美術の時間の思い出－オカダエミ－
今日からテーマにちなんだお話をそれぞれnoteに綴っていきます！
5週ぐらい続く予定・・・
1週目は"美術の時間の思い出"
月曜はオカダエミが更新します。
よろしくお願いしま〜す！
では早速私の美術の時間の思い出です。
私は中学と高校は美術大学の付属の学校に通っていました。一応普通科ではありましたが、美術の授業数は多かったです。中学の間は週６時間、高校に上がると週８時間、学年が上がれば週１０時間と美術にまみれていました。
高校生の頃の私
修学旅行の時の写真です。今より丸い。
５年間（高３は美術の時間を全部一般科目にあてられるコースを選択した）美術の授業がたくさんあった中で覚えているのは、高２の時の人を油絵で描く授業。
結末から言うと私は描けなくて、描きたくなくて授業中にこっそり泣きました。
美術の時間ではモチーフ（描く対象）に向かってイーゼル（描く時に画用紙とかキャンバスを立てかけて使う）を立てて、ひたすら２時間描き続けます。
私はじっと座って絵と向き合うのがなんか、できませんでした。集中できなかった。中学生の頃は、他にもそんな感じの子もいて、描かずにくっちゃべって先生に怒られるみたいなことはよくあったけど、高２にもなればそんな子は全然いません。みんな真面目に自分の絵とモチーフと向き合っていました。（周りで迷惑していた方達ほんとにすみません）
私も最初のうちは頑張ろうと思ってたけど、途中で頑張ろうの糸は切れて、練り消しをネリネリしたり、他の子の絵をイーゼルの隙間から見たり、どうやってその子は描いてるんだろうと観察してみたり、自分の絵と向き合うことを放棄し始めます。
他の子の絵をみてから自分の絵を見ると圧倒的に下手だし、それをどうしたら良くできるか全然わからなかったです。だからどんどん自分の絵に手をつけたくなくなる悪循環。
たまに先生がきてアドバイスをくれます。でも先生の言ってる意味がわかるんだけど自分ではできないし、先生が直接私の絵に筆を入れてしてくれるアドバイスの時なんて先生がそのまま全部描いてくれとまで思っていました。
先生が筆を入れてくれたあと、そこをダメにするまいと思ってどうにかしようと思っても全然わかりませんでした。
多分泣いた理由①は「どうしたらいいかわからない」だと思います。今でもそうですが、とりあえず失敗してもいいからやってみる精神が皆無でしたね。失敗した後にどうにかするのがさらに難しいし。
次に考えた理由は”手を抜けない”
そんなの頑張って集中して、授業時間を無駄にせず細かく丁寧に描けばいいと思うんですが、
例えばこの絵
この前美術でモノローグをしたマネの「笛を吹く少年」です。
かわいいボーイが笛を吹いています。画像でしか判断できませんが、少年の吹いている笛の穴が描いてあるように私は見えていません。
マネが実際にこの衣装を着て笛を持った少年をみながらこの絵を描いたのかどうかはわかりませんが、もし私があの美術室でこの少年をみながらイーゼルを立てて少年の絵を描いていたら多分肉眼では笛の穴が見えると思います。
けどマネは描いていません。描かなくても伝っています。
なんかそういうことが全然わかんなかったんです。どこを省略して、どこに力を入れて描けばいいのか。全部見えるものは描くべきなのか。これに関して絵を描いてる人の話聞いてみたいです。
あと嘘つけないんです。
例えば見えないものを描かないとします。そこをあたかも最初からなかったんですよ〜の感じで描けなかったんです。（想像力がかけているだけかもしれないけど）
人物なんて描くところが多数ぎて何からしたらいいのかわからなかったんだち思います。
２つ目の理由、「手を抜けない」は高校生の時の私はわかってませんでした。完全に今の私の憶測です。
最後は私は高２の頃には「進路は舞台を続けられるところだ！」完全に心に決めていました。私の進路が決まっているということは周りの子も大体決まっていてほとんどが美術の大学に進みます。みんな絵に向き合うなんて当たり前です。
でも私は大学では絵は描かないし、今後そんな絵を描くこともないだろうと思っていたので、絵を描く理由がありませんでした。
そんなこと言ったって、授業だから逃げ出すなんてできないし、逃げ出して怒られたら嫌だし、今逃げ出したところで今週あと６時間美術はあるし、成績もらえなくて卒業できないなんてこと絶対にありえないし。というか周りの子はなんで学校で自分のやりたいことやれてるんだろう。いいなあ。とか考えてたら気づくと泣いていました。バレないように。
これが私の美術の思い出です。他にもいろいろありますが、多分これが一番苦いけど深い思い出です。
ちなみにその絵はもう残っていません。最近の最近まで持っていたんですけど、重荷になってしまってさよならしました。だから1番上の画像は前に自己紹介の時にも出した作品です。
美術をやっていて、もちろん良かったこともたくさんあります。この”単品パオズ”なんて私があの学校に通っていたから始められたことです。何が人生のきっかけになるかわかりませんね。
はい、超長くなってしまいましたが、こんな感じで思い出を綴っていきます！！苦い思い出ばかりじゃないと思うので、気を重くしないでくださいね！！
読んでいただいてありがとうございました。
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