二刀流大谷選手の経済効果

　@cosme を運営する㈱アイスタアイルは7日、2023年にとくに支持されたコスメを総括する「@cosme ベストコスメアワード2023」を発表しました。

 「総合大賞」をオルビスの『エッセンスインヘアミルク』が受賞したほか、コーセーのスキンケアブランド「コスメデコルテ」の商品がトータル13商品、28部門で受賞しました。この「コスメデコルテ」今年ヒットの背景のひとつに「大谷売れ」があったようです。

　今年3月に『リポソーム アドバンスト リペアセラム』の広告モデルに、プロ野球の大谷翔平選手が起用されて以降、原宿駅前にある「＠cosme TOKYO」店舗では、同商品の売上数が、広告起用前の2月と比較すると3月は約1.4倍、4月は約1.5倍に伸長したといいます。

 大谷がインスタグラムに投稿したロッカールームの写真に商品が映っていたことも大きな話題を集めました。㈱アイスタイルのクチコミ分析によると、「＠cosme」で「大谷買い」について言及されているクチコミのうち12％が、大谷が「使用している」「愛用している」ことを購入理由に挙げていたそうです。

 アイスタイルは「このような動きは他の商品のクチコミではみられず、リポソームシリーズの『大谷売れ』はCMやキャンペーンの効果だけではなく、本人が使用しているというリアルさが大きな後押しとなったといえるのではないでしょうか」と分析しています。

  さらに㈱アイスタイルは、「大谷の広告起用は、美容に関心のない人も含めて老若男女問わず『リポソームだけは知っている』というほどの商品・ブランド認知の拡大に寄与し、さらにリポソームシリーズのクチコミでは、『旦那と一緒に使っている』『夫が使いたいと言うので購入』『大谷選手に影響され夫が買っていた』といった投稿もされている」と解説しています。「男性使用者の拡大に繋がったことがうかがえます」という事ですから、大谷選手の経済への影響力は中々のものだと思います。