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ユースじゃないけどユースホステル宿泊

ユースホステル(Youth Hostel)やドミトリー(Dormitory)は、バックパッキングの旅人向けのお手頃な価格の宿泊施設で、他の宿泊施設とは異なる独自の魅力があります。私も東南アジアやアラブ諸国でドミトリーや安宿での滞在を経験しており、東京でも似たような宿泊施設があることに気づいたので、ユースホステルやドミトリーについて書いてみます。

最近はじめてユースホステル会員になりました。単独でも入会できるのですが、アウトドアショップのモンベルカードと一緒に入会だとモンベルクラブと合わせて会費が安くなるので、モンベル経由にしました。日本のユースホステルの会員証をとっても海外でも通用するらしいです。

ユースホステル(Youth Hostel)は、現代のバックパッカーや旅行者にとって広く利用されている宿泊施設ですが、その歴史はわりと古く、国際的な旅行者の交流と予算旅行の重要な要素としての役割を果たしてきました。

ユースホステルの起源は、1909年にドイツの教育者であるリヒャルト・シーマンが創設した「ドイツ青年の家」にさかのぼります。シーマンは、若者たちが安価で清潔な宿泊施設を提供されることで、教育的な体験を通じて互いを理解し、平和を築くことができると考えていました。この概念は広がり、ドイツ国内にユースホステルが次々と設立されていきました。

1910年には、ドイツ以外でもユースホステルが登場し、ベルギー、デンマーク、英国などで設立されました。1929年には、国際ユースホステル連盟(International Youth Hostel Federation、IYHF)が結成され、世界中のユースホステルが協力し合う体制が整いました。

第二次世界大戦後、ユースホステルは世界中に広がっていきました。戦後の経済的な困難を抱える若者たちにとって、予算を抑えながら国内外を旅する手段としてユースホステルが注目されました。IYHFの会員国は増加し、ユースホステルのネットワークが拡大していきました。

日本のユースホステルは1950年代に始まり、今では約200ヶ所の宿泊施設が日本全国にあります。


ユースホステルはシンプルな共同寝室から個室やプライベートバスルームを備えた施設にも拡充されました。最近ではWi-Fiやベッドのコンセント設備も導入され、旅行者のニーズに合わせたアップデートされています。

ユースホステルの特徴としては:

リーズナブルな価格: ユースホステルは、他の宿泊施設よりも安価な宿泊オプションです。バックパッカーの予算に合わせた価格(国内だと4,000円前後)で提供されるため、旅行費用を節約しながら地域の魅力を存分に楽しむことができます。

国際的な交流: ユースホステルは、世界中から旅行してきた人々と交流できる素晴らしい場所です。共用のリビングスペースやキッチンで他の旅行者と交流することで、異なる文化や背景を理解し、友人を作ることができます。
別に交流したくなければ、それはそれでよし。交流したくない人でもユースホステルは受け入れてくれる。

アットホームな雰囲気: ユースホステルはアットホームな雰囲気が好きな人も多いと思います。旅行者が集まれる共用の広めのスペースがあり、他の宿泊施設よりもリラックスして過ごすことができます。結構遅くまでおしゃべりしていることもあるけど、好きなように過ごしていいと思います。

観光情報や地元のおすすめ: ユースホステルには地元の情報を提供してくれるパンフレットなどがいっぱいあるため観光の拠点にも便利です。オープンスペースにおいてあることが多いです。

バックパッカー向けの施設: バックパッカー向けに設計された施設が整っているのも魅力です。共用のキッチンやランドリー、荷物を保管するロッカーなど、旅行者のニーズに合わせた設備が充実しています。たまにキッチンが汚いこともあります。

安全性: ユースホステルは多くがセキュリティに気を配っており、安全な環境で滞在できます。入り口や宿泊エリアにセキュリティカードが必要な場合があり、他の宿泊客とは別のロッカーを使って貴重品を保管することもできます。

ユースでなくても利用できる: ユースホステルは年齢問わず利用できます。

ユースホステルやベッドだけのドミトリーにはいくつかの注意点もあります。共用スペースの利用や寝室での他の旅行者との共同生活が苦手な方には向いていない可能性もありますし、個室やプライバシーを重視する方にはホテルの方が適しているかもしれません。

それでも、ユースホステルの値段の安さはかなり魅力的なので、安全に気をつければ十分快適に生活ができます。別に交流を望まなかったらそれはそれでいいし、安心してくつろげます。東京のユースホステルがきれいで便利だったので、これからの海外でもホテルよりもユースホステルで十分かなと思うようになりました。

Image by Pixabay