1-18 【外部講話】try with strategy! 10代の「今」を駆け抜けろ(山本愛優美さんを迎えて)(前編)
過去に,外部講師を呼んで,理科の授業の中で講話をしてもらったことがあります。講師は山本愛優美さん。昨年度まで帯広柏葉高校の高校生。「高校生起業家」として様々なメディアに出演していました。現在は慶應義塾大学の3年生です。
今回の記事は、2年前の講話の様子を記事にしたものです。
ボク自身,どうやって山本さんを知ったのかさっぱり覚えていません(汗)。インターネットで何かを検索し,たまたまヒットしたのをきっかけに「呼んで話を聞いたらおもしろそう」と思いながら彼女の進路の行方をなんとなく追っかけていた昨年度。すると,3月のFacebookページで「慶応義塾大学」という記載を見つけて「これは進路が決まったんだ!今がチャンス!」とまったく知り合いでもないボクでしたが,ホームページに記載してあるアドレスにメールしたのでした。
- とにかく勢いでメールした…というのがあふれているカンジ(笑)
すると,1時間後くらいにすぐ返事が返ってきたのでした(うれしい!)。
【ちょっと脱線】 ところで,こういう話をすると,「知らない人にどんどん連絡できるなんてアグレッシブだね」と言われることが多いのですが,ボク自身は人脈が広いわけでもなければ,「みんなでワイワイ大好き~」というタイプでもありません。学校の飲み会だって,だいたい一次会で帰ります(関係ないか 笑)。どちらかというと人見知りする方です。そんなボクが躊躇なく行動できてしまうのは,以下の4点あたりから来ているのかな…?と思います。
①「たのしそう」という予想が立つ
②つながりのない相手にメールしたら,「連絡来なくてもアタリマエ」
③「メール」だったら,あんまり傷つかないし,勢いあるときにイケる
④自分の「できないことの多さ」を自覚している
とくに,②のキモチを全面に押し出している気がします。そうすると,返事が来ただけで妙にうれしくなるので不思議。「宝くじを対価を差し出さずに買ったら,意外とアタる!」みたいなものでしょうか(たとえがヒドいな… 笑)。
- その後,4月に入って新学期が始まると,今回のような新しい取り組みはついつい後回しに…。こういうとき,ボク自身も「山本さんも大学生活で忙しいだろうしな」「わざわざ帯広に来てもらうのもな」など,「行動しない理由」をついつい探してしまいます。そんなこんなで,4ヶ月弱お互い連絡を取らずに過ごしていたのですが,「やっぱり実現させたい!」と思い,お盆期間の8月に,再度メールをしました。
- これまたすぐに返事が返ってきました(さすが!これが起業家か!)。
そんなこんなで,とかち財団のイベントに合わせて大樹高校で講演をしてもらったのでした。
●(補足)なぜ興味を持ったのか
ところで,「でも山本さんに興味がまだ沸かないなぁ」という学校現場の先生もいるかもしれません。ボクがなぜ興味を持ったかというと,ボク自身が起業したいわけでもなければ,高校生が起業やビジネスに興味を持っているように見えたわけでもありません。それより,「高校生という年代の中でやりたいことを実践している人の話」はボク自身も,高校生たちも「ワクワクしながら聞ける」と思ったからです。一方で,山本さんは教育関係にも強い関心を持っているので,そこに共感をしたのかもしれません。山本さんが共同代表で主催する「Thinkyo」というイベントは,ボクも興味がそそられる…。仮説実験授業で「子どもの評価」を大事にするように,高校生たちが考える教育については,ぜひ話を聞いてみたい。授業の感想を聞くのと同様,若者と教育の未来を考えるのはとっても魅力的なことだと思っています。
●山本さんとThinkyo北海道の共同代表をされている“たけさん”の言葉
あなたは今、どうして学校に通っていますか??大人の方は、どうして通っていましたか??この問いに「受験のため」以外で答えられる人、なかなか居ないのではないでしょうか。それに受験のためとは言っても、今の時代受験勉強なら通信制高校に通えば塾でも家でもどこでもできます。N高に通いながら受験勉強している人だって沢山います。ここに、今の教育の問題点があるのではないでしょうか。生徒が学校に「行っている」のではなく「行かされている」から、常に受身となってしまいます。
僕もそうで、学校に行かなかったら親と先生に怒られるからなんとなく電車に乗って、なんとなく授業を受けて、なんとなく帰り道を歩いて…だから授業態度も学校行事も、何もかもが先生から受身だと言われるんだと思います。今、色々なところで教育改革が起こっています。どんどん教育が変わっています。でも誰が起こしているか、それは大人です。教育改革に至っても、結局生徒は受身なんです。
大人の方は、未来ある若者のために沢山努力をしてきてくれて、沢山変わってくれています。本当に感謝しかありません。次はそろそろ、僕たち生徒が変わっていかなければならない頃なのではないでしょうか。
僕たちが変わらない限り、教育なんて変わりません。そのための第一歩として、僕たちはThinKyoを開いています。ThinKyoは、「どうして学校が必要なのかを考える場」として、トークセッションとディスカッションを中心としてイベントを開催しています。
●事前にしたこと1
・「Youngtious/山本愛優美さん特集(動画)」を見せる。
●事前にしたこと2(地学基礎/授業で問いかけてみて…結果はまた今度)
【質問0】残り半年の高校生活の中で「これをやっておこう」と思うものを書いてみましょう。
【質問1】今まで見てきた「宇宙よりも遠い場所」の影響を受けたり,友達と話していて,もしくは高校生活を振り返って,「2年前に戻ったら(高校1年生の10月)」残りの2年半の高校生活で「こんなことをやりたいなぁ~!」と思うものを書いてみましょう。
【質問2】2年半の高校生活を思い出して,受けてよかった授業・単元・内容はなんでしたか?「学んで良かった~」と思えるものがあれば思いつく限り書いてみてください。
●当日は…
1年生と3年生に講話をしてもらいました。19歳の山本さん。まだ高校生と年はほぼ一緒なのに,講話(プレゼン)はバツグン(詳しい話はまた別の機会に…)。
空きコマを利用して他の先生も見に来ていました。教育委員会の人(社会教育課)や新聞記者(十勝毎日新聞,北海道新聞)も来ていて(呼んだからだけど 汗),とても魅力的な会を開けたなぁ~と自画自賛です(笑)。自分自身が聞きたい講話を授業でしてもらうのは,ボクにとっても高校生にとってもイイ感じだったのでした。
そんな講話の様子は、次回のnote記事でご紹介します。
(つづく)
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