好きなことをするのって 実は苦しい


3月25日、30年近く働いてきた教師を辞めた。

私の望んでいた自由を手に入れたのだ。

けれども、
なんだか落ち着かない。
ゆっくり寝てられない。
働いていたときと同じ時間に起きてしまう。
毎日、スタバ通いで、スタバ貧乏になりそうだ。

教師という立場から離れて自由になったし、時間もある。
今まで言いたかったことを
外に向かってどんどん発信していこうと決心していた。

さあ、今からだ。
私の思いをどんどん話したり、書いたりできる。

30年近く教師をしてきたのだから、
言いたいこと、言わなければならないことが私の中に
溢れるほどいっぱい詰まっているはずだった。

なのに、、、、、
noteを始めて6日目。
書くことが、辛くなっている。

好きなことができるようになったのに、
とても苦しい。
なぜ?

今まで
好きなことをしている人が羨ましかった。
ユーチューバーなどと呼ばれる人のことも、
どこか軽く考えていたかもしれない。
自由に言いたいことを言って生活していて、
気楽でいいな、などと。

そして、今
私も、自由に言える立場になった。
30年の経験に基づいた私なりの考えがある。
さあ、自由に気楽に書けばいい。
そう思っていた。

けれど、いざとなると、反対に30年間の経験が重くのしかかる。
軽い気持ちで書けない。

思ったことを、いざ文章にしようとするのだが、
納得できる文章にならない。

違う、違う、
私の言いたかったことと、どこかが違う。
書いては消し、書いては消しの繰り返し。

書き直しても書き直しても、満足できない。
私が言いたかったことは、
こんなことだったのか、、、と思う
あれほど伝えたいと思っていたことが、
薄っぺらくつまらない内容に思えて来た。

書けない。書けない。書けない。

言葉が浮かばない。
自分の無能さを突きつけられた。

書けない!
書きたくない!
そんな気持ちに追い込まれた。

私は、気づいた。
好きなことをするって、ほんとうに大変だ。

今まで、自分の子どもにも、
好きなことをすればいいよと、言ってきた。
こんなふうに言ってあげられるなんて、
なんてもの分りのいい親なんだろうとさえ思っていた。

けれども、
好きなことをして生きていく。
それは、とてつもなくたいへんなことなのだ。

1つ1つのことを、
自分で選び、自分で責任を取る。
それは、とても楽しいけれど
とても苦しくて重い。

「とんでもない道に入ってしまった」
と、後悔の気持ちが襲ってきそうになる。

けれど、もうひとりの自分が、こうも言う。

せっかく手に入れた自由を楽しまなくては。

思い切り迷って
思い切りもがいてやる。
それも、人生の味付けだ。

辛さは、人生のスパイス!

この道を選んだのは、私。

もがき苦しみながら
やっぱり、
伝えることを続けようと思う。


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