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自転車保険のお話し

みなさんこんにちは。
普段からKEIMASA CYCLEをご覧いただきありがとうございます。
2022年に入りあっという間に半年が経ちましたね。
もうすぐ夏本番になりますがいかがお過ごしでしょうか。
ヨーロッパは6月半ばから7月の末にかけてが夏のピークなので今のうちに盛大に野に放たれて遊び倒したいです。
いつものようにチャンネルのURLを貼っておくので興味がある方はぜひ1度ご覧ください。

さて、6月の初めの話です。
朝、いつものようにお仕事へ行く為にガレージに保管しているマウンテンバイクを取りに行ったところ…自転車がありませんでした。
どうやら前日の夜の間に自転車を盗難されてしまったようです。
ガレージには鍵をしていましたが扉が木製だったこともあり見事に蹴り壊された跡がありました。
アパートに侵入されて物を盗難されると言うのを聞いた事はありましたがまさか自分が被害に遭うとはこれっぽっちも思っていませんでした。

木製という事もあって見事に壊されていた

後日談ではありますがアパートの住人から「自転車が盗難されたであろう日の昼間にアパートの前で会議のような話し合いをしている人が複数いた。しかしその時は何の話をしているのかよくわからなかった。けどお前の自転車が盗まれたと聞いて全ての話が合致した」と言われました。
どうやら最初から私の自転車に目星をつけられていたそうです。
遡る事今年の2月頃からアパートの玄関の扉の締まりが悪くしっかり閉まらない時が多々ありました。
おそらくそれを利用されて何度もアパートに侵入されていたのでしょう。
警察にも盗難届を出しましたがおそらく手元に帰ってくることはないでしょう。
残念ではありますが諦めるしかなさそうです。

主に冬場でのサイクリングと通勤用として重宝していた自転車だったのでとても困りました。
幸いにもその週の半ばにドイツに住む日本人達で運営されている『ドイツ掲示板』にて新品同様のCUBEグラベルバイクが売りに出されていたので即決でお迎えする事にしました。
お仕事用にしか使うことはありませんが大事に乗るとします。

CUBE Bikes
1993年に設立。
ロードバイク、マウンテンバイクにてミドルクラスからハイクラスまで様々な部門で輝かしい成績を収めてドイツ国内でのトップブランドになった。
現在は約60カ国に進出している
急遽お迎えする事になったキューブのグラベルロード
思わぬ形でグラベルデビューとなった

では、今回の本題に入ります。

同じ悲しみを繰り返さない為にも先月の半ばから保険に加入する事にしました。
今回はその話を書いていきます。
今後ドイツに来て自転車に乗りたいという人達にとってはかなり有益な話をできると思っています。
ぜひ読んでください。

詳しく話を書き続けるととんでもない字数になるので今回は大事な箇所だけ書きます

お世話になる保険会社

今回お世話になる事になった保険会社はAllianzというドイツだけでなく世界的に有名な企業です。
日本ではアリアンツ火災海上保険株式会社が中心となって他の会社と連動して運営をしています。

サッカーではドイツのバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアム名にもなっていることからサッカーファンにも馴染みのある名前でしょう。

バイエルン・ミュンヘン
一昔前は『FCハリウッド』とも呼ばれていたドイツ国内では無双を誇る超強いサッカーチーム。
現ドイツ代表の主力が半分近く在籍している。
他にも各国のエースや主力級の選手が在籍しているが毎年の様に国内のライバルチームから主力を引き抜き続けることからバイエルンファン以外のブンデスリーガのファンからは超嫌われている。
スタジアム名は『アリアンツ・アレナ

今回加入する事になった保険

私が今回加入する事になった保険は『家財保険『傷害保険』『弁護士保険(交通上のトラブル用)』の3つです。
もう1つ『個人賠償責任保険』にも加入しているのですが、これだけは訳あってかなり前から加入していました。
この中で今回紹介したい保険は家財保険のオプションで追加することができる『自転車保険』です。

自転車保険

今回の題材である自転車保険ですが通常のプランで適応される条件は『自転車が盗難された際』に有効です。
所持している最も高額な自転車の金額に比例して『〜1500€(約21万円)』『〜3000€(約42万円)』『〜6000€(約84万円)』『6000€〜』と4つの金額プランを選ぶことができます。
(1€を約140円で換算した場合の金額)

当初はその保険に加入すると言うことで話が進んでいましたが後日保険会社側から「現在は販売されていないが1つ前のプランに加入しないか?」と提案されました。

『なぜわざわざ1つ前のプラン?』と不思議に思うのは当然のことなのですがそれにもしっかりと理由があります。
それが『盗難以外の問題にも保険が効く』と言うことです。
事故に巻き込まれた際のフレームの破損、飛行機輪行等で大きな損傷があった場合に適応されます。
ホイールの破損も適応されるそうです。
(タイヤの損傷は保険適応外ですがそれが原因でホイール等に損傷があった場合は保険適応になったりと少しだけややこしいです)
特に凄いなと思ったのが自転車に装備している小物類にもその保険が適応されると言う点です。
先日新しい自転車をお迎えした際、喜びの勢いに任せてGARMINのサイクルコンピュータ(edge830)とリアライト付きセンサー(VARIA RTL 516)を購入しました。
こちらセットで約489,9€です。
日本円だと福沢諭吉さんを7人生贄に捧げます。
これが保険の適応内と聞いただけでかなりの歓喜です。

しかし2点だけ注意する点があります。
それは『経年劣化による損傷』と『レースによる損傷』は適応外と言う事です。
レースに関してはプラン内の説明にもしっかりと表記されています

