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東京の空気

今日もまた、仕事を休んでしまった。

何をするでもなくただ惰眠を貪るような一日。

まあよくあることなのだが、そんな今日をこのまま無価値に終わらせないために、何かしらを書いておきたい。

彼女が好きすぎる。

前に書いたかもしれないが、好きな人が彼女になりました。やったぜ。

とはいえ付き合う前と後で変わったのは一つだけで、彼女のほうから「好き」と言ってくれるようになった。ただそれだけ。

もうこれが筆舌に尽くし難いほどの嬉しさと幸福感で、天にも昇る心地なのだ。

100キロくらいの遠距離なので、会えるのは月に2,3回くらいではある。お互いの休みがシフト制と土日休と異なることもありなかなか会うのが難しかったりもする。

とはいえ次会う日を決めて、そこでどこに行くか、何を食べるのか、そういうのを決めるだけで、それだけでとってもとっても幸せなわけだ。

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ここからはだいぶ時間をおいて熟成させた文たちに新しい文を継ぎ足していくことになる。秘伝のタレみたいだ。

秘伝のタレといえば昔何かで読んだが実際には数年単位では中身は全く別なものに変わっていってしまっているらしい、人間の細胞の代謝、テセウスの船のパラドックスだ。

そんなことはどうでもよくて、今働いている東京の部署はすごく居心地がいい。
トップがいいとそのグループの居心地もいいんだろう。

そのトップに言われたことがある。
空いている会議室に呼ばれ、懲戒処分でも言い渡されるのかとハラハラしながら向かうと、会社を休んだことについてだった。
前々からそういう気はあったため、事前に話はしていた。

しかし現状のままというわけにもいかないだろうということでどうにか方策をとろうというのだ。

いろいろな手続きの話や精神科の話、果ては休職の話まで出た。結構重たい話だった。

けど最後に上司は私にこう呟いた。

「俺がお前をこのグループに招いたのは、新入社員の時に書いた読書感想文が刺さったからだ」って。

読書感想文を書いた覚えすらない私にはまさに寝耳に水。どうしよう。なんて返そう。

とりあえず礼もそこそこにしたところ、また追撃。「お前の紡ぐ「言葉」が好きなんだ、辞めないでくれると嬉しい」


泣いてしまった。

ボロボロ涙があふれて、止まらなかった。

褒められた。嬉しかった。

そういうのもあれば、そんな期待してくれている人がいるんだという嬉しさにも涙が出た。


またもう少し、頑張ってみようと思う。
今度は人のためじゃなく、自分のためにも。

芯のある人間、イケオジになるために。

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