台本の中の彼女が現実的に明確なきっかけを言わない理由と書いてる人
私が書く台本の中の女の子は作品ごとに違う状況に居ますが、ほぼ自傷行為を抱えています。
してしまう自傷行為はリストカットやOD。よく巷で「メンヘラ」と言われる女の子です。女の子と言いつつ何もティーンエイジャーばかりのイメージではないんです。
自傷行為に逃げ道を探している子は私が知っている女の子たちだと
やたら大人びて聞き分けの良い姉御肌の女の子。
でも一人になるとどこにも出せない子供の部分に歯止めが効かなくなてしまう、
でもそんな自分が人一倍大嫌
そんな感じな気がするのです。あくまで当社比ですが…。私もその中に居ます。
私基準に話を進めていきますが(笑)
腕を切って何かから逃げたいわけじゃない。薬を食べて自分を壊したいわけじゃない。ただただ、不安になるときが多いのです。「自分とほかの人って中身は同じなの?」って。「心は何かを感じることができているの?」って。馬鹿だって笑われてしまうけど確認作業なのかなって思っています。
ここまで言っておいてなんですが、自傷って人に相談するの結構、てか、かーなーりーしんどいんです。
「言葉にできない叫び」「振り向いて欲しい」「自傷行為を止めてはいけない」そんな【一般的になりすぎてしまった】行為の理由に当てはめて話を聞かれることが一番大きな後悔になるのです。
だから黙って繰り返す。
そして、一人だけにすごく執着する依存タイプ。「彼」の言葉は痛くても否定されても欲しいものなんです。
そんな違和感と不快感に揺らぎながらいきてきたので、自然とできている台本の中のマイルールがあります。
彼女か行為に走ったきっかけや理由を具体的に設定しない
これですね。
「会社で」「学校で」みたいな感じの。○○があって××な気持ちになったからって話にしてしまうと「疎外感」だったり「あ、自分はやっぱり違うんだ」ってなるのがすごく嫌なんです。
彼女たちは「不安になったから切っちゃった」「消えてしまいたくなったから薬を食べてしまった」「怖くなったから逃げ出したくなった」…。
そんな風な「自分に残っている感情でしてしまう」という吐露がスタートになっています。(過去作には設定のあるものもありますがそれは伝えたい層が定まっていたから。)
ただ、今がつらい、今がしんどい、
今を超えるための支えが欲しい。
そんな感情に寄り添える彼氏さんの言葉を文字で紡いでpixivという本棚にそっと置いておきたいって思ってます。
見つけてくれた時がその言葉に出会うべきタイミングだから。
自傷行為に走る子に必要なのは必ずしも「やさしさ」や「甘やかし」では無いと思います。
痛い部分を抉ったその先に自分でも無意識に隠してしまいこんでいる何かを自力では出せない時だってある。
本当に目をそらしたくないのは自分自身のことだってわかっているから、
台本にいる「#向き合い彼氏」はそんなときに手助けしてくれる存在になれたらいいなって思っています。