自分だけの世界は狭い。世界は限りなく広い。
自分のことばかりでいっぱいいっぱいに
なっているとびっくりするくらい視野が
狭くなっているときがある。
家と職場の往復のみが続く中で
この世界はなんて窮屈で悲しい世界なのだろうと
ちょっとしたことで感傷的になる。
周りのことがどうでも良くなってしまって
会話することも面倒になってしまって
ただただ胸の内のヒリヒリが治るまでうずくまる。
早く明るくなれ、と念じながら。
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心の中のざわつきが落ち着いてきた。
顔を上げてみるとモノクロだと思っていた世界が
色味を帯びていた。
なんてことない景色のはずなのに。
愛おしくていつまでも眺めていた。
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周りが見えるようになってきた。
悩んでいる人がいた。
話してみると、その人はその人の環境で
悩みにぶつかっていた。
その人のことを考えれば想像出来たはずなのに
もっと早く話しかければよかった、と思った。
たまには、と家と仕事以外のことに取り組んでみた。
それだけでなんだか元気がみなぎってくる気がした。
世界は、
自分が狭めていただけで、
本当は限りなく広い。
そのことを忘れずに
外へ外へ目を向けたいと思う。
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