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【南米旅行1日目】2022年4月12日 成田→サンパウロ ブラジル入国編

2022年4月12日、ついに出発の時がやってきました。予約したフライトはAIR FRANCE275便 成田発パリ経由サンパウロ行き。


成田:NRT 9:05発

パリ・シャルル・ド・ゴール空港:CDG 18:00着

パリ・シャルル・ド・ゴール空港:CDG 23:35発

サンパウロ・グアルーリョス空港:GRU 6:30着(+1日)


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合計32時間45分という、今まで経験したことのないような超絶ロングフライトに加え、約2年ぶりの海外という事実に内心ビビりながら、自分でチケットを取ったくせに正直フライトを遅らせようかなと直前で何度も思いました(笑)しかし一度自分で決めたことだからと何度も言い聞かせ、直前になって旅行の準備と部屋の解約・不用品の処分など諸々の作業に追われてしまい気づいたら出発日になってしまっていたという感じです。


出発は成田空港近くのゲストハウスから


出発当日は早朝5時に起床。朝のフライトということで成田近くのホステルで一泊したため、正直そこまで早起きする必要はなかったんですが、なんか気持ち的に早めに空港に着いておきたくて無理やり起きました。正味全然ちゃんと寝た気はしませんでしたが、旅行前のアドレナリンが出ているのかそこまで疲れを感じてはいませんでした。


6:00にゲストハウスを出発し、ついでに駅前のポストに国民年金免除申請書を忘れずに投函。詳しく話すと長くなるので割愛しますが、日本の住民票を抜いて海外渡航届を出した場合、国民年金の支払いは任意になるので払わなくても良くなります。ただ、ちゃんと海外渡航したという証明?のために免除申請書を海外渡航当日の消印で郵送しないといけない、という超絶めんどいルールになってるみたいなのでわざわざ出発当日に出したという訳なんですねー。


長期の海外旅行の際に年金や住民票・住民税はどうすればいいの?っていう問題に関しては結構ややこしく、一通りネットで調べたり区役所で担当のお姉さんを長時間尋問(笑)して、分からないながらも何とか理解して手続きを終えました。また追って記事にしたいと思います。


6:19 JR成田駅から成田空港駅まで電車に乗る。
6:30 成田空港到着、第一ターミナル北ウイングへ移動


北ウイングに着いた途端、あまりにもがらんとしすぎていてびっくり。フライト一覧の画面も、4つあるうちの1つにしか表示がない。(下記参照)

出発日は火曜日でド平日とはいえ、ほんまに成田の国際線か?と思わず疑ってしまうような静けさでした。やっぱうちみたいに海外に出ようとしている人はまだまだ少ないんやなあと実感しました。


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まさかの手荷物検査で引っかかる


ネットでチェックイン済みだったので、セルフでチケット発券して早速荷物検査するも、いくつか液体と刃物扱いで引っかかってしまいました。。

引っかかったもの:虫除けスプレー2個、日焼け止め、ワインオープナー

今まで液体で引っかかったことはなかったので、ちょっとぐらい規定の100ml超えてもまあいけるやろという甘い考えでしたが日本の税関は結構厳しいみたい。それよりも盲点だったのはワインオープナーです。アルゼンチンやチリに行った時に、市販のワインを飲むこともあるかな?と考えて直前に荷物に入れたのですが、意外と刃物扱いでこれもアウト。結局引っかかったの3~4点ぐらいありました、何やってんだ私。。


とはいえ虫除けスプレーを税関で手放す訳にはいかなかったので、(南米、特にブラジルは蚊除け必須)迷った末に結局メインのバックパックだけ預けることに。ちなみにエールフランスの機内持ち込み規定はメイン+サブの合計が12kg以下で、事前に測ったら合計17kgもあったので重量の方が心配でしたが重量は特に何も言われませんでした。。もしかしたら場合によっては重量もアウトだったかもしれない笑


いや、そこまで機内持ち込みアウトのやつを持って行きたいんなら最初から素直に預ければいいやん、って思われる方もいるかもしれません。確かにそうなんですが、、、ロストバゲージが一番怖いので最初からダメ元で機内持ち込み行けるか凸ったんですね。特に今回はロングフライトでパリ経由。一応AIR FRANCEとはいえ、正直いつどこでロスバゲするか分からない。メインのバックパックには着替えとかしか入ってないので最悪なくなっても死にはしませんが、万が一なくなった場合やはりショックなので、移動がめんどくさくても、どんだけ重くても自分の荷物は常に自分で持ち歩こうと決めています。


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ブラジル入国には帰りのチケットが必要!?!?


