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血の轍的な我が家、思春期に起きたビッグバン前編

Every family has a skeleton in the closet.

どこかの国のことわざ


誰にだって秘密があるように、どこの家庭にだって秘密はあるものです。
誰かの秘密は結局バレるのに対して、家庭の秘密はなかなか表に出てこないモノです。

しかも、家庭の秘密は、その大抵が悍ましくて気色が悪い。


ここまで読んでくださった皆様は疑問に思うでしょ。
「なにその断定口調?実体験かな😅?」
はい。その通り!

今日も書いていきますよ、体験談。
悍ましくて気色の悪い我が家の髑髏を、我が家の秘密を。

(何で書こうと思ったのかと聞かれたら、XのTLに「血の轍」が流れてきたからとしか言いようがない)


我が家の関係性

前述した血の轍に関しては、もう私が説明することはないので省略。
気になる人は検索して。

さて、私の家族は四人家族。
パパとママ、私と弟の構成だ。
一見するとどこにでもいる家族だけど、冒頭に述べたように我が家には気持ちの悪い秘密がある。

それは「母親が弟を彼氏扱いしていた」ということ。
ママは弟を理想の彼氏を育てようとしていた。
見た目や話し方、服装や得意な勉強までを指定。
その通りにしないと怒鳴ったり家から出て行ったりしてコントロールしようとしていた。

ただ、これは弟に限った話。
その間、タンナはシカトされていた😿


家族の異常な愛情

まぁ客観的に見て異常な環境であることは間違いない。
もし私に子供ができたとしたら、そんな環境には居させたくないし生涯そのことを知らないでほしい。

そんな環境。
では、果たして通常の家庭で生まれるのかというと、そんなことはない。
0%とは言わないけど、限りなくゼロに近い確率であることは間違いない。
では、なぜそんな環境になってしまったのか?

私が考える結論をこれから話していこう。

その前に、私の愛している異常な家族を紹介する。
これを見れば結論がより詳細にわかると思う。

パパ

ヒモ体質のDV男。
とにかくギャンブル狂いで死ぬ二週間前まで競馬と競艇競輪に勤しんでいた(資金源は家族)。

何故かモテていて、会社内に社内妻と呼ばれる立場の人間がいたほど。
子供と家内に満足しておらず、あまり家に帰ってこないタイプの父親。

タンナがいまだに誕生日と年齢を知らないことからも、パパがどれほど家庭に重心を置いていなかったかが分かる。

不思議と人徳はあった。

ママ

元社長令嬢。
信じられないほど、男を見る目がなく大人として成熟していない。
未だに子供っぽく、感情ベースでしか会話ができないので弟からは会話を拒否されている。
つい去年まで、父親に貢ぐ人生を送っていた。

そんな状況に満足が行っておらず、スピ系ビジネスにのめり込む。
弟を理想の彼氏に育てるべく過保護に育てていた過去がある。

現在も働きながらスピ系アイテムを買い漁っている。

どこからどう見ても優等生な弟。
スポーツに勉強もできる理系の大学院卒の病院務め。
信じられないほどモテていて、三か月の間に15人の女の子から告白されてそのすべてを振った伝説を持つ。

タンナとの兄弟仲は良好。
理系の弟をタンナは尊敬して、社会福祉に関わるタンナを弟はすごいと思っている。

唯一の欠点は、おふくろに彼氏として育てられたトラウマからいまだに逃げれないこと。

タンナ

当代きっての出来損ない。
余りにも九九ができずに、学習障害の診断を下される。
その結果、両方の親から放置される。

しかし、足繁く通ったゲーセンによって覚醒。
自我を貫き通す強さと進学先の社会福祉学部で認知の歪みと成熟性についての知識を得て、コミュニケーション技術を学校や講演で学び磨き続ける。
その能力は仕事場で遺憾なく発揮中。


これが私の家族の詳細。
どうでしょうかね。
普通ではないって感じだと思います。

では、そんな普通じゃない家族の気色の悪い秘密に対する結論と対策案を教えます。

母子の愛、孕んだものが気持ち悪い

物心ついた時から弟がいた。
弟と私は三歳差、だからずっと一緒にいると思っていたけど実際は違う。

ママは弟を溺愛していた。
子供の私ですらドン引きするほど、弟にキスをしていた。
気持ち悪いと素直に伝えると「あっ!タンナがやきもち焼いてるよ!」と全く的外れなことを大声で言ったあと弟に再びキスをする。

とにかく弟を溺愛している。
だが、本質はもっと気持ちが悪い。
ママは弟を愛するがあまりに行っているわけではなく、自分に足りないものを自分の分身である子供で埋めようとしていた。

これが我が家の気持ち悪い秘密だ。


ママの足りないもの。
それは他人からの尊敬。

前述した通り、ママは社長令嬢。
本来であれば大きい家に暮らして優雅に専業主婦……というのが当時のお決まりのコースだった。
しかし、現実は汚くて小さい家でヒモ旦那に金を吸い取られてやりたくもない仕事をしているという状態。

その結果、精神がおかしくなったのか、この不運を徳を積むとか引き寄せの法則に当てはめて幸せを感じ取ろうとしていた。
しかし、どう見ても不幸な上に実家にも頼れない状況(既に実家からは多額の支援を受けていた為)。

自業自得ではあるがママは一人ぼっち。
その末路が自分の分身である子供を仲間に引き入れることだったんだと思う。


じゃあなぜ長男であるタンナが放置されていたのか?
これは二人の性格の違いによるところが大きい。

なにかと暴れ気味な上にそれ以外は物静かというありえないほど扱いにくい性格のタンナ、いわゆる優等生キャラである弟では弟の方が好きになりやすいと思う。

今となっては、言葉で説明できる。
だが当時の私は、冒頭にお伝えした弟とママのやり取りを見てモヤモヤとした気持ちを抱えていただけだった。

しかし、そんな可愛らしい子供時代はあっという間に過ぎ去る。
弟は思春期に差し掛かり、私は大学生になっていた。
この時期に私と弟のビッグバンが始まる。

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