見出し画像

平和学第二夜-心理学から考える偏見・差別-(7月26日)

平和学

こんにちは!!筑波医学類6年の上ちゃんことウエハラです。

楽し樹では平和について考える“平和学”というとっても素敵なシリーズ企画があります🐎
“平和について考える“なんて言われても、あまりピンと来ないかも知れません。それもそのはず企画している僕もいまだに全容が掴めません笑
ただなぜピンとこないかというと、それは平和の扱う範囲が広すぎるからだと思っています。だったら色んな角度から覗き込んで、少しずつその実態を掴んでやろうということで、毎月色んな切り口で平和について考えてます!

第2回目の今回は偏見と差別について心理学の視点から考えてみました!

心理学から考える偏見・差別-5

理性と感性

まず参加してくれた方(今回も15人くらいの方が来てくれました!)に見ていただいたのは、Jane Elliottさんの”Blue eyes brown eyes”(1968年)
アメリカで公民権運動があった頃の、学校での偏見に対しての授業ですが、今見てみてもとっても考えさせられる内容ですね…

ここで平和学企画で大切にしていることの1つを紹介しようと思います。それは“理性と感性“を意識するということ。
この動画を観て感性を揺さぶられても、その感性を大切に抱きながら、理性をもって物事を捉える必要があります。そしてそのためには考えるための道具を知るのが近道です。先人たちが学問という形で積み上げてきたわけですから。

“スキーマ”と“グループ”


今回紹介したのは“スキーマ”と“グループ”について!!!

まあ詳しくは楽し樹に入って動画を見てほしいわけですが笑
簡単にまとめたのが下のスライドです。特にスキーマに関しては人類みな知ってほしいよ!くらいに大事だと思うんですね、なんせ人間は1日無意識に何百回と使っているので。

心理学から考える偏見・差別-2

こうして先人たちの築き上げてきた道具や視点を知って、先程の動画を途中から最後まで観てみました。その上で4人くらいのグループで考えや意見をシェアしたんですが、やっぱりこの時間はとっても面白いです。月並みだけど同じものを見ても、感じることや考えることはまったく違ったりするんですよね。そしてそれをうんうんと見守り聞いてくれる人達が集まっているのが楽し樹の良さですね。

以下に参加者の方のコメントを…
・自分の物事の捉え方の幅がまた広がりました。 自灯明・スキーマ・最小条件集団パラダイム・非注意性盲目・接触仮説・拡張接触仮説・仮想接触仮説などなど,今日新しく知った言葉でも思考できるようにしていこうと思います。 最後のエミールの言葉もいつも心の片隅に大切にしようと思いました。
・上原さんのご説明がわかりやすく、もんちゃんさんのファシリも素晴らしかったです。
・会の流れが素敵すぎました!!!動画もとても学びの多いもので、涙も少し出てしまいました。スキーマとかグループの話を聞いて、自分のあの失敗とかあの体験はこういうものだったんだと感じました。スキーマとかグループをこれからも意識して、無意識に囚われないようにしていきたいと思いました!

偏見という名の眼鏡

よく偏見のことを色眼鏡と例えたりしますね、赤く見えてる世界が実は赤い色のグラスを通してみていただけだった、というやつです。スキーマやグループの考え方を知ると、いかに私達が普段”無意識に”、偏見をもって世界を見ているかがわかります。偏見とは進化の過程で獲得した便利な認知機能のひとつなので、それもしょうがない部分はあります。でも便利ではあっても、それが人を傷つけるような場面では、一歩立ち止まって考える時間を作るべきだと思っています。スキーマという眼鏡を外したと思っても、結構色んな色の、色んな種類の眼鏡をかけているので、自分はいまどんな眼鏡をかけているんだろうと考えてみる。そのことだけでも頭の片隅に刻んで忘れないでおいてもらえたら、というのがこの会で伝えたい個人的なメッセージでした。

心理学から考える偏見・差別-6


さて、興味をもってもらえた方はぜひ楽し樹内で限定公開されている動画でご覧ください🐎
こちら↓のFacebook group[楽し樹 自己紹介ページ]に参加して、自己紹介の投稿をして頂けたら昔の動画も全て見られます。
https://www.facebook.com/groups/tanoshiki.profile/

次回は8月9日(日)長崎原爆の日に、原爆や太平洋戦争について考えようと思います。
それでは次回の平和学でお会いしましょう🍎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?