さて、メインのバックパックを預けるために一度エールフランスのカウンターに戻らなければいけなくなりました。カウンターを探していると、突然ある一人のおばちゃんに声をかけられたんです。最初私に声をかけているということに気づかなかったんですが、よくよく聞いたらおばちゃんも荷物の量が規定外らしく、一度保安検査場に入って出てきた私を見て思わず声をかけてくれたらしい。なんと彼女はペルー人で、パリまでは全く同じ275便に乗り、パリからリマ行きのフライトで故郷に帰るとのこと。すごくフレンドリーで、めちゃいい感じのおばちゃんが声かけてくれて嬉しい。


一旦彼女と別れてカウンターへ到着。バックパックは無事預けられましたが、ここで衝撃の事実が発覚。


「ブラジルから出国する帰りのチケットないと入国できません」


!?!?!?


なんやそれ。そんなんネットのどこにも書いてへんかったやん。。。いや、確かにアルゼンチンとかは帰りのチケットを購入した証明書を見せないと入国できないっていう情報はあった。でも、でもブラジルはそんな情報なかったはずなんやが。うちが見落としてただけか?



一瞬ほんまにチケット買わなあかん流れなんか?と焦りましたが、一応サンパウロ行きのフライトには乗れるけど、現地で帰りのチケットの提示を要求される可能性がある、そうなった場合全部自己責任でお願いしますとのことでした。とりあえず行きのフライトには乗れるみたいで一安心。必要かどうかも分からない帰りのチケットを買うのも癪だったので、入国審査の時にもし言われたらその時対応しようというスタンスでいました。



完全に余談なんですが、ウレタンマスクつけた状態でカウンター行ったら「使い捨ての不織布マスクしか受け付けてません」と言われました。なんやそれ。。たまたま予備の不織布マスク持ってたからその場で付け替えたけど、ウレタンマスクと使い捨てマスクにそんな抗ウイルス性能の違いある?そんな細かい規定わざわざ強要する必要ある?ってかなり疑問に思ってしまいました。。ブラジル入国のチケット情報然り、この時点で既にエールフランスに対して不信感しかなくなってしまった。めんどくさいけど、航空会社ごとに細かい規定があるみたいなので事前に要チェックです。


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ペルー人のおばちゃんと仲良くなる


そんないざこざを色々やってたら、気づけばもう8時過ぎ。6:30に成田着いたはずなのに、念の為早めに着いておいて正解でした。機内持ち込みアウトのものさえなければ手荷物再検査は一瞬で終わり、出国審査場へ行こうとしたところでペルー人のおばちゃんに再会!出国審査どこ?連れてってと言われる笑 いや、おばちゃんすぐそこにあるやんと思いながらもどうせ行き着く先は同じなので一緒に行くことにする。それにしても彼女、荷物多すぎて途中でチケットや在留カードやら色々落としまくるww いや他に持ってる服とかなんやらは最悪落としてもまあ諦めつくけど、チケット落とすなし。
うちもどんくささに関しては相当の部類に入ってるけど、このおばちゃん見てたら自分はまだましなのかなと思えてきた笑



ちなみに彼女は豊橋在住で介護の仕事をしているらしく、日本に住んで長いそうで日本語もかなり話せる。彼女の日本語力に甘えてしまってほとんど日本語で喋るしかなかったが、出来れば事前にもっとスペイン語をちゃんと勉強しておきたかった、、とここで思わぬ後悔。彼女はラテンアメリカの気質そのままに気さくで明るく、出発前の緊張を優しく解きほぐしてくれました。パリ行きのフライトということでヨーロッパ、一部南米系の搭乗者がほとんどでしたが、2人でずっと喋っていてかなりうるさかったと思う(笑)搭乗直前にWhatsAppを交換したおかげで搭乗後に彼女と連絡が取れたので、結果的にすごく良かったです。


