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ネパールで見たもの (5)
日本ではあまり経験しないが、宗教心の強い国ではトランス状態の信者を見かけることがある。
ボダナートはあの河口慧海も滞在したというチベット仏教の聖地。
お祭りだったのか、たくさんの人がマニ車を回しながら右回りに歩いていた。その一角で女性が大きな声でお経を唱えている。止めるのも聞かず、体を揺すりながら必死の様相だ。
すがるものがあることは、ひょっとするととても大事なことなのかもしれない。
宗教心が薄いと、辛さをどこに預けたらいいのだろう。
燈籠のよるべなき身のながれけり 久保田万太郎
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2015年のネパール旅行の記事です。
文字を媒体にしたものはnoteに集中させるため
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