「あいつスミに置けないな」作戦
用意すべきは、A5サイズくらいの箱とファンシーなハンカチ。
このハンカチで箱を包むので、それくらいのサイズと思っていただければよいだろう。
ハンカチは、ピンクやオレンジなど、なるべくパステル調のものを選ぶとよい。
まず、午前中の早い段階で、廊下を歩いている他部署の女子社員(後輩の方が効果的)を呼び止める。
そして、ごく簡単な仕事(?)を頼もう。
(例えば、「キミの部署のコンセントの数を調べて」とか…)
ここでは同僚の皆に注視されぬよう、ひっそりと行う。
その折、例の箱に書類や筆記具を入れ、ハンカチに包んで渡そう。
「昼前くらいに提出してください。」
すると、ちょうどお昼前くらいに彼女は貴方のところにその箱を持ってくるであろう。
このとき、わざと大袈裟に、
「ちょっとそこで待っててね、あ、今行くから~」
などと大きな声で彼女に呼びかけよう。
そしてちょっと待たせよう。
そうすると、貴方たちを騒がしく思うとともに、つい注意がそちらに向いてしまう。
そうすればこちらのものだ。
そして彼女から、ハンカチにつつまれたその箱を受け取ろう。
少し照れくさそうに。
するとどうだ。
その姿はまるで、勇気を出して手づくりのお弁当を届けにきた可憐な後輩ではないか。
(女子社員と貴方の関係が希薄なほど効果的)
昼休みになったらその箱を持って、
「あ~、屋上行くんだったな…」
などと同僚の誰かに聞こえるようにポツリと言ってから、席を立とう。
後は、昼休みの間中、近所の定食屋でメシ食って、たっぷりスポーツ新聞でも読んでるといい。
貴方がいなくなった社内では、もう話題をかっさらっているはずである。
「え~、あの娘誰や!?」
「あいつなかなかスミに置けへんなあ…」
周囲の評価はうなぎのぼりである。
直接真相を質問された場合は、
「いや、そんなんじゃないですよ~…」とか、
「べつになんでもないですよ~…」とか言ってごまかそう。
(実際そんなんじゃないし)
こうすることにより、
ウソをつくこともなく、
誰にも迷惑かけることもなく、
周囲に「あいつ実はモテる」という印象操作ができるのではないだろうか。
ぜひ、挑戦してみていただきたい。
(…私は一切責任持たないことを追記しておく)
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