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不思議な哲学対話の空間

7月の蒸し暑い日、何人かのメンバーで哲学対話をしてみました。
その時の様子について、運営メンバーのはーちゃんに聞いてみました!

哲学対話とはその場に集まった人たちで哲学的なテーマについて対話をするものです。私にとって哲学対話はほとんど初めてでした。そこで思ったことを書こうと思います。

ぬいぐるみの重要性

哲学対話ではぬいぐるみが用いられることがあります。「対話の中で発言したい人は手を挙げ、その人がぬいぐるみを持ち、ぬいぐるみを持っている人のみ発言できる」というルールがあることが多いそうです。

私たちもトトロとともに対話しました。

正直なところ、この対話を経験する前までぬいぐるみって要るのかしら?と思っていた節がありました。しかしぬいぐるみは対話においてとても重要だと分かりました。

普段の私たちは、「会話」の中で意外に「聞いて」ないのかもしれません。
例えば相手が言いよどんだり「うーん」と考えたりしたとき、つい言葉を足したり、「こういうこと?」と聞いたりします。

でも、トトロがそうさせません。
トトロがその人の手に居る限りはいくら言いよどんでも言葉を待つ。
自分が話すときも、トトロが居る限りは自分が話せるという安心感で話せる。

対話は「話す」よりむしろ「聞く」営みでした。
トトロは私たちの聞く力を養うために現れた妖精さんのようです。

テーマの周辺に踏みとどまること

私たちのいつもの会話は、かなりいろんなところに転がります。気分で話を変えちゃうこともあります。

でも哲学対話にはテーマがあるのでそのテーマの周辺にとどまります。テーマ周辺にとどまると、より深く、多角的にそのテーマに迫ることができます。

「テーマ周辺にとどまる」という力は哲学対話をすることで磨かれる力のような気がします。

その日のテーマは「やりたいことってどう決める?」でした。
「人と関わることでやりたいことに近づけるかも」
「自分の人生の可能性の中から選んだその選択を正解にしていく」
「『これをしていると体調がいいこと』をしたい」
「やりたくないと思っていたことも、いつしか人に求められるようになった」
「生きる意味は無いけど死なない理由はあるでしょう」
などなど…

不思議な空間「哲学対話」

ひとつのテーマについてじっくり語り合っているその空間は本当に不思議でした。
ジャムを煮つめるようにごろごろの果物がお砂糖とともにぐつぐつぐつ、、、

または細胞分裂するようにひとつの細胞からもろっとふたつ、よっつ、、、

「対話は生き物だから」と哲学者で様々な場所で哲学対話をする永井玲衣さんは言いました。

そこで生まれた生き物がずっと心で生きつづけます。

待つこと、徹底的に聞くこと、そのテーマに自分なりの光を当てること。

なんだか哲学対話を知ったようなことを書いてしまったのでまた別の生き物に会いにいかなくてはと思います。


~対話を通して出逢いなおす・世界と、そして自分自身と~
『探求フェス』

8月25日は、哲学者の永井玲衣さんをお招きして、キャンプファイヤーを囲みながら哲学対話を行います🔥
参加申し込みの締め切りは8月16日…!

無料で参加できる応援チケットもありますので、ぜひご参加ください✨

●日時●2024年8月25日(日)13:00~26日(月)16:00
●場所●長瀞げんきプラザ(埼玉県秩父郡長瀞町井戸367)
●参加対象●学びを深めたい方*年齢制限なし

●無料で参加する方法●
イベントの参加を応援したい方が購入してくださったチケットを受け取り、無料での参加が可能です!
チケットの受け取りは、年齢・学年・職業など関係なし。
「参加したい!」という想いがあれば、どなたでも受け取れます。
ぜひ、チケットを使って無料でご参加ください!!
※定員に達し次第締め切らせていただく可能性もございます。
ぜひお早めにエントリーを☆

●一般参加●
ひとりで参加する場合:15,000円
ふたり以上で参加する場合:12,000円/人

●応援チケットについて●
『探求フェス』に参加したいけれど、経済的な理由で参加を諦めそうな方を、
チケットを購入することでご支援いただけませんか?
1口5,000円から応援でき、3口でおひとりの方が無料でイベントに参加できるようになります。
ぜひご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


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