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搭乗後、まだ携帯が使えるうちにすぐに彼女と連絡を取り、お互いの席番号を教えて隣の席に座りました。結構席ガラガラだったので簡単に席移動できた笑。なんせパリまでは15時間55分もあるので、長時間ただ一人で過ごしてるより100倍も楽しかったです。彼女は色んなことを教えてくれました。実家はリマにあるらしく、もしリマに来るときは泊まっていっていいよって言ってくれました。今年の6月末に日本に帰るみたいで、うちは2023年6月にペルーに行く予定やからタイミング的には合わないのが残念。



おばちゃんは日本人と結婚した後にペルー人と再婚して、計4人の子供がいるらしい。過去の写真を色々見せてもらったけど、めっちゃ家族多くてみんな仲良さそうでほっこりする。おばちゃん、今年で57かあ。国籍の違いもあるけどうちのおかん(65歳)に比べたら全然若いなあ。たまたま彼女と誕生日が近くて、それだけでもすごい盛り上がった。彼女の携帯のフォルダ、ひたすら踊ってる動画ばっかでワクワクする。家族の人も、通りすがりの人ですらも。やっぱ国民性として踊ることが日常的になってるんかなあ。
仕事やめて南米に行くって言ったら全力で賛同してくれたよ。うんうん、やっぱそうやんね。日本人働きすぎ。


飛行機墜落!?ジョージア上空でリアルに死を感じた瞬間


そうやってひたすら彼女と話したり、映画を見たりして過ごしていたんですが、ジョージアの上空あたりで急に飛行機の揺れが激しくなりました。機体が揺れるのは普通にあることですが、たまたま気流がめちゃくちゃ悪かったのか上下の落差がやばくて、今まで感じたことのないような気持ちの悪い浮遊感に冗談抜きで死を感じました。え、サンパウロはおろかパリにすらたどり着けずにこんな所で死ぬの?思わず隣のペルー人の彼女と手を握り合って必死に椅子にしがみついていました。機体の揺れが大きくなるにつれ飛び交う悲鳴、私も漏れなく叫んでました。。



キリスト教徒であるペルー人の彼女は、神に祈る文言みたいなのをひたすら唱えていました。私は無宗教で普段から信じているものなんか何もないけど、この時ばかりは都合よく神様に祈るしかなかったです。もうそこまで積極的に生きる気力もないけど、だからと言ってさすがにこんな形で死にたくはない、せめてブラジルの地に足は踏み入れたい。。そうやってひたすら数十分激しい揺れに耐え、ようやく収まった時は本当に安心したのを覚えています。死にそうになりながらも、自分が今どこにいるのか気になった時に撮った写真がこちら。丁度ジョージア上空ですね。


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15時間55分のフライト後、無事パリに到着


その機体の揺れを経験してから約4時間後、ようやくパリに到着した時は、月並みですが生きててよかったと心底思いました。時間はほぼ定刻通り現地時間で18:00、日本時間でもう翌日の深夜1時前(笑)まだ次のフライトまで5時間ぐらい余裕があるので、とりあえず搭乗口で待つことにする。ここでペルー人のおばちゃんとはお別れです。あなたのおかげで楽しい旅の始まりになったよ!muchas gracias^^


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ちなみに乗り換えゲートではワクチン接種証明書、PCR陰性証明書などの書類提示などは一切要求されず、チケットだけですんなりと通れてしまいました。海外あるある、安定の素っ気なさ!そして職員も搭乗者もほぼ誰もマスクしてない笑 ついさっきまで日本で四六時中、いつでもどこでもマスクしてた身としてはちょっと信じられん光景でした。エールフランスの搭乗時にウレタンマスクから不織布マスクに付け替えさせられたあの茶番、一体なんやったんやって感じですよ。おたくの国全然徹底してへんやんと。



軽く搭乗ゲート付近うろうろしてGopro撮影したり、軽く軽食取ってるうちにどっと疲労感が襲ってきました。それもそのはず、パリ→サンパウロの便の出発時刻は23:35、日本時間にして翌日朝6:30ぐらい。私は2022年4月12日5:00に起床したので、もうまるまる1日は寝てないことになってる。は、早くサンパウロ行きに乗って仮眠とりたい(切実)


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32時間45分のフライトに耐え、ようやくサンパウロに到着!!


パリ→サンパウロの便は、ジョージア上空での激しい揺れが嘘みたいに何もなく、爆睡して気づいたら無事にサンパウロに辿り着いていました。時刻は午前6:00前、定刻前に到着です。そして空港内を歩いている間にじわじわ感じる湿気。当たり前だけど全部ポルトガル語、初めて見る光景に思わずそわそわしてしまう。


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そもそも入国自体できるのか?? 〜イミグレにて〜


さあ、無事に着いたはいいけどある意味最大の関門、そもそも入国できるのか?という壁が待っています。もちろんワクチン接種証明書も出国前72時間前のPCR陰性証明書も持ってる。ネットの情報が正しければ多分それは問題ないだろうけど、問題はエールフランスに急に言われた、入国時にブラジルを出る帰りのチケットを見せろと言われるかもしれないこと。とりあえず以下画像で一番右の、Foreigners専用イミグレに進んでみる。


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結果から言うと、帰りの飛行機のチケット見せろなんてひとっことも言われなかったっす。ワクチン接種証明書見せて、その後入国スタンプ押されてものの数分ですんなり入国できました。いや、誰だよ帰りの飛行機のチケットいるかもなんて言ったやつ。無駄に心配して損したわ。エールフランスに疑問を抱きつつも、結果的に無事入国できたのでまあ良しとする。ちなみに入国スタンプ押される直前に滞在日数を聞かれるので、日本国籍のMAX滞在可能日数、90daysと答えておくといいと思います。あと、出国前72時間前のPCR陰性証明書は不要でした。一応必要かもと思って念の為検査したけど、検査代16,500円が泡になって消えた瞬間でした。笑



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果たしてバックパックはちゃんと届いてくれるのか!?


さて、まだ問題は残っています、私のバックパックがちゃんと荷物カウンターから出てくるかどうかです。いや、ちゃんと出てきてもらわんと困るんですが。ゆーてエールフランスやしまあちゃんと出てくるやろと思いつつ待つこと10分。


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20分。



30分。



。。。。。。



一向に出てこない。。。



あ、これはロスったなと完全に思いましたね。最初は他にも荷物待ちの人がたくさんいたけど、一人また一人と自分の荷物を持って去っていく、気づけば私ただ一人。そりゃそうだ、こんな時期にわざわざ成田からサンパウロまで来るやつなんて私以外にいるはずない。そして、気づけば私が乗っていた機内の搭乗員まで出てくる始末。まじか、旅始まって早々めんどくさいことに、、今から空港の職員との荷物どこいった??ああん??ちゃんと責任取れよみたいな壮絶なバトル始めないといけないと覚悟を決めた瞬間、




そいつはひょっこり出てきた。。




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わーい!!!よかった!!!ちゃんと届いてた!!!

結果的にロストバゲージせず、無事に届いてくれました。今回はたまたまちゃんと届いてくれたからよかったけど、もし南米で飛行機乗る時があったら絶対機内持ち込みにしよう、毎回ちゃんと届くかどうか心配しなきゃいけないなんて心臓に悪すぎる。。笑


1日目、とりあえず無事にサンパウロ到着


という訳で、数々の難関を経て無事サンパウロに到着しました!!

しかし1日目からなかなかハードな旅になったな。。

手荷物検査引っかかる、予期せぬブラジル入国条件、飛行機の揺れに死を感じる、おばちゃんとの出会い、バックパックロスト疑惑 etc


とにもかくにも、とりあえずブラジルの地に足を踏み入れることができた。色んなことがありすぎた上に、超絶ロングフライトで既に疲労困憊。あとは市内に出て宿で寝るだけかと思いきや、長い1日になることをこの時の私は知る由もなかったのである。



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