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ネパールで見たもの (1)

ネパールはヒマラヤの山々で有名だが、その聖なる山々に囲まれたカトマンドゥ盆地などでは人々の生活や習慣、宗教も独特だ。

ネパールは70%がヒンズー教、20%が仏教徒。その二つの宗教が、ある一点で結びついて、争うことなくネパールの人々の生活に根付いている。その一点とは・・

「元気になる」ということ。それはたぶんイスラム教の侵略に対抗するためにヒンズー教と仏教がタッグを組んで生み出してきたものだろう。

たとえばヒンズー教ではシヴァリンガ(要検索)があり、チベット密教でもその部分が強調される。中でもシヴァリンガはスーパーマーケットの特売のワゴンの中に無造作に置かれていたりする。

この地区では、人類は1500年間にもわたり、「元気になり、豊穣を得る」ことに集中してきた。リンガはその組織的な対抗のシンボルだ。

一方、日本の仏教にはこの部分が少ない。あえて言えば、日蓮が精魂込めて『立正安国論』を書いたくらいだろう。

この部分は、2400年前にブッダが説いたこととはほど遠い。しかも日本人には馴染みが薄い。

それでは「静かな中に、元気を出す。心の安静とともに、元気を出す」にはどうするか、それは自然から力を得ることが一番だろう。

ヒンズー教の人たちも、仏教の人たちも、実は自然の力こそ、何ものにも勝る力と豊穣の源だと感じているだろう。

今年はできるだけ自然に接する機会を作り、自然のエネルギーを得る工夫をしよう。

写真は世界遺産の仏教寺院・スワヤンブナート




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2015年のネパール旅行の記事です。





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