面がありますが、私が見つけたメインの才能は

『happy person -幸せを表現し伝染させる人-』

彼女がご機嫌さんで過ごしていると、それだけで周囲の人に幸せを伝染させていきます。初めは私が親だからそう感じるのかな?と思っていたけど、たくさんの人から同じようなことを言われてきました。

楽しい、嬉しい、軽やか、幸せ。。。

一緒に過ごしてるだけで、不思議とそんな気持ちを伝染させてくれる人。だから彼女が不快な状況にあったら取り除いて「快」の状況にしたいと、思わせてしまう。それが他の人達にとっても「快」に繋がります。

感受性が強く、純粋に受け取った波に呑まれる傾向があるので、自分で気分を立て直すことが難しかったり、悲しいニュースに深く傷ついたり、自信を失いがちになったりします。

不快な状況のときには、「泣いて呼んでるのにお母さん来てくれなかった!」「私はお姉ちゃんのように考える力はない!」「私には得意なことがない!」「もうぜんぜん、うまくできない!」「どうしてこんな世界なの」って、荒ぶっています。

私はできるだけ、泣いて呼んでる時にはすぐに行かないようにしました。様子を観察しながら、自分ではなかなか起き上がれそうにないな~という時だけサポートしに行ったり、少しの声掛けで自分で立て直せるなぁという時は軽い言葉を掛けたり。

後でゆっくり話を聴いたり。

無視されてると感じることもあったと思うけど、彼女の素晴らしい負けず嫌いのパワーで、「何よっ!」って、立ち直ってくると信頼していました。

彼女の才能が発揮されていくためには、彼女自身が、自分のご機嫌を取れるようになることが大切だと思ったからです。

最近は、自分なりに1人で立て直すスキルを確立しようとしている姿を、カッコいいなぁと思って見ています。

そして「私はお母さんに怒ってるねんで。何でか分かる?」と、後から言葉で伝えてくれるようになりました。

才能は1つではありません。メインとなる種を乗せて表現するためのツールであったり、一見、良くないと思う側面が才能を磨くための課題であったりします。

彼女たちが、自分の持つ才能を知り、自分の特性を理解し、ストレスなく発揮して役立てていくために私ができるサポートはどんなことか?

その視点で考えてあれこれやってみることが、種が芽を出し、大地に根を張り、自分軸という幹をしっかり育てていくことに繋がると思っています。

子ども達が自分で選び、自分で決めたものごとを通して、しっかりと自分という樹を育てていく。広がった枝葉で周囲の人とコミュニケートし、実りを分かち合っていけること。それが私のイメージする幸せな自立です。


この記事は、デモクラティックスクールASOVIVA!で発行しているステップメール、
【ASOVIVA!メンバー七変化記録】
~不登校への向き合い方10のステップとASOVIVA!の物語~
のステップ10「才能の見つけ方」の補足として書きました。
良ければ、ステップメール(無料)も読んでみてくださいね。
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