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『探求フェス』ってなに!?~説明会&プレイベント報告会~ を開催しました!

日本では梅雨前とは信じがたい暑さが続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。探求フェス運営メンバーの唯です。

ご報告が大変遅くなってしまいましたが、6月3日に開催しましたオンライン説明会『探求フェス』ってなに!?~説明会&プレイベント報告会~ の開催の模様を皆さまにシェアさせていただきます。

6月3日(月)19時~20時30分に開催した、今回のオンライン説明会。
平日の夜というお忙しい時間かと思いますが、探求フェスに興味を持ってくださっている初めましての方から、探求フェスを主催するピースセルプロジェクト(以下、PCP)と関わりのある方、5月のプレイベントに参加してくれた方などがご参加くださいました。

zoomを使った無料のオンライン説明会として、SNSなどで告知をして参りましたが、私自身も4月のオンライン説明会に参加したひとり。恐らく、演劇の団体を多くフォローしている関係でPCPがおすすめとして表示されたか演劇関係のつながりの知り合いがシェアしていたかで、PCPのfacebookを以前よりフォローしており、「無料でオンラインで説明会をやるなら参加しよっかな~」という軽いノリで参加したのが2ヶ月前。
それが今、こうして運営メンバーとして携わっているなんて、こんなにも世界がぐわっと拡大して人生がめまぐるしく展開して行くなんて、春先の私は全く予想すらしていませんでした。

今回の参加者の方にとっても、今後の大きな転機につながる一つのきっかけになったり、人生の選択肢や可能性を広げる一助となったり、そうした機会になっていたら、とても嬉しく思います。

説明会では、以下のようなプログラムで運営メンバーが進行しました。それぞれの内容をかいつまんでお伝えします。


自己紹介

参加したいイベントをどんな人が運営をしているのかは、参加者の皆さんにとっても気になるところのはず。まずは運営メンバーを知ってもらい、探求フェスをより近くに感じてもらうためにも、オンライン説明会では毎回自己紹介の時間を設けています。
今回は、探求フェス以外のフィールドでの活動内容や探求フェスでの担当役割の他、「5月の自分ニュース」または「幸せを感じる瞬間」から一つを選んでそれぞれお話させていただきました(これを聞くだけでも楽しかったりしますよね)。

ピースセルプロジェクト(PCP)とは

イラクで活動するPCPの類家くんが、探求フェスを主催するPCPの活動紹介をしました。
PCPはイラクに拠点を置く一般社団法人で、「絵本と演劇で紛争を止める」をテーマに活動しています。

イラクは、歴史的に多くの紛争や戦争を経験している国で、多様な民族や宗教の方が暮らしています。それぞれに被害の歴史を持っており、互いに被害者であり加害者である、という状況。
実際にイラクにいると、相手のことをわかりたくない、わかり合いたくないという分断の芽を見る機会が多く、それが戦争に発展してしまうことを危惧していて、今の平時の状態でいかに紛争を止めるかを日々考えているそうです。
親の代から受け継がれいるものとして、世界の見方が決まってしまっている。子どもですら分断の思想の中にあり、対話は困難の極みである。そんな中で、互いの気持ちや感情をどう伝えるか、どうすれば深いコミュニケーションに進めるのか。

そうした探究の結果辿り着いたのが、絵本と演劇。
さまざまな視点から物事を眺め、自分と違う立場の相手を想像し、少し距離を持って相手の背景を考える。そんな想像力やエンパシー(相手のことを理解しようとする気持ち)を培うため、絵本の読み聞かせ、演劇的ワークショップ、図書館の新設などの活動を継続しています。

イラクで活動しているから類家くんだからこその話(現地のサマースクールで経験したエピソードなど)もあり、オンラインでつながれる現代の豊かさを感じました。

PCP代表理事・高遠菜穂子さんよりメッセージ

PCPを紹介した後は、PCPの代表理事である高遠菜穂子さんからメッセージをいただきました。
菜穂子さんは20年以上前からイラクで支援活動を続けていますが、日本人に向けた講演会やスタディツアーを開催すると、高校生から質問が止まらないのだそう。若者たちは政治や国際情勢に無関心なのではなく、知る機会がないだけと実感したことがきっかけで、日本の若い世代とのコミュニケーションの機会をもっと作れないかと考えていたそう。
コロナの影響で知る機会が喪失され海外に行くことが困難になったタイミングで、「今こそやるべき!」と、10年間の構想を実現したのが今回の探求フェスなのです。

よくある質問や感想として、「自分には何もできないという無力感に打ちひしがれた」と言われるそうなのですが、菜穂子さんご自身も無力感の連続の中、それをモチベーションに換えて活動されてきたそう。
菜穂子さんからは「私の"探究"のテーマは紛争予防。"探求"フェスは、人生をかけて取り組む"探究"のテーマを探し当てる場所。答えは自分の内側にある。一歩を踏み出すことには勇気が要るが、仲間を見つけることでアクションを起こせるようになる。自分はどう生きるべきか、自分は何をすべきかを考えて欲しい。日本を良くすることと世界を良くすること、自分を良くすることはすべてつながっている」という力のこもったエールが送られました。

自然の中でデジタルデトックスをして、心と体をリラックスして、よく感じてよく考えることで、自分の内側にある答えを自分で聞くことができる。それが探求フェス。
探求フェスは、ずっとつながるイベントとして、全国津々浦々への展開を考えています。皆が勇気を踏み出して大きなムーブメントに発展して行けるようになることが菜穂子さんの願いでもあります。

その後、短時間ではありましたが、菜穂子さんに対しての質疑応答の時間もご用意し、参加者の方や運営メンバーからも質問が飛び交いました。菜穂子さんは8月のメインイベントには帰国して参加される予定。説明会では聞けなかったこともメインイベントで直接お話してみてください。

探求フェスとは

「学ぼう、深めよう。世界とわたしをつなげよう」をコンセプトとする探求フェス。
世界の現実を描いた映画上映、最前線で活躍するエキスパートの講演、学んだ知識をアウトプットする対話の時間などを通して世界の解像度を高め、一人一人が持つさまざまな問いを深めてみようという試みを実践しています。

探求フェスに参加することで、もっとこの分野を深めたい!という気づきを得られたり、気持ちはあるけれど行動ができなかった人が最初の一歩の踏み出し方がわかったり、同じ課題を持つ同志に出会えたり、といった、新たな自己の発見、思考を行動に移すための道筋の明確化、それを実際に形にしていける仲間との出会いが得られるのが探求フェスだと、私たちは考えています。

そうした学びや自己発見のイベントは多数ありますが、自然に囲まれた非日常の環境でノイズを減らして自分自身に集中すること、同時並行で開催される様々なプログラムから自分の興味のある分野を自己選択すること、バラバラのプログラムでの体験を互いにシェアすることで学びを深められることなどは、探求フェスならではの特徴。参加者同士だけでなく、講師との対話という贅沢な時間もあり、対話を通してアウトプットすることで探求を深めることを一番の目的としています。
世代を超えたさまざまな相手との対話を通じて、自分はどう生きるべきか、皆さんに感じて考えてもらう機会になれば幸いです。

5月のプレイベントの報告

探求フェスとは何かを皆さんにご説明した後は、5月6日に開催した探求フェスプレイベントのご報告。
PCP初の日本事業として開催された5月のプレイベントは、総勢60名の方が集う学びと対話の場となりました。
会場である高尾の森わくわくビレッジの紹介から、各プログラムの内容報告をしましたが、詳しくはこちらの記事や

ダイジェスト映像をぜひご覧ください。

あらゆる情報や感情をインプットし、講師や参加者とコミュニケーションを取り、時には身体と頭をほぐし、想いを言語化する対話の時間もあり、という一日を共にわかち合ったプレイベント。ドキュメンタリーや講師の話や参加者それぞれの経験や価値観に触れる場を作った時、一体何が生まれるのか、その先に何があるのか。そんなことを見つめる時間にもなりました。
この濃密な一日を共有した皆さんは、きっと仲間同士。これからのアクションにもつながる出会いが生まれていたら嬉しい限りです。

また、今回の探求フェスには、一般チケットを購入して参加された方だけでなく、「応援チケット」という制度を使って参加された方も多数いらっしゃいました。探求フェスでは、経済的事情などで参加が難しい方が、応援チケットを購入した方からチケットを受け取って参加するシステムを設けています。より多くの方が、学びを深めて世界を拡大することを願っていますので、今後もこの仕組みを継続する予定です。

8月のメインイベントの紹介

次回の探求フェスは、8月25日~26日に長瀞げんきプラザにて一泊二日にて開催されます。
今回も、ドキュメンタリー鑑賞、講師によるレクチャー、各ワークショップや対話の時間といったプログラムがある他、野外炊事、キャンプファイヤー、早朝ピラティスなど、泊まりだからこそ、自然の中だからこそのアクティビティもご用意しています。

各プログラムの内容について、簡単にご紹介します。

【上映映画】
・日本の刑務所で行われている更生ワークショップを通じて受刑者の内面を描いた『プリズンサークル』。罪を償った上でどうやって社会復帰していくのか、日本の刑務所に初めてカメラを入れたドキュメンタリー。
・環境再生医、矢野智徳を追った『杜人』。日本各地の荒廃した森林の再生に取り組む姿を映し出し、環境問題に関する新たな視点とインスピレーションを与えてくれる作品。
・2004年に発生したイラク日本人人質事件とその後を描く『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』。自己責任が問われバッシングを受けた3邦人の一人が、PCPの高遠菜穂子さん。彼らの現在の姿を通じて社会問題を考えさせる内容で、あらゆる価値観や考えが覆されるはず。

【ゲストによる講演】
・哲学対話の永井玲衣さん
対話を通じて新たな視点を得ることを目指すワークショップを展開され、さまざまな場所で哲学対話を実践されています。永井さんの哲学対話ワークショップに参加されたい方は、永井さんの著書『水中の哲学者たち』を読むことがおすすめだそうです(運営メンバーの爽くんより)。
・『杜人』の監督、前田せつ子さん
会社員時代から音楽雑誌や映画雑誌の編集を務め、その後はフリーランスで記事執筆をてがける。国立市の市議会議員時代に街路樹伐採計画が持ち上がったことから、『杜人』の環境再生医・矢野智徳氏と出会ったそう。
・アクティビストの小原美由紀さん
石川在住。市民が参加しやすい平和を訴えるウォークイベントを開催し、平和に関するメッセージや平和の重要性を訴える活動家。市民がどのように活動を広げて行けるのかを聞きたい方はぜひ。
・ZERO PC事業統括の藤井優花さん
ソーシャルビジネスの力で社会の様々な問題を解決するボーダレスジャパンに参画し、社会起業家を目指す。難民の雇用創出に取り組むピープルポ―トに移籍し、多様な個性が輝く社会実現に尽力されています。
・PCPメンバー
8月のメインイベントでは、PCPに関わるメンバーも登壇予定。自分の知らない世界があり過ぎることを教えてくれる高遠菜穂子さん、PCPの演劇ワークショップを監修されている花崎攝さんの講演を予定していますので、ぜひお楽しみに。

【ワークショップ企画】
受動的なプログラムだけでなく、参加形式のワークショップも開催予定です!
・他者との共感性や想像力を養う「演劇的手法を用いたコミュニケーションワークショップ」
・難民の心の痛みに寄り添い、自分ができることを考える紛争解決ワークショップ「いのちの持ち物けんさワークショップ」
・永井玲衣さんのファシリテートによる「哲学対話」

参加者の皆さんにとって濃密な時間になることは間違いなしですので、多くの皆さまのご参加をお待ちしています!

運営メンバー募集

探求フェスでは、運営メンバーを絶賛募集中!この日の説明会では、大学生のひとみんが、運営メンバーとして活動する中で感じることを自らの言葉で以下のように語ってくれました。

探求フェスの運営メンバーは、大学生から社会人まで多様で幅広いバックグラウンドを持つ人によって構成されています。
やりたいことや探求したいことに自由に挑戦できる環境ですので、「世界とつながりたい」「色々なバックグラウンドのある人とつながりたい」という気持ちがある方にはうってつけの場です。
探求フェスはまだ始まったばかりの段階でもありますし、一から初めてのことを立ち上げ、模索しながら進んで行く中で得られる達成感には大きいものがあります。自分が実現できるのかな・・・?という気持ちから二の足を踏んでしまうようなテーマにも挑戦して実現できるので、興味のある方はぜひ下記フォームよりご連絡ください。当日だけの関わりも大歓迎です!

画像をクリックすると応募フォームが開きます

質疑応答

最後に質疑応答の時間をしばし設けて今回の説明会はお開きに。質疑応答の時間では、カメラをオンにしてご発言くださった方もいらっしゃって、参加者の方のつながりも感じられる時間となりました。

参加者アンケート

説明会の参加者の皆さまにアンケートにご協力いただきました。感想を一部抜粋します。

探求フェスに参加してみたいと思いました。自分が考えていることを誰かと共有したいです。

8月の探究フェスは模試などと重なってしまい、参加できないのですが、絶対楽しい2日だなと思いました。沢山質問にも答えてくださってありがとうございました。皆さんとお話することができて、学びの多い時間でした。

自分の言葉を持たない、出せない人がとても多くなっている中で、自分は?と考えていく場は大切だなと思います。

参加者からプレイベントの様子を聞き、大切な取り組みをされていると感じましたが、今回オンラインの説明会を視聴させて頂き、その取り組みをより鮮明に受け止めることが出来ました。ありがとうございました。

オンライン説明会参加者アンケートより引用


次回のオンライン説明会は7月10日を予定しております。
探求フェスを知っていただくと共に、互いに知り合う場としても開催しているオンライン説明会。無料のイベントですので、少しでも興味のある方はぜひお申込みくださいませ!

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👉探求フェスメインイベント👈

▶日時 2024年8月25日(日)13:00〜8月26日(月)16:00
▶会場 長瀞げんきプラザ
▶参加対象 学びを深めたい方*年齢制限なし(多世代間での学び合い促進のため)

🎤ゲスト🎤
🌱小原美由紀(こはらみゆき)
「ピースウォーク金沢」「コッカイオンドク!」『新・戦争のつくりかた』『18歳からの民主主義』
🌱哲学者 永井玲衣(ながいれい)
人とと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメンびトD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
🌱ピープルポート株式会社(ZERO PC) 藤井優花(ふじいゆうか)
ボーダレス・ジャパンに入社、「For Good」の立ち上げに従事後、ピープルポートに移籍。2024年4月より、ZERO PC事業統括に就任。文科省トビタテ留学ジャパン9期派遣生。埼玉親善大使(2019-2020年度)。
🌱『杜人』監督・撮影・編集 前田せつ子(まえだせつこ)
『辰巳芳子の展開料理』『いのちと味覚』『フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記』等。2011年5月~2015年4月、国立市議会議員。2018年3月~アップリンク主催ムービー制作ワークショップを受講。『杜人』が初の長編ドキュメンタリー。

🎥ドキュメンタリー🎥
🌼『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』
監督:伊藤めぐみ
製作・配給:有限会社ホームルーム
2013年/95分
🌼『プリズン・サークル』
監督・制作・撮影・編集:坂上 香
2019年/136分
配給:東風
🌼『杜人』
制作・監督・撮影・編集 前田せつ子
2022年/101分
製作・配給 リンカラン フィルムズ

🌲others🌲
🎤PCP代表 高遠菜穂子 講演
👜国連UNHCR協会 いのちの持ち物けんさワークショップ
🤝演劇的手法を用いたコミュニケーションワークショップ

参加受付は6月中に開始予定です。
たくさんのご参加を心よりお待ちしています😌✨

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今後の情報は、note・SNS・ホームページで随時更新してきます!
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