司法と福祉「社会復帰調整官になりました!」

一本の電話がなりました。
「真っ先に連絡をしたくて!おかげさまで国家公務員職に合格しました!」

研修で出会った20代後半のこの方は、司法と福祉の興味関心が特に高く、現職を活かしてステップアップの心が沸々と大きくなっていました。私ができる事は、中途採用の就職活動への後押しと試験内容及び公務というものを深く知るために現状からいかに軌道修正が必要かを伝える事です。

キャリアコンサルタントはよく、「自己分析~業界分析~ etc…」と言います。自己PR、履歴書、職務経歴書の書き方、面接指導をすることでしょう。国家公務と地方公務で働いたことがあるなら、それなりの的を得たアドバイスはできるかもしれません。しかし、公安職となると話は別です。先に入職した先輩の話を聴くことも有効ですが、本音と建前があり内容も甘いものではない。

武道歴、スポーツ歴、体力測定、メンタルタフネス、コミュニケーションは当たり前、それを数値化できるか、現在進行形か否か、これは基礎的な土台なのです。見た目当然、大切。印象というより、人柄。

業界分析は、国のHPから政策が読み取れます。これも知っていて当然。何に予算が使われているのか、重点項目は何か、大臣の遍歴など、スッと言えるのも基礎です。(キャリアコンサルタントは政治の過去現在未来を知る)
では、何を大切にすることが転職の成功につながるのか。それは、その業界の「文化」とクライアントが調和できそうか否かです。入ってみないとわからない事も多いですが、合わなければすぐに適応障害のように体の変調として表れ再起不能になるリスクもあり、それはできるだけ避け「人」としての生活や尊厳を守ってあげる優しさも必要です。新卒と異なり同期の存在に頼れないのですから。そして「文化」を教えてくれる複数の人脈をいかに持てるかが成功の鍵でもある。

今回の方は、法務省に転職先の的を絞りました。司法と福祉の課題を多く見つけ、自分がどのように行動してきたか、エピソードを回顧し現状に落とし込み、更に生きた情報の入れ方を伝えました。関連する職務の方との接点も作り文化を知る機会も作りました。国の仕事ですから、国家公務員法や人事院についての調べ方とポイントも伝えました。公文書の取り扱いがどれだけ需要か、業務上のマインドも伝えました。何から何まで指導しました。

私はボランティアで支援をしました。これからの時代を担う若者を後方支援したのみです。不思議なことに、初めて会った日「この人は公安職向きだな。」と直感し、次回お会いした時にさらりと聞くとその通りでした。そして、本当に採用されたのですから。出会って5か月、転職の話が出て私が関わり3か月で達成。私の指導にのみ集中したとのことでした。私は、自分の時間を随分と費やしました。

「出会いに感謝しています。人生が変わりました!!本当に嬉しいです!!」


私も嬉しいです。春の便りを、ありがとう。

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