どう考えても1つ前のプランの方が得です。
しかし通常は既に販売していないプランを紹介する事はないでしょう。
聞く所によればそのプランはあまり企業に利益がないそうです。
なぜ提案してもらえたかと言うのは、今回私の担当をしてくれた方の上司が大の自転車好きだっと言うのが1番の要因です。
思わぬ所で自転車乗り同士がつながりました。
(その話は後述します)

と言うことでこのプランにする事しました。
しかしここで少しだけ問題が起きました。
実はこのプランは前述した『〜6000€』の価格設定がありません。
用意されていた適用内価格は『〜5000€(約70万円)』しかありませんでした。
私の自転車は合計金額でギリギリ5000€に届かない価格でした。
しかし5月からシマノ社のパーツが一斉値上げをした事により自転車の合計金額が5000€をギリギリ超えてしまいました。
保険で全てをカバーしたいのであれば現在所持している最も高額な自転車の価格に設定しなければなりません。
「じゃあ次の価格設定で」とお願いしたところ『〜5000€』の次のプランがなんと『〜15000€(約210万円)』でした。
Pinarello Dogma F12 Dura–Ace Di2 11Sディスク完成車に超高級ホイールのLightweightMEILENSTEIN EVO ディスクを付けてもまるっとカバーできる価格設定です(合計金額約200万円)

Lightweight(ライトウェイト)
ドン引きするくらい超軽量の世界中のローディー憧れの超高級決戦用ホイール。
部品のほぼ全てがカーボン加工で製造されている。
それゆえに目が飛び出るほど高額である。
定番モデルのマイレンシュタイン エヴォシリーズでさえ約69万円と頭のおかしい価格設定になっている。

「いや、間がないんかい(笑)」ってその場でツッコんでしまいましたがないそうです。
『〜5000€』のプランが月約8€(約1100円)に比べて『〜15000€』は約18€(約2500円)だそうです。
価格が2倍以上になりかなり悩みましたが「趣味に対しての毎月の出資」だと考えれば高い支出ではないのでこのプランで契約させてもらう事にしました。
同時に生活に支障が出る障害を追った際に有効な『傷害保険』のプランにて骨折等の怪我を負った場合にも保険が適応という追加オプションを付ける事にしました。
これでもしもの時があった際にはかなりの範囲をカバーしてくれる事でしょう。
更に自分には責任がないにもかかわらず交通事故に巻き込まれてしまった際、加害者側がゴネて支払いをいつまで経ってもしない場合の問題を解決するべく『弁護士保険』にも加入しました。
これで一安心です。

複数のプランを組み合わせると保険料が割引されていき少しお得になるそうです。
しかしプランを組み過ぎると高額になるのも当然の話ですね。
何度か話し合い必要のないプランを削りに削った結果、上記の4種類の保険を契約する事になりました。
合計金額は月に約70€(約1万円)だそうです。
決して安い金額ではありませんが自分の生活や趣味に少しでも安心を持たせたいと思うのであれば無駄な出費ではないと思います。
私自身かなり満足した結果を得ることができました。

みなさんもこれを機会に話だけでも保険の会社の人としてみてはいかがでしょうか。


事業所紹介

今回お世話になる事になった事業所はAllianz Generalvertretung Arnold Joosten
住所は『Grunerstr.30 40239 Düsseldorf』でデュッセルドルフにて拠点を構えています。

そして担当者は同じくデュッセルドルフに在住の上田 さんという方です。
話し方がとても丁寧でその人にとってどの保険が必要かを適切にアドバイスしてくれるのでデュッセルドルフにて保険の話を聞きたいのであれば是非この方にコンタクトをとってください(下に連絡先を載せておきます)
もしこの記事を読んだ上で怜さんに連絡をするのでれば私かKEIMASA、どちらかの名前を出してくれると話がスムーズに進むそうです。

というのは、実は私とKEIMASAの共通の知り合いでもあります。

怜さんとは約10年前に私がサッカーをしにドイツへ来た際に知り合いました。
当時の彼も同じ様にサッカー関係でこの国へ来ました。
ここ数年は会うことはありませんでしたが私が保険について考えていた際にKEIMASA から勧められて行った会社に務めていたため数年ぶりの再開を果たしました。

世間の狭さは半端ないですね。

実はKEIMASAよりも出会いは早かった

それと先日保険の話をしたついでにKEIMASA CYCLEの話をしたところ自転車にかなり興味を持ってくれました(実はKEIMASAが動画投稿をしていることを知らなかったそうです)
その次に怜さんの元を訪問した際には自転車関係の動画を見てくれたようで私より詳しくなっていました(笑)
本人も自転車に興味津々だったのでせっかくの機会ですから近々自転車に乗せて自転車沼に沈めてしまおうかと企んでおります。

保険の話以上に自転車の話で盛り上がった

それと前述した自転車が大好きな上司であるアーノルドさんですが、愛車はCANYONのエンデュレースでした。

通勤用自転車としても使用しているエンデュレース
とんでもない程シートポストが長い
上司のアーノルドさん
自転車に理解があるからこそ良いプランを提案してもらえた

最後に

保険の適用範囲に関してですが『ドイツ国内に住所があること』『付属品を含む自転車の全体の写真とフレーム下についているフレームナンバーを控えておくこと』の2点が必要です。
その条件さえ満たしていればどこの国で問題が起こっても保険適用になるそうです。
留学や駐在等の理由でドイツに滞在される場合はぜひ1度考慮してください。

それと今後日本から旅行等でドイツに自転車を持って来る際に短期間だけ有効な保険の話を軽く提案させていただきました。
これが実現する可能性は限りなく低いとは思いますがもし実現すればより自転車と共に海外旅行に行きやすくなるでしょう。
僅かな期待と共に今回の話を終わりにします。

みなさんも事故に気をつけて楽しい自転車生活を送ってください。
それではまた。

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