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うつと付き合う日記102日目 動物としての人間に注目する

 いきなり何を言い出すかと思われるかもしれないが、とても大事なことである。うつになる前は何気なく日常が回っていたので、自分が動物であることを意識する場面が少ない。ところが、おなかが減り、眠くなるといったことはうつ病の時にはうまいこと回らなくなるのだ。

 うつが酷い時にはお腹が減らなくなる。お腹がすく時間なのに空腹感がなく、食欲がわかない。何を食べたいかわからないといった具合だ。主な理由は意欲低下による運動不足が挙げられると思う。どうしても外に出る何とかかをするといった基本的な行動が億劫になるので、体自体がエネルギーを欲する状態になりにくいのだ。

 次に寝付けなくなる。これは上でも触れた運動不足が影響していると思う。ちゃんと疲れないと眠くならない。また、夜は負の感情が増大するところがあり、そういった感情を振り払うのに苦労して寝つきが悪くなる。

 さて、なんでわざわざこんな話をしたかというと、うつ病の病気の回復を目指す時薬の話や心のトレーニングの話は結構なされるが、人間の動物としての性質の話があまりなされない。それはシンプルにうつ病の人はまず休ませることが前提にある(うつ病になったばかりの人は自分がもっとできると思って無理をしてしまう傾向にある)からだと思う。ただ、実際はそこからの回復の際には、動物としての人間に着目する必要が出てくる。一般的には少し元気が出てきたら散歩をしようという話になる。これがとても大事で、動物としての体のエネルギーを回すことで結果的に精神的なストレスが減って様々な意欲が帰ってくるからだ。

 この手の発想が重要な側面がもう一つある。精神のコントロールは難しいからだ。現実のとらえ方を変えるのは今日すぐにできるというたぐいのものではない。ただ、ストレスを減らす動物としての人間的対処は比較的やりやすい。動物として行動力が低下するのは血中の糖分が低下した時だ。一般社会でも良くない話は昼食後に持って行ったほうが良いと言われるのもこの辺が理由だろう。うつで精神的な落ち込みがきてるなあと感じたら、ラムネや羊羹をたべるといい。糖分が多めに含まれていて、消化がしやすいものがおすすめだ。完全回復には程遠いが、とりあえず気持ちは楽になる。

 うつ病で日常生活が辛くなる場面は色々あるが、今辛い時の対処は動物的な性質に注目するとわかりやすい。

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