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「 あの時にかなわなかった願い」が いい形で戻ってくる☆ 週間リーディング 蛇足

 

ふとしたことがきっかけで 旅の画像を見ていた。2017年のことだ。北海道に行った。ちょうど私のお誕生日だった。


週末の土日を使ってラベンダー畑やハマナスの群生地、様似町の「満幌かんらん岩」など。とにかく 私が行きたいところに連れて行ってもらった旅だった。


ハマナスの群生地

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特に整備されている様子はなく 海辺の草原という感じのところだった。
主人は興味がないようだったので 車の中にいてもらい
私は歩き回って 咲いているハマナスを撮影しまくった。
聞こえるのは風の音と 鳥の声だけ。
ファインダーを覗く時間が心地よく  心がほぐれるのを感じた。


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襟裳岬のアザラシも見に行った。
画像ではよくわからないが 望遠鏡で海の岩を覗くと
たくさんのアザラシがくつろいでいるのが観察できた。


この年 北海道はとても気温が高くて暑さが厳しかった。
まだ 梅雨の真っ最中の千葉県よりも 暑かったぐらいだ。
ずっと運転していた主人は 腕と首が真っ赤になった。


私が目指した場所は 富良野のラベンダー畑を除いては
ほとんどが無名のところばかりで
ガイドブックにも載っていないようなところばかりだった。


同僚は「北海道に行ったの?どうだった?」と聞いてくれるが
ラベンダー畑以外は説明が難しかった。


とにかく 暑くて 移動に追われた旅だったし
他の人には どうしてそこに行きたかったのか
なかなか説明できなかったけど
私にとっては大満足の旅だった。







3年前の北海道旅行を思い出したのは
自分の過去のホロスコープを見たからだった。


私のホロスコープのMCはやぎ座の22度だ。
反対側の かに座21度に土星がある。

MCと土星が向かい合うと 孤独とか劣等感や社会に対する反発を感じると
本には書いてある。

じゃあ、MCを天王星が通過したとき 私の身に何が起こってたんだろう、という好奇心で それがいつ頃だったのか調べてみたのだ。


MCを天王星が通過したとき 私は 大学生1年生だった。

孤独とか劣等感とかいうキーワードとともに そのころの記憶を手繰り寄せてみる。

思い浮かんだのが 友達が誘ってくれた北海道旅行だった。





高校の友達は 進学してバラバラになったが私以外は地元から通っていたため時々集まっていたようだ。旅行の話が出た時、私にも声をかけてくれた。



みんなから一目置かれていた彼女が手紙をくれて
行こうとしている観光地なども詳しく書いてくれた。
気球に乗ろう、という案もあったと思う。
北海道の美味しいジャガイモやトウモロコシを食べよう
という絵もあったと思う。
高校受験を乗り切って 憧れの大学生になったのだから
旅行にも行っちゃおう!としたキラキラしたパワーがあふれていた。



とても 楽しそうで ぜひ 一緒に行きたいと思ったが
私は当時 新聞奨学生で何日も配達を休むことはできず
また 成人式の着物のローンを抱えていたため
行きたい気持ちをぐっとこらえて断った。



断りの電話を掛けた 公衆電話を今でも覚えている。

まだ ポケベルが全盛期のころだ。
PHSを持っている人はいたがまだまだ少数で
街には公衆電話が至る所にあった。

店は駅前のビル街だったから 公衆電話のボックスがいくつもあった。
私はいつも車いすでは入れるタイプの広いボックスでかけていた。

ボックスの外から朝陽が差し込んで
そよ風が 隅のホコリをくるくると舞わせていた。



「母親が 私の成人式の着物姿を見たがったから
着物のローンを組んだけれど 。
それをしなければ 北海道にも行けたかもしれない」

電話で断った後も そんなことを 何度も考えた。



苦労して買った着物も 成人式の当日に
はしかになり 結局着ることがなかった。
(この話は ネタになりそうだから またどこかで
書くと思います^^)


高校時代の友達は 旅行の費用をバイトしてためると言っていた。
だから たんぽぽちゃんもお金をためて一緒に行こうといってくれたのだ。
友達は 我が家の経済状況もなんとなく知っていたから
お金を貯められるように 早めに声をかけてくれたのだ。


その時は 自分が旅行に行けなかったことを悔やむばかりだったが
友達と我が家の 家庭の環境が違いすぎることまで 私はわかっていなかった。


大人になって パート勤めをするようになると パート仲間さんが大学生や社会人のお子さんを持つ方もたくさんおられた。


その方たちの話を聞いてわかったことは
普通の家庭では塾の費用や大学や短大の学費はもちろん、
成人式の着物の代金やスーツまで
皆 親が揃えてあげるものなのだそうだ。


もちろん かなりの出費になるから みなさんやりくりして
こうしてパート勤めをしてまかなっている。
ただ、私はその事実を知ったときかなり驚いた。


「親ってこんなに子どもにしてあげるものなんだ!」
貧乏な実家しか知らない私には 衝撃な事実だった。
つまり、旅行の費用だけ貯めればいい友達と
自分の生活費と学費と着物までそろえなくてはならない私とは
荷の重さが違うのだった。





MCと天王星の合の時期とそこから付随する思い出は、
私にとっては自分の身の上を思い知らされるみじめなものだった。


大学を卒業して 働き出して
主人と暮らすようになった。


お互い若いころは給料も少ないから
生活も大変だったけど
やりくりを頑張った。
主人が転職して給料が上がり
福利厚生が充実していた時には
飛行機で旅行に行けた。


北海道への旅行もそんな一環だった。
自分が行きたいときに行けたのがとてもよかった。


友達が計画してくれた旅行には ラベンダー畑が入ってなかったのだ。
旅行の時期は初秋でラベンダーの開花時期はもう終わっていた。


しかも、自分のバースディに!
最高のプレゼントだった。






今回のことは
自分の過去のホロスコープをひも解いていて
気がついたことだった。


2017年の時点では もうすっかり過去のことは忘れていて
「こんないい時期に行けてラッキー!」
「付き合ってくれた主人、ありがとう」
ぐらいにしか思っていなかった。


起きた出来事も 星読みを元に 振り返ってみると
意味付けが変わってくる。

あの時のみじめな自分を思い出した後は
北海道旅行が天から与えられた宝物のように感じた。
頑張って生きてきたからともらったご褒美のようにも感じた。

同じ思い出が何倍もキラキラし始めたのだ。




西洋占星術では惑星ごとに年齢域があると考えられている。
ちょうど高校生~社会に出始める 16~25歳ぐらいまでは
金星の年齢域だ。


これを書いている今はちょうど 金星の逆行の最中。

実際の空の星たちは逆行しないが ホロスコープ上では見かけ上逆行をする。

逆行の間は 過去の出来事が再燃したり 見直したりする良いチャンスだ。

今回の見直しで 金星域のみじめだった思い出を振り返り
後に いい形で挽回できたことを改めて確認できた。

これも 金星の逆行のおかげかな~なんて思う。
みじめだと思い込んでいた私の金星期も悪いばっかりじゃなかった。

私が小さなことで喜べるのも この時の苦労やみじめさを
知っているからかもれない。


かたく結ばれてしまっていたしこりが 解かれたような気がした。
逆行も悪くない、と思う(^^)


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