見出し画像

母との時間を大切にしたいのだ

82才になる母とは今年の9月より、北海道の西側にある農業の町、仁木町で同居を始めました。二人きりの時間って、初めてで来年に妻が移住合流するまでの期間限定なのです。だから、恩返し、親孝行の時間にしたいのだけど、一言多い者同士、つまらないことで言い争い、ついきつい言葉をぶつけることもあって。あとでいつも後悔してるんですよ。

母を喜ばせることなんて簡単です。つくってくれたご飯に「おいしいね」と言って、掃除してくれたら「ありがとう」って言って、リンゴの皮をむいたら「一切れ食べるかい?」と手渡したり、「お茶でも飲もうか」って声を掛け、一日の終わりに「今日も楽しかったね」って締めくくれば、本当に幸せそうなんだもの。コロナがおさまったらまたどこかに旅しようね。明日からちゃんと言おう。

これまでは忙しすぎて、家族との時間がおざなりだった。これからは、家族との時間を最優先に考えて、この暮らしを持続させるために家族で力を合わせて暮らそうと誓っている。

母は言う。「仁木の町のみなさんってやさしいね」確かに時間が緩やかになると、いろいろなひとのやさしさや支えが身近に感じられる。小さな町に来て不便もあるけど、出会った人のやさしさに、ここに来てよかったと口にしている。本当は父の遺してくれたマンションで余生を暮らすつもりだったと思うし、不安も多かったと思うの。ありがと。

日々の出来事は、本当にささやかで、記すほどのことは何もないのだけど、そういう積み重ねを今は心から楽しんでいる。明日もきっといい日だ!









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?