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かつて本好きだったあなたへ

みなさん、本を読んでいますか?

子どもの頃にはたくさん本を読んだ方でも、大人になってから本を読もうとするのは、思いのほかハードルが高いと感じられる方も多いのではないでしょうか。

かく言う僕も、偉そうに語ることはできません。僕が本を読む習慣を取り戻したのはつい二ヶ月ほど前、大学3年になってからの話に過ぎません。

本を読む習慣を「取り戻した」と書きましたが、小・中学生の頃、僕は本が大好きな子どもでした。

貸し出し数の上限ギリギリまで図書館から本を借り、朝も昼休みも放課後も、いつでもどこでも本を読んでいました。

当時は小説を主に読んでいて、中学生の頃は村上春樹さんの小説を読みまくっていました。中学生の僕に理解できたかどうかはわかりませんが。

しかし高校生になり、テストや受験など学校の勉強をする時間が圧倒的に増えました。

高校までは電車を乗り継いで通っていたのですが、電車の中で読むものは小説から次第に英単語帳や日本史の教科書に変わっていきました。

そうして大学生になり、もう単語帳を読む必要は無くなったはずでした。

しかし、一度失った習慣を取り戻すのは難しいものです。気がつくと僕は、電車の中でも家でも、隙間時間でスマホを触ることが習慣になってしまいました。

結果として、大学に入ってからの二年間、ほとんど本を読まずに過ごしてきました。昔の僕がこのことを知ったらとても驚くことでしょう。

当時携帯すら持っていなかった本の虫が、10年後にはスマホばかり触るようになるのです。

そんな僕ですが、先日とあるきっかけがあって本を手に取りました。本をよく読む友人が、一冊の本をプレゼントしてくれたのです。

その本のタイトルは、「人を動かす」。カーネギーホールに名を残す実業家のデール・カーネギーが1930年代に書いた本です。

もらったからには読まないといけないと思い、その本を読み始めると、懐かしい感覚に襲われました。

ページを捲るときの音。ネットとは違って、すぐに答えを教えてくれないもどかしさ。何より文章を通じて著者の世界観に触れ、著者の人生を垣間見る楽しさ。

読み終わるとすぐ、近所の区立図書館に行きました。その日のうちに利用カードを作り、今では上限ギリギリまで資料の予約をしています。

一度本を読まなくなると、再び読書の習慣を取り戻すのは難しいでしょう。特にインターネットやSNSが発達した現代では、読書の必要性を感じない方も多いと思います。

しかし、今この記事を読んでくださっているあなたには、ぜひ再び本を手に取っていただきたい。

かつては時を忘れるほどに読書に熱中したあなたには、再びあの感覚を取り戻していただきたいのです。

この世には無数の本があります。きっとあなたにぴったりの一冊が見つかるはずです。

最後までご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします!



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