女3人集まれば最高の宴
お盆休み、友人の家に女3人集まりお昼からサムギョプサル。
我々は短大時代からの仲でかれこれ14年ほどの付き合いになる。仕事やライフステージが変わったり、価値観が変わったりで疎遠になっていく人が多いなか、3、4ヶ月に一回くらいは集まっている。大人になってこのペースで会うのは結構仲が良いんじゃないかと思う。
Y氏のお宅についてまず私とM氏が玄関でまごまごしている。そう、今は夏なのでサンダルなのだ。そして二人ともバックから靴下を出して履こうとしているためなかなか玄関から上がれない。「靴下を持参するようになったあたりおばさんになったね」「若かった時はその気遣いできなかったよね」と微笑み合う。学生の頃から知っているが故に自分たちのおばさん化が面白い。
お部屋に通してもらったら私たちの手土産をお披露目タイム。夏場に重ためのお菓子を食べる胃の体制がない。フルーツゼリーとメロンを持参。さっぱり系が最強だ。
そして友人宅で油がきちんと下に落ちるタイプのホットプレートでサムギョプサル。うまいうまいと頬張りつつ、酒も進む進む。話はNetflixへ。どうやら3人とも架空OL日記にハマっているようである。ストーリーが面白いとか腹抱えて笑うようなところはないのだが、自分たちが普段おしゃべりをしている延長のように見れるのでリラックス効果が半端ないのである。なんたる癒しドラマ。それを男性であるバカリズムが脚本を手がけている面白さよ。
バリバリ働く系女のM氏が「あれは脳死状態でも見れる。ほんと頭使わなくて良いから仕事終わりに最高だよね」と言っていてめちゃくちゃ共感。私も本当にここのところ多忙で平日はあまり感情揺さぶられたくないし頭も使えないのである。昔は社会派の映画やドキュメンタリーを好む傾向にあったのだがなんせ今はキャパがない。いかにあのドラマがいいか私たちは語り合った。もちろん酒は進む。昼から最高である。
酔いも回ってきたのだろう。M氏がいきなり私を指差し笑い出す。
「なんかめっちゃジェーン・スーみたいになってきたねw昔はもっと繊細な女の子感あったのにーw」とのこと。
こちとら大いに大歓迎。憧れでしかない。そしてそういうM氏はミカさんっぽさがある。見た目はすごく綺麗で一見天然っぽい喋り方をするが誰よりも負けん気が強い。我々は酔っていたので未来のオーバーザ・サンだとキャッキャ盛り上がった。Y氏はアホ二人を見て優しく微笑んでいた。穏やかな彼女に救われる。
どうしてこうも気の合う女3人で集まる宴はこんなにも楽しいのだろうか。いいお盆休みであった。もう働きたくない。
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