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『平成ネット史』 NHK平成ネット史(仮)取材班

読んだ。『平成ネット史 』

・HTML(複数のテキストを相互に結びつける仕組み).HTTP(テキストの場所を表す住所). ブラウザ(テキストの閲覧ソフト)の3つの技術がインターネット革命を支え、情報の民主化を後押しした。

・サイトの中心がテキストサイトからブログに移行し、一般人による発信のハードルが下がった。また匿名掲示板『2ちゃんねる』の隆盛により、豊かなオタク文化の表現が開花するとともに、陰湿なデマと嫌がらせの温床にもなった。

・回線速度の進化によりFlashから動画コンテンツに主流が移動し、『歌ってみた』や初音ミクなどの二次創作が自然発生した。創作コストが下がり、クリエイターの受け皿になった。

・iモードや絵文字文化、『写メール』などで日本が携帯電話市場を牽引していたが、iPhoneの登場により駆逐された。技術ではなく、ライフスタイルの考察やビジョンの面が不足したせいで敗北した。

・スマホの普及と震災によってSNSが一気に普及した。はじめは緊急時に情報を収集したり連絡を取る目的で使用していたが、Twitterなどの巨大プラットフォームに常時接続しているうちに、次第に『リアル』の場に変貌していった。

・それによる『SNS疲れ』が起こる一方で、掲示板時代からあったデマやフェイクニュースが、より深刻な問題となった。『エコーチェンバー』と『フィルターバブル』による認知の歪みや同調圧力が起こりがちになった。

・また、簡単に誰とでもコミュニケーションが取れるようになった結果、クソリプや炎上が蔓延した。インスタントに意見表明出来るのでしなければならないという間違った認識と、肥大した就任欲求の発露によるものである。

・そのように発信が容易になるにつれ、youtuberという職業が確立された。マスメディアから個人発信へと潮目は変わっている。AIによる『おすすめ』機能と、キュレターによるレコメンドの影響力が増している。

・クラウドファンディングやオンラインサロンの発達により、金銭に拠らない信用のやり取りが容易に発生するようになった。お金を稼がなくても生活が可能になるが、従来とはまったく違うかたちで信用を重ねないとならない。

・IoTの発展と5G回線により、情報革命から『産業革命』にシフトしていく。実際にモノを動かしていくフェイズに入り、重要視されることが利便性から『安全性』に変化する。そこに日本企業の勝機が生まれるかもしれない